それを恋と読んでいた〜仁美•回想編〜
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
先輩は確実に私に気が付いてると思った。
出そうになる涙を堪えて、私は先輩に笑いながら手を振った。
先輩が笑い返してくれたのを見て、私は耐えられずなびくカーテンに隠れた。
窓に背を向けた瞬間、涙が止まらなかった。
ー先輩。先輩。
涙で目の前の先輩を見る事が出来ず、思い出の中の先輩だけを鮮明に思い浮かべる。
この気持ちを先輩に伝える事が出来たなら、私達は何かが変わったのだろうか。
そう思いながらも、流れる涙を止める事が出来ず、ただこの胸の痛みに耐える事しか出来ないのだ。
先輩、私は。
今でも先輩が好きです。