気が付いたら20時を回っていて、仁美は一旦シャワーを浴びる事にした。
その時に仙道からLINEがきていた事に仁美は気付かなかった。

部活が終わり仙道は仁美に今から行っていいかとLINEしていた。
既読にはならなかったが、断る訳が無いとへんな自信で向かう事にした。
頭の中は会える喜びでいっぱいになっていた。

シャワーから上がって、仁美は冷蔵庫の中に何も無い事に気がつく。
しかた無くコンビニで適当に食べる物を買いに出る事にした。
すぐ戻るつもりだったので、財布だけ持って出かけた。

仁美がコンビニに出かけた後に、部活の練習を終えた流川が仁美のマンション前を通った。
前の様に呼び出したりはしていないが、夜は仁美が無事に家に居るか、たまに通っていた。
今日も部屋に明かりが付いているのを確認して通り過ぎるはずだった。

ついてあるはずの電気が付いていなく、流川は思わず自転車を止めた。
仁美に何かあったのかもしれないと流川は慌ててスマホを取り出した。
スマホの画面を見た瞬間、もしかして仙道と一緒に居るのではないかと思った。

気持ちが落ち着くというより、落ちた感じだ。
そうだ、これからこんな風に仁美を追う度に仙道の影を見つけて傷つくのは自分なのだ。