結構並んでいて、しばらく待つ事になった。
かの2人が並んでいると、やはり目立つ様で注目されていた。
特にここでは、仙道は有名で名前まで広まっている様だった。

あらためて仙道の凄さを感じる仁美だった。
お互い注目されているのは慣れているので、今更なんて事は無かった。

シューティングゲームは結構楽しくて、仁美はその日の最高得点が出た。
はしゃぐ仁美を見て、仙道はそれだけで幸せに思える。

そのままショッピングモールをブラブラして、スタバで休憩した。
ショッピングモールで近くの貸展示場で恐竜博物館が来ているのを知って行ってみた。

最近のロボットの恐竜の性能に凄く驚かされて、意外に楽しめた。
仁美はどこへ連れて行っても楽しんでくれて、それがとても嬉しかった。
気がつくと時間はあっという間で、時間は18時位になっていた。

「夕飯どうする？食べて帰る？うちで食べる？」
そろそろ帰る事を促してみる。
仁美の顔を伺うけど、硬直してしまってきっと答える事は出来ないだろう。
「じゃー何か買ってからうち行こうか。」
仁美が頷いたのを確認して、その手を取って歩き始めた。

ーこれは家帰ったら、ずっとこんな感じかな。
隣で固まっている仁美を見て、苦笑いする。
今日はどうやら男としてのリードが試されそうだ。
少し手こずる予感がした仙道だった。