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自作TRPGシナリオ

影と女の子

■推奨人数:1~少人数
■推定時間:30分~
■推奨技能:<目星><聞き耳><図書館>

部屋画像



探索者が目が覚めるとそこは壁も床も天井も全て白い部屋。真正面には扉。
その場にあるのは一冊の絵本。

【扉】
鍵がかかってて開かない。

【絵本】
絵本を開くと中から木、女の子、男の子の描かれた紙が出てくる。
1p目には草原と青空の絵と文しか書かれていない。

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【絵本1】
むかしむかし、あるところに女の子と男の子がいました。
二人はお隣に住むご近所さんで、毎日一緒に大きな木の下で遊んでいました。

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→次のページめくる?(必ず聞く。)
→次のページをめくると、赤黒い何かで塗られていて何も読めない。
それ以降のページすべてそう。

<聞き耳>
錆びた鉄のような臭いがする。クリでわかっちゃってSANいれよう。
<医学>
血だとわかる。SAN0/1

絵本から出てきた紙に<目星>
三枚とも裏に若干の粘着性があることがわかる。

まぁ適当に絵本に木、女の子男の子を貼り付ければおk。完成したら
→がちゃり、とどこからか音がした。



【二部屋目】
また同じように白い部屋だが少し違う。少し鮮やかな印象を持つ。

【部屋】
真正面には扉。
左壁の近くに白い男の子の像がある。
右下カドに白い女の子の像があり、二つの像は少し離れた位置にある。
先ほど見た絵本が落ちている。
【扉】
鍵がかかってて開かない。

【絵本】
1pは先ほどの文章と同じで、完成させた絵になっている。
→めくる?
先程とは違い、ちゃんと絵と文章がある。(以下文)
→さらにめくる?
赤黒い何かで塗られていて何も読めない。同。
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【絵本2】
大きな木の下には、小さな黒い影が住んでおり、二人はその影とも遊んでいました。
ある日、男の子はお父さんの仕事の都合で、次の日には引っ越すことを初めて知りました。
今日も女の子と、影と遊んでいます。女の子に、引っ越すことを伝えようとしましたが、勇気が出なくて伝えられませんでした。
■■■■■■■■■■■■■■■■■■……

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まだ文章は続いているようだが途中から文字がかすれ読めなくなっている。
【壁に目星】
左の壁には先ほどの絵本に描かれていた青空と芝生、それに壁半分以上の大きさの木も描かれており
どこからか光が当てられているらしく、男の子の像の影が左壁へと映っている。
【男の子の像】
<目星>石膏像であるとわかる。少し悲しそうな表情をしている。
動かせない。
【女の子の像】
<目星>石膏像であるとわかる。楽しそうな表情。
少し重いが大人程の力があれば動かせる。Str対抗5
※ネタ【知識】で身長や重さから6~7歳ぐらいの子供とほぼ一致することがわかる。
女の子の像を男の子の像のそばに持ってくる。
→すると女の子の黒い影が左壁に映り、その影の隣には四角い不思議な影も一緒に映った。
その光景をあなた達が見ているとがちゃり、とどこかで音がした。
【扉】
開けようとすると文章が浮かび上がった。

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【絵本3】
次の日、男の子は引っ越す前に女の子に会おうと女の子の家に行きました。
しかし、女の子は熱を出してしまい女の子とは会えませんでした。

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【三部屋目】
入ると今までの白い空間とは違い幼い子供部屋になる。
あるのは子供用の机、本棚、カーテンのかかった窓、ベッド、椅子。
ベッドには白い女の子の像が横たわり、そばの椅子には白い女性の像が腰かけている。真正面には扉。
【本棚】
<図書館>or<目星>
絵本を見つけることができる。
一部かすれて読めない。※(窓の影を見ていれば全文読める。)
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【絵本4】
男の子が引っ越して2日経ちましたが、女の子の熱は酷くなるばかりでした。
※(木の下に二人が来なくなって心配した影は、女の子の家まで来て、女の子の部屋を外から覗いていました。)
女の子はお母さんに言いました。
「男の子に会いたい。遊びたい。」
女の子はまだ、男の子が引っ越したことを知りません。
お母さんは女の子に男の子は引っ越してしまったこと、そしてお手紙を送ってくれることを話しました。
女の子は少し悲しみましたが、笑顔でうん、と答えました。
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【机】
特になし。紙やペン、勉強道具などがある。
【窓】
カーテン状態の目星では何も無し。
カーテンを取って窓を見るor窓に<目星>
→窓を覗いてみると目の前は青空に草原、そして少し離れた所には葉の生い茂る大きな木があることがわかる。ふと視線を窓枠に動かすと、そこには白い丸が二つ、目のようについた黒い長方形の影のようなものがうにょうにょと動きあなた達を見ている。この奇妙な光景を見てしまったあなた達はSANチェック1/1d6
※この光景、部屋は絵本のそのままだが、わからないなら<アイディア>
絵本と同じ?と聞かれたらちゃんと答える。

ちなみに開いて外にいけるがロストED

【ベッド】
女の子の像が寝ている。
<目星>
白い女の子の像が寝ており、今にも荒い息遣いが聞こえてきそうなほど苦しそうな表情を浮かべている。触ると熱を持っていることがわかる。

【椅子というか女性の像】
<目星>
下をうつむいて心配そうな表情をしており、窓の方を見ている。
絵本を見ていれば女性の顔が絵本に描かれている母親をそっくりなことがわかる。

