「‥どうしたの？」
まさかとは思ったが、最初に浮かんだのは流川だった。
仁美は重い口調であの日あった事を話した。
話終わった後、仙道はしばらく黙っていた。
仙道が怒ったのかと、仁美は心配する。

仙道は抱いていた腕に力を入れた。
「‥あんまり無理したないで。」
仙道の額が仁美の肩に当たった。
「‥ごめんなさい。」
そして顔をあげて、仁美を自分の方へ向かせる。

そのままキスをして、しばらくずっと抱きしめたりキスをしたり不安ない気持ちを仁美にぶつける。
仁美も腕を仙道の首に絡めてそれに応えるが、どんなに愛しても離れている時間の気持ちは埋まらない。
それでもその気持ちを埋めるためにお互いを求めるキスをする。

しばらく仁美を堪能し、流石にこれ以上は止まらなくなりそうなので、仙道は一旦顔を離す。
時計を見るともう21時になっていた。
ただキスしていただけなのに、何故こんなに時間が経つのは早いのだろう。

夕食を食べていない事に気がつく。
「ご飯たべる？」
「胸がいっぱいで食べれないです。」
うっとりした様な顔で仁美ご言うものだから、仙道はまた仁美にキスをしたくなる。

「俺も部屋着に着替えたいからシャワー浴びていい？」
クールダウンをしようと思い、仁美に伝える。
仁美は仙道の首に回した腕を離す。