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短編

目が覚めた時、真っ白な世界にいた。
何が起こったか分からなくて、辺りを見回す。
「お久しぶりです、せぇざきさん」
覚えている。この飄々とした声は。
「く、じいん」
咄嗟のことで片言になってしまう。
なんでお前がここにいるんだ。
「あんたこそ、なんでここにいるんですか。まだあんたが来るところじゃねえですよ」
まだ、やれることがあるのか。
「あるでしょう、だって生きてんですから」
そうか、まだ、『続いて』いるのか。
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