ケース6『よく噛んで食べる生姜焼き定食』

当事者の名前は数字に置き換える。以下レポート内容。


ケース06
『よく噛んで食べる生姜焼き定食』


時間は16:15、学校帰り。

06「明日の天気……最高気温82度!?」

スマホの天気アプリを見て驚愕する少女。

06「サウナじゃん……」

スマホ画面をスクロールして更新。しかし、何度もスクロールしても気温は変わらず。

友人にメールを送る。

06『〇〇天気アプリ、明日の気温82度なんだけどwww』

友人『それーそのアプリバクってる!〇〇天気はデマ多いからねー』

06『だよねー(笑)』

スマホ見ながら歩くという禁忌を犯しながら友人と適当なメールをこなす06。すると母親からメール。

母親『今日仕事の都合で帰るの遅いから!外で食べちゃって!!』

06『オケ』

06「やった!外食だ!!明日請求してもらおー!」

と歓喜していると目の前にちょうど牛丼屋。

06「定食食べよー」

入店。生姜焼き定食……いや、ダブル生姜焼き定食をチョイス。無料の0円緑茶をゴクゴクしながら待機。

06「うーん」

突如、明日の気温のことがよぎる。といってもそのアプリ以外は普通の気温。06は気にしないようにしたが……。

06「ラストごはん……なんちゃって……」

ダブル生姜焼き定食……着丼(?)。

白飯、豚の生姜炒め(通常の倍量)、サラダ(コーン入りの草ども)、味噌汁。

06「おー!!」

箸で肉を2枚掴み……豪勢に口にイン。油と塩味がジャンキー。家のマンマとは違う外食感溢れる味。そのあと白米をかっこむ。

06「うーん♪」

笑みがこぼれるうまさ。だがしかし……。

06「…………」

不安が消えない。06の悪い癖だった。原因は気温のことだ。

06「いやいや、無いと思うケド!」

06「一応ね!」

自分に言い聞かせて、普段のドカ食いを抑え、ゆっくり噛みしめるように食べ始めた。

肉……ニンニク効いてる。

サラダ……ドレッシングなしでもいける。

味噌汁……普段気にしてないが、意外としょっぱい。

白米……こうやってじっくり食べると炊飯器のほうが美味しいことに気づいた06。

06「肉をちょっとずつ……食べて」

06「白米多めで食べる!」

気づいた。06は。咀嚼が多いほど満足感が高く、腹が膨れやすいことを。

油まみれのギトギトに姿を変えた(最初から同じ)生姜焼きは白米、味噌汁で浄化……これは前提だった。

一通り食べ終えるが、サラダに全然手をつけてない。06は……ちょっと我に返りながらサラダを口に入れる。

意味のない不安と野菜本来の甘さがハイブリッドになり、味わい深い何かを感じていた。

06「食べたー。ごちそうさまー」

完食。退店。駅の電車に乗り、家に向かった。

電車内のモニターの天気予報を確認。

06「なーんだ。明日23度じゃーん」

取り越し苦労を感じながら06は帰路へ向かった。


ケース06
END
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