それを恋と読んでいた〜その手が離れたら〜
スラムダンク
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部屋に入って、仁美が泣き止むのを静かに待っていた。
庭からボールの跳ねる音が響いて部屋まで聞こえてくる。
この部屋で流川がやるバスケットボールの音を聞いていると安心する。
仁美は大きく息を吸って吐いた。
涙は止まっていた。
鼻をかんでいると、ドアがノックする音が聞こえてかなでも入ってきた。
この半年見守ってくれていた。
きっと心配したのだろう。
「‥何かあったの?」
母親は静かな声で聞いた。
初めから仁美は親に言えない様な事はしないと信じている。
だからあえて聞く。
「‥好きな人が出来たの、でも終わってしまったの。」
仁美もゆっくりと話し出す。
何が悲しかったのか、誰かに話したかった。
自分が間違っていたら教えて欲しかった。
仁美はリーグ戦であった事を思い出しながら話した。
陵南と海南の試合はとてもすごかった。
中学の時とも、湘北の時とも全然違う仙道のプレイにずっと鳥肌が立ちっぱなしだった。
牧と同等に戦える。
時には牧を負かせているのではないかと押す場面もあり、どちらに軍配が上がってもおかしくなかった。
チーム全体の力が僅かに届かなかったのだろう。
負けたのは陵南だった。
庭からボールの跳ねる音が響いて部屋まで聞こえてくる。
この部屋で流川がやるバスケットボールの音を聞いていると安心する。
仁美は大きく息を吸って吐いた。
涙は止まっていた。
鼻をかんでいると、ドアがノックする音が聞こえてかなでも入ってきた。
この半年見守ってくれていた。
きっと心配したのだろう。
「‥何かあったの?」
母親は静かな声で聞いた。
初めから仁美は親に言えない様な事はしないと信じている。
だからあえて聞く。
「‥好きな人が出来たの、でも終わってしまったの。」
仁美もゆっくりと話し出す。
何が悲しかったのか、誰かに話したかった。
自分が間違っていたら教えて欲しかった。
仁美はリーグ戦であった事を思い出しながら話した。
陵南と海南の試合はとてもすごかった。
中学の時とも、湘北の時とも全然違う仙道のプレイにずっと鳥肌が立ちっぱなしだった。
牧と同等に戦える。
時には牧を負かせているのではないかと押す場面もあり、どちらに軍配が上がってもおかしくなかった。
チーム全体の力が僅かに届かなかったのだろう。
負けたのは陵南だった。