ルーン21
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『そんな勝負受けて大丈夫なの?』
「ローズもやっぱりそう思うー?」
「アホだケロ」
「バニラは今、黒のせいで気が強くなってるキュ」
「うるさいなー!分かってる!でも引き下がる訳に行かないもん」
どうやら纏めると、バニラのクラスの野内という男子のハートを狙っていたのにショコラが横取りしたのがバニラは気に食わなかったらしく、うちのクラスのイアンのハートをどっちが先に取れるか競争する事になったらしい。負けたら今後一切、他のクラスの男子のハートを取る事を禁止するという罰ゲーム付きで。
そりゃデュークにも同じ事を言われるに決まってる。
『……とにかく!応援はする!』
「ローズー!……よーし!」
『バニラはきっと計画的に行動してくる───って、ちょっと!』
「これがショコラだケロ…」
早速、話を聞かないでイアン目掛けて全速前進するショコラに、デュークとローズは大きなため息をついた。
あまり皆と騒いだりしない、いつも遠くを見ている男の子。
日に焼けた腕と小麦色の髪に太陽の香り。
それがイアン。
「こ、こんにちは」
イアンはショコラを横目で見ると、また窓の外に視線を戻す。
ショコラ並に気が強そうだが、機嫌でも悪いのだろうか。
「イアン、明日B組とサッカーやろうぜ」
「お前もメンツに入れといた」
「いや、オレはやめとく」
だが、三村やタイジとは普通に会話しているようだ。
「ちょっと!なんで無視すんの?話しかけてんのに知らんぷりすんな!」
「うっせぇなー!オレ、女嫌いなんだよ。ギャーギャーうるせぇし、すぐ泣くし、特に男っぽい女は最悪だぜ」
「男っぽい…!?」
「お前だよ、お前!とにかくもう話しかけないでくれる?」