07. 予期せぬ課題
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その日の夜、寮の寝室ではガールズトークが開催された。
「私、ダンスが終わった後、一緒に踊ったパートナーに誘われちゃった!」
アリシアの告白に黄色い声が上がる。
『アンジーは意中の相手と今日どんな感じだったの?』
ベッドの端に腰掛けるユリカは、ニヤニヤしながらアンジェリーナに尋ねた。
「え!何で!?」
「見てりゃ分かるわよ。ね?」
『うんうん。バレバレだよ』
「そ、そう?とっても楽しかったわ────でも、まだ誘われてないの」
アンジェリーナの顔が曇り、ユリカとアリシアは顔を見合わせた。
『大丈夫だよ!フレッドもアンジーのこと好きだと思うし』
「そうよ、それにこんな良い子を放っておく男がいる?」
『もし、そんなことがあったなら私がフレッドに一発お見舞いしてやる!』
その言葉にアンジェリーナとアリシアは笑った。
「ところで、私のことよりもユリカはどうなのよ」
「そういえばそうね」
ついにこの話題が出てしまった。
先程までこの話題が出ないよう、二人に質問を回していたというのに。
「教師とダンスは踊れないわよ」
『…え』
アンジェリーナの一言に心臓が止まりかけた。
何故バレた。いつ口走った。ダンブルドアに誤って知られてしまってからというもの、誰にも気づかれぬように一段と注意していたというのに。
『な、なんて…?』
「だって大広間にいる時、スネイプのこといつも目で追ってるじゃない?」
「言われてみれば…?」
アンジェリーナの話題にアリシアも加わり、二人は面白可笑しく事実を二倍に盛って話しては自分達でケラケラと笑っている。
『ちょ、ちょっと静かにしてよ!他の部屋からうるさいってクレームが来るよ』
注意してもなお二人が笑っているため、ユリカは防音呪文をかけた。
『はぁ……やっぱり教師とは駄目か。夢見てたんだけどなぁ。てか、その前にスネイプ先生、絶対踊ってくれないよね…』
ユリカの小さな呟きに、アンジェリーナとアリシアの笑いはピタリと止み、二人共口をあんぐりと開けてユリカを見つめる。
『え、何?』
「まさか…」
「ほ、本気で…」
「「スネイプが好きなの!?」」