ルーン6
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ロビンは魔界から招集を受け、飛ぶスピードを速める。
「今日は雲が多いな」
ロッキンロビン重大な報告だ。
魔界がかつて“七人の魔法使い”によって支配されていた時代、ただ一人男で権力を握った魔術師がいた。その子孫が魔界の政党な支配権を手にしようと我々に無断で後継者を人間界に送り込んでいたのだ。女王候補のいるあの同じ学園へと。
当然狙いはあの三人。
もしもハートを取られるようなことになれば、取り返しがつかない事態になる。
たったひとつのハートを奪われたらどうなるか。
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「酷いな。昨日は一日待ってたんだよ」
下校中ピエールに遭遇し絡まれる。
『私がいつ行くと言いましたか?』
肝心なときにシエルはいないし。
なぜこんなにもピエールとの遭遇率が高いのだろうか。
「じゃあ改めて今度はデートしようよ」
『え…?』
「もちろん二人で。水族館とかどうかな?」
なんだこの急展開は。
本当にこの男はなにを考えているか読めない。
夕日に透けたプラチナ・ブロント。
“氷雪の貴公子”にそっくりの冷たい横顔。
ワンッワワワン
「ひろし?どうした急に!」
一緒にいたアキラの犬、ひろしは突然わなわなと震えて吠えだした。
「きみの犬だったのか。しつけがなってないな」
性格最悪。
みんながなぜピエールが好きなのか気が知れない。
『あなた何様なのよ!』
「もう一回言ってみろ!」
「ああごめん。気を悪くしたなら謝るよ」
『私しつこい男は嫌いなの。デートにも行く気ないから』
ピエールは落ち込む素振りも見せずに「また今度」と言って立ち去っていった。
「なんだ?あいつ…あったまくんな!」
『なんかごめんね、巻き込んじゃって……ひろしも』
「ナニナニ?今の彼氏?いやーん、かっこいー!やーらしー」
『げっ!ロビン…』
いつから聞いていたのか、隣にロビンが現れた。周りにファンを大勢引き連れている。
「と思ったらここにも少年!いかにも子どもだが、さすがローズ。モテモテじゃないかー」
『アキラはそういうのでは……』
頭を撫でようとするロビンの手をかわす。
「そのとーりだ、全然違うからなっ!いくぞひろし!」
「うーん、反応が若い!可愛いぜ」
『そんなことよりキャーキャー言っているファンは良いんですか?』