ケース03『半額商品に囲まれて』

当事者の名前は数字に置き換える。以下レポート内容。

ケース03

『半額商品に囲まれて』

時刻21:24。

人々「あれ何?」

人々「雲?夜なのに?光ってる……!?」

人々「雷だろう」

指を指して空を見上げるスーパーのお客さん達。その漆黒の空にオレンジ色の巨大な物体が滞在している。

17歳の少女はご機嫌だ。

バイトが終わり、ついでにスーパーで何か買って帰るか思考中の03。

03「給料日ぃぃぃ……!」

ポイポイポイ!

お菓子(グミ、のり塩ポテチ、ピーナッツチョコ)、ペットボトルのサイダーをカゴに入れ……る前に惣菜コーナーに行く。安いものを購入したい。

03「おぉー!半額祭りだー!!」

大量の割引シールが貼られている唐揚げと焼き鳥とハンバーグの惣菜、あと弁当。店員がシールを貼られた瞬間にゲット。

一通り戦利品を確保して帰路を歩く。空を見上げる。やはりオレンジ色に発光する物体が浮いている。よく見ると土星の環のような白い物体も見えた。

03「本当だったんだー……今日来るって言ってたもんね」

03はスマホを開くと大量に通知が。友達やバイト仲間、家族や親戚からのメール。

03「全部返す時間ないって!!」

仕方がないのでスタンプを貼って返信した。

03「よし!ベンチ探すぞ!」

近くの公園のベンチを見つけてそこに腰掛ける。まずは唐揚げの蓋を開ける。ニンニク臭の香りが漂い食欲を加速させる。

03「いただきまーす」

パクパク。

醤油と生姜、特にニンニクがガツンと効いておりうまい。

03「うん!」

次はハンバーグ。少し甘くて苦手な味だった。でも残せないほどではない。

オレンジ色の発光体は月以上の明るさを放っていた。

次は醤油甘ダレの焼き鳥3本(モモ、ネギマ、皮)。2口(ふたくち)で1本消費。甘い。でもしょっぱい。

03「喉渇いた〜」

サイダーで口内の油を浄化させる。

そしてメインのお弁当、ふつーの白身フライと唐揚げとウインナー、磯辺揚げののり弁だ。

米をかっこみながら白身フライのジューシーさに惚れていたら、20歳ぐらいの若い女性が公園に入ってきて……タバコを吸い始めた。

03は特に気にせず、弁当に集中。とその時女性が話しかけてきた。

女性「吸う?」

弁当の箸を止める03。

03「17歳です!!」

女性は目を逸らしてもう一度03を見つめた。

女性「そっかー。でも吸いたいならあげるよ」

03は空を見る。発光体は消えそうにない。

彼女は好奇心に押されそうになったが……。

03「やっぱり、いい……!」

女性は無表情でタバコを吸う。髪の毛はボサボサだが服装はそれなり。

女性「こーゆームードで吸うタバコはうまい……」

03は聞きながらのり弁のウインナーと唐揚げを食べる。のりがどんどん端っこに寄ってくる。

女性「酒も飲みたいなぁ……」

その光景を見て03はグミとピーナッツチョコのお菓子を女性に渡す。

女性「え?いいの?」

03「食べきれなくて……はい!」

女性は少しだけ微笑む。

女性「センキュー」

03はお菓子ののり塩ポテチの袋を開ける。ポリポリ。厚揚げタイプで食べ応え抜群。

03「うまー」

女性は03の隣に座りグミを食べ始めた。

女性「ちょっと!あはは!まだ食べてるじゃん!!」

03「あ!確かに!ははは!!」

女性「あはは!!」

グミもピーナッツチョコもポテチも全て食べ終えた2人。

03は立ち上がる。

女性「もう行くの?」

03「うん、帰るよ」

女性「……でももう……」

03「家までなら……なんとかなる!!」

03は親指を立てた。

帰路。

03、彼女はいつも以上にゆっくり歩きながら家に帰った。


ケース3
END
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