母親像を正しい位置(女の子の方)に向かせればいい。
SIZ10とstr対抗
→するとがちゃり、とどこかで音がした。



【四部屋目】
また同じ子供部屋だが女性の像がなくなっている。
あるのは子供用の机、本棚、カーテンのかかった窓、ベッド、椅子。それにポストが部屋のはじに増えている。

【本棚】

<図書館>or<目星>で絵本。
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【絵本5】
次の日、女の子の体は冷たくなっていました。男の子からの手紙も届きました。
「女の子へ
さよならを言えなくてごめんなさい。でも、少し遠いけど、また遊べるよ。今度そっちに行きます、そうしたら、遊ぼうね。
男の子より」

それから男の子は女の子に何度も手紙を書きましたが返ってくることはありませんでした。

おわり

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絵本を読み終わると、白い封筒が出てくる。宛先に「女の子へ」と書かれている。
開けても問題なし。中の文は絵本の内容と一緒。

【窓】
カーテン状態の目星では何も無し。
カーテンを取って窓を見るor窓に<目星>
→先程見た光景が同じように広がっている。窓枠にはまたあなた達を見つめるうにょうにょと動く謎の影。じっと見ているとこの影に捕らわれそうな恐怖を覚えSAN0/1d3
※ちなみに会話はできないが意思疎通をはかることは可能。
「力が欲しいか…」と言ってくるかも?「欲しい!」といった場合は下参照。

【椅子】
何もなし。

【机】
<目星>
引き出しに封をされてない白い封筒が入っており、封筒の中に手紙が入ってる。
絵本を読む前だとただ真っ白で何も書かれていない。読んだ後また見ると以下の文章が現れる。
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「男の子へ
さよならを言えなくてごめんなさい。またあそびたかったけど、私はとおい所へ行くと思います。
また会えるのは、きっとあなたがおじいさんになってからかな。それまではこっちに来ちゃだめだからね。バイバイ。
女の子より」

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<アイディア>
女の子が亡くなる前に書いたものではないか、と思う…?
「女の子からの手紙を」ポストに入れれば更にいいんじゃないカナー?

【ポスト】
<目星>
色は白く石膏でできているとわかる。ポストくちもちゃんとあり投函できるようだ。

【ベッド】
<目星>白い女の子の像が安らかな表情をし寝ている。
女の子の像の上や傍に「男の子からの手紙」を添えるとスゥッと白い女の子の像は消える。

するとがちゃり、とどこかで音がする。
※わからない場合<アイディア>で手紙を女の子に届ければいいとかかなー



【五部屋目】
最後。
また真っ白な空間の真ん中に、白い青年の像が右手を掲げ、今にも走りそうな体勢で佇んでいる。
その先には左右に並ぶ二つの扉がある。

【青年の像】
掲げている右手には白い封筒が置かれている。
※④の部屋で手紙をポストに入れてない場合、この手紙は見つけられない。
ついでにstr対抗12で動かせる。どこにやってもEDは変わらない。
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「女の子へ
手紙、読みました。そうだね、君のいる所へ行くにはまだまだ早そうだ。
あの影はまだあそこにいるのかな。いたら遊びたいな。
男の子より。」
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【扉】
左の扉には黒いシルエットの女の子と長方形の影のような絵が描かれている。
右の扉には白いシルエットの女の子の絵が描かれている。
双方女の子は右手を掲げ、まるでこっちにおいでよ、と手招いているようにも見える。

何もせずとも開く。どちらに入るかは探索者次第。
※右(白)の扉はロストED。
<目星>
どっちの女の子の右手の上にはドアポストのような穴が開いている。
※④の部屋で手紙をポストに入れてない場合、このポスト穴はない。



■■■



【ED】
ハッピーED条件
・「女の子からの手紙」をポストに入れる。
・「青年からの手紙」を右(白)の扉のポスト穴に入れる。
・左(黒)の扉に入る。

扉を開け先に進むと明るく強い光に包まれ、探索者たちは意識を失う。
目を覚ますとそこは見慣れた天井、普段寝ているベッドの上だった。
体を起こすと枕元に見覚えのある絵本が置かれていることに気付く。
ぱらぱらとめくってみると最後のページの一文が変わっていた。
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それから一度だけ、男の子の元に女の子からの手紙が届き、男の子は生涯その手紙を
大切にしていました。

めでたしめでたし。
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グッドED条件
・左(黒)の扉に入る。
扉を開け先に進むと明るく強い光に包まれ、探索者たちは意識を失う。
目を覚ますとそこは見慣れた天井、普段寝ているベッドの上だった。

ロストED
・窓から外に出る
出た瞬間、青空や草原は一瞬にして闇に包まれる。目の前には目のように見える白い丸が二つ。じぃっとあなたをしばらく見つめるとにんまりと不敵な笑みを浮かべ、スッと闇に消えていった。
・右(白)の扉に入る。
扉を開け先に進むと明るく強い光に包まれ、少女の声が聞こえる。
「きちゃだめって、いったのに。」
すると突然目の前から黒い影が探索者の目の前に現れ、ばくん、と音を立て探索者を丸のみにした。




【報酬】
・「女の子からの手紙」をポストに入れる。1d3
・「青年からの手紙」を右(白)の扉のポスト穴に入れる。1d3
・左(黒)の扉に入り生還。1d6

※影との対話を試み、「力が欲しいか…?」という問いかけに対し「YES」と答えた場合のみ報酬が増える、が、それは私のシナリオのみでしか扱えない。特殊すぎるもの…

<影の援助>
組付き(技能成長)+2d10
特殊or物理攻撃2d3(使用前に特殊or物理宣言がない場合、自動的に特殊攻撃となる。)
宣言によりMP2消費、SAN0/1で2d6+db(こちらも同上。)
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