19×17
「もう…もうゾロなんか知らん!! 大っっ嫌い…に、な、なってやる!!」
どーーーん。と、喚いたのはルフィだ。
「なーんだ、まだなってないのね」
「ナミィ~~!! ドゥオ~~ン!!」
「泣くな男でしょ! ゾロに何かされたの!?」
「されて……ねェ」
「じゃあなんなのよ」
「こっちが聞きてェ」
「はぁ???」
そこへ、恐る恐る戦闘に加わるはウソップ君、
「ルルル、ルフィ!! お、お前ゾロぶん殴ったって本当か!? 何があった!?」
「なんも……ねェ」
「はぁ!?」
続きましてはサンジ。ニヤニヤとそれは機嫌良さそうにやってきて、
「ルフィ~♪ クソ剣士の野郎と喧嘩してんだって? アイツ何やらかしたんだよ、教えろ!!」
「何もやってねェ!! なんにも!!!」
「はいー??」
ルフィに聞いても埒が明かない、となれば、件のルフィの相棒、左目の青アザが痛々しいゾロに矛先を変えてみたわけで。
「で? 揃いも揃っておれに何の用だ」
「ルフィのことよ。超ご機嫌斜めで手がつけられないんですけど?」
まずはナミの先制攻撃。
「相っ変わらずテメェらはルフィの味方なんだなァ」
「だ、だってよ~ゾロ! ルフィはお前を大嫌いになるって言ってんだぞ!?」
1ターン目から痛恨スペル『大嫌い』を放つは後衛ウソップ、容赦がない。
「ほっとけねェだろうがさすがに……仲間として」
二人を防御するは煙草スッパーっと、サンジ。
「嫌われんのは……困る……」
早くもHPをギリギリまで削られたゾロは、カリカリと緑頭を掻きつつも、
「けどよ、何も出来ねェんだ……勿体なくて」
「……何の話?」
「勿体ないとは何を?」
「も、もう少し解りやすく」
ナミ、サンジ、ウソップに詰め寄られ、ゾロの反撃が開始された。
「ルフィのヤツ、あんなに女にも男にもモテんのによ…キスもセックスもまだだって言うんだぜ…? 勿体なくて手が出せねェ!!」ドン!
“待て待てお前ら付き合ってんのかよー!?!?”
三人揃って混乱とマヒをいっぺんに食らい、スタン状態。絶体絶命の大ピンチ。
しかしここで召喚、
「ゾロォ!!!」
我らが救世主、ルフィ~~!!!
「ルフィ……!!」
「気を利かせて呼んでおいてあげたわよ?」
「さすがナミさん♡ ちゃんと仲直りしろよお前らァ!!」
「つーか付き合ってたのか……そうか……」
白目ウソップ、戦意喪失で戦線離脱。残るサンナミのコンボ技『必殺☆ルフィ』でトドメを刺す──!!
「ルフィ、おれが悪かった。大嫌いになるのは勘弁してくれ……」
「そんなのなれるわけねェだろ!! おれもごめん……けどそろそろかな~って思ってよォ」
「ああ、そうだな。お前がそうしてェんなら」
「ほんじゃゾロ! さっそく!!」
ん、と差し出されたのはルフィの右手。
それを反射的にゾロが右手で握って。
「違ェ! 握手じゃねェ! お手々繋ぐんだ!!」
「お、おう」と、反対の手で握り直して。
「よっし、行こっか♪」
ニコニコ笑顔のルフィはとても可愛く、ゾロの口元が自然と綻ぶ。
こりゃあどうやらまだもうしばらくの間、ルフィを大事にさせといて貰えそうか……?
