ルーン1
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魔界暦42332年
冠の年
剣の月
ローズ、ショコラ、バニラが人間界に旅立つ日。
「真紅のルビーは悪魔の炎だ。おまえたちの足元、真鍮の大鍋をマグマのように煮立たせる……」
炎に照らされ崖の上に三人の影が現れる。
「きゃっほー、ここが人間界への入り口か!」
「ホントに行くの?ショコラちゃん、ローズちゃん」
張り切っているショコラとは正反対にバニラはグツグツと音を立てる大鍋に脅え切っている。
「さあ!小さな三人の魔女よ、飛び込むがいい」
「ダイブ!」
合図と共にショコラは頭から飛び込む。
「はや!」
『さすがね』
「感心してる場合じゃ……」
『じゃあ、私たちも行きますか』
「え!?きゃー!」
ローズもバニラの腕を掴み大鍋に飛び込んだ。いざ、人間界へ。
ゴボゴボゴボ
「(この中チョコの味だ)」
「(も…ダメ。死ぬ……)」
鍋の中は見た目とは裏腹に熱くなく、チョコレートの味がした。
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