それを恋と読んでいた〜流川•中学編〜
スラムダンク
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腕の中の仁美の嗚咽が小さくなって来た。
流川は顔を上げて、少し離れて仁美を覗き込んだ。
仁美も流川の背中から腕を離し、流川から上半身を離した。
仁美はローテーブルに必死に手を伸ばして、ティッシュの箱を取ろうとしていた。
ローテーブルには流川の方が近かったので、代わり流川が取り仁美に渡した。
「‥ありがとう‥」
仁美は涙と一緒に出ていた鼻水を噛んだ。
流川のTシャツも、仁美の涙と鼻水で濡れていた。
流川は何も言わずに、涙で顔に引っ付いてる髪の毛を顔から拭き取った。
顔に流川の手が触れたのが分かったら、仁美は顔を上げて流川を見た。
もう嗚咽も止まっていた。
優しく髪の毛を整える流川を仁美は何も言わずに見ていた。
恋人同士なら、キスでもしそうな雰囲気だ。
そんな風に触る事を許したら誤解しそうになる。
(俺の事が好きな訳じゃないのに)
「‥その学ランどうした?」
「‥学園祭で使う予定だったけど、明日は行かなくなったから使わないで返す。」
返すという事は、やはり持ち主がいると言う事だろう。
このまま仁美をそいつに渡すのは釈迦に触る。
嫉妬でイライラするが、色恋沙汰をするのは今じゃない。
流川は嫉妬心をため息と共に身体の外に出し何とか我慢した。
いきなりため息をつかれて、訳がわからないという顔で仁美は流川を見る。
(本当に鈍いなこのどあほうは)
「っいた!」
やっぱりムカついたので、流川は仁美の頭を叩いてそのまま部屋を出た。
流川は顔を上げて、少し離れて仁美を覗き込んだ。
仁美も流川の背中から腕を離し、流川から上半身を離した。
仁美はローテーブルに必死に手を伸ばして、ティッシュの箱を取ろうとしていた。
ローテーブルには流川の方が近かったので、代わり流川が取り仁美に渡した。
「‥ありがとう‥」
仁美は涙と一緒に出ていた鼻水を噛んだ。
流川のTシャツも、仁美の涙と鼻水で濡れていた。
流川は何も言わずに、涙で顔に引っ付いてる髪の毛を顔から拭き取った。
顔に流川の手が触れたのが分かったら、仁美は顔を上げて流川を見た。
もう嗚咽も止まっていた。
優しく髪の毛を整える流川を仁美は何も言わずに見ていた。
恋人同士なら、キスでもしそうな雰囲気だ。
そんな風に触る事を許したら誤解しそうになる。
(俺の事が好きな訳じゃないのに)
「‥その学ランどうした?」
「‥学園祭で使う予定だったけど、明日は行かなくなったから使わないで返す。」
返すという事は、やはり持ち主がいると言う事だろう。
このまま仁美をそいつに渡すのは釈迦に触る。
嫉妬でイライラするが、色恋沙汰をするのは今じゃない。
流川は嫉妬心をため息と共に身体の外に出し何とか我慢した。
いきなりため息をつかれて、訳がわからないという顔で仁美は流川を見る。
(本当に鈍いなこのどあほうは)
「っいた!」
やっぱりムカついたので、流川は仁美の頭を叩いてそのまま部屋を出た。