救世主ルフィはまさかのゾロの味方、そのゾロの最後の攻撃は──
「やっぱ勿体ねェだろ。まだまだ穢せねェ」
会心の一撃を放ち、三人は奇しくも全滅を喫したのだった。ちーん……。
(一生手だけ繋いでろアホップル!!! SNU)
どーーーん。と、喚いたのはルフィだ。
「なーんだ、まだなってないのね」
「ナミィ~~!! ドゥオ~~ン!!」
「泣くな男でしょ! ゾロに何かされたの!?」
「されて……ねェ」
「じゃあなんなのよ」
「こっちが聞きてェ」
「はぁ???」
そこへ、恐る恐る戦闘に加わるはウソップ君、
「ルルル、ルフィ!! お、お前ゾロぶん殴ったって本当か!? 何があった!?」
「なんも……ねェ」
「はぁ!?」
続きましてはサンジ。ニヤニヤとそれは機嫌良さそうにやってきて、
「ルフィ~♪ クソ剣士の野郎と喧嘩してんだって? アイツ何やらかしたんだよ、教えろ!!」
「何もやってねェ!! なんにも!!!」
「はいー??」
ルフィに聞いても埒が明かない、となれば、件のルフィの相棒、左目の青アザが痛々しいゾロに矛先を変えてみたわけで。
「で? 揃いも揃っておれに何の用だ」
「ルフィのことよ。超ご機嫌斜めで手がつけられないんですけど?」
まずはナミの先制攻撃。
「相っ変わらずテメェらはルフィの味方なんだなァ」
「だ、だってよ~ゾロ! ルフィはお前を大嫌いになるって言ってんだぞ!?」
1ターン目から痛恨スペル『大嫌い』を放つは後衛ウソップ、容赦がない。
「ほっとけねェだろうがさすがに……仲間として」
二人を防御するは煙草スッパーっと、サンジ。
「嫌われんのは……困る……」
早くもHPをギリギリまで削られたゾロは、カリカリと緑頭を掻きつつも、
「けどよ、何も出来ねェんだ……勿体なくて」
「……何の話?」
「勿体ないとは何を?」
「も、もう少し解りやすく」
ナミ、サンジ、ウソップに詰め寄られ、ゾロの反撃が開始された。
「ルフィのヤツ、あんなに女にも男にもモテんのによ…キスもセックスもまだだって言うんだぜ…? 勿体なくて手が出せねェ!!」ドン!
“待て待てお前ら付き合ってんのかよー!?!?”
三人揃って混乱とマヒをいっぺんに食らい、スタン状態。絶体絶命の大ピンチ。
しかしここで召喚、
「ゾロォ!!!」
我らが救世主、ルフィ~~!!!
「ルフィ……!!」
「気を利かせて呼んでおいてあげたわよ?」
「さすがナミさん♡ ちゃんと仲直りしろよお前らァ!!」
「つーか付き合ってたのか……そうか……」
白目ウソップ、戦意喪失で戦線離脱。残るサンナミのコンボ技『必殺☆ルフィ』でトドメを刺す──!!
「ルフィ、おれが悪かった。大嫌いになるのは勘弁してくれ……」
「そんなのなれるわけねェだろ!! おれもごめん……けどそろそろかな~って思ってよォ」
「ああ、そうだな。お前がそうしてェんなら」
「ほんじゃゾロ! さっそく!!」
ん、と差し出されたのはルフィの右手。
それを反射的にゾロが右手で握って。
「違ェ! 握手じゃねェ! お手々繋ぐんだ!!」
「お、おう」と、反対の手で握り直して。
「よっし、行こっか♪」
ニコニコ笑顔のルフィはとても可愛く、ゾロの口元が自然と綻ぶ。
こりゃあどうやらまだもうしばらくの間、ルフィを大事にさせといて貰えそうか……?
救世主ルフィはまさかのゾロの味方、そのゾロの最後の攻撃は──
「やっぱ勿体ねェだろ。まだまだ穢せねェ」
会心の一撃を放ち、三人は奇しくも全滅を喫したのだった。ちーん……。
(一生手だけ繋いでろアホップル!!! SNU)