2人の晩ご飯
最近、俺たちは夕飯の支度を当番制にした。
「正崎さんにばっか料理任せるのも申し訳ねえですから」
なんて九字院は言う。
正直、俺はお前に任せる方がよっぽど怖い。
言いかけたが、もしポロっと出てしまったら3日は口を聞いて貰えない。
「わからないことがあったら自力で解決しようとせず、必ず聞くんだぞ」
「へいへい。ちゃんと報連相しますから~」
にこにこしている九字院。
不安は募るが、初心者なのは本人も自覚している(はず)だし、難しいものを作ろうとは思わないだろう。
食べられるものが出てくることを祈りつつ、家を出た。
「ただいま」
「おかえりなさい、正崎さん。夕飯できてますよ」
どうぞどうぞとリビングに連れていかれる。
食卓の上にはスパゲティとサラダ。
「ボロネーゼにしてみました。まあ市販のパスタソースなんですけど。本当はちゃんと作ろうって思ったんですけどね、レシピみてもちんぷんかんぷんだったのでやめときました」
流石の判断力。
「あ、サラダは自分で作りましたよ!」
言われてみると初心者が頑張って切った感のある幅の広いキャベツの千切りと、厚みの違うきゅうりのサラダが置いてある。
頑張りましたよ!とドヤ顔する九字院がとてもかわいい。
「ありがとう、九字院」
「いえいえ。さあ食べましょ、お腹空きましたし」
「そうだな」
「「いただきます」」
「今度の休み、一緒に料理するか」
一緒なら、大それた失敗もないだろう。
「それはありがたいですな」
まずは千切りの練習からだな。不揃いなサラダを食べながら思った。
「正崎さんにばっか料理任せるのも申し訳ねえですから」
なんて九字院は言う。
正直、俺はお前に任せる方がよっぽど怖い。
言いかけたが、もしポロっと出てしまったら3日は口を聞いて貰えない。
「わからないことがあったら自力で解決しようとせず、必ず聞くんだぞ」
「へいへい。ちゃんと報連相しますから~」
にこにこしている九字院。
不安は募るが、初心者なのは本人も自覚している(はず)だし、難しいものを作ろうとは思わないだろう。
食べられるものが出てくることを祈りつつ、家を出た。
「ただいま」
「おかえりなさい、正崎さん。夕飯できてますよ」
どうぞどうぞとリビングに連れていかれる。
食卓の上にはスパゲティとサラダ。
「ボロネーゼにしてみました。まあ市販のパスタソースなんですけど。本当はちゃんと作ろうって思ったんですけどね、レシピみてもちんぷんかんぷんだったのでやめときました」
流石の判断力。
「あ、サラダは自分で作りましたよ!」
言われてみると初心者が頑張って切った感のある幅の広いキャベツの千切りと、厚みの違うきゅうりのサラダが置いてある。
頑張りましたよ!とドヤ顔する九字院がとてもかわいい。
「ありがとう、九字院」
「いえいえ。さあ食べましょ、お腹空きましたし」
「そうだな」
「「いただきます」」
「今度の休み、一緒に料理するか」
一緒なら、大それた失敗もないだろう。
「それはありがたいですな」
まずは千切りの練習からだな。不揃いなサラダを食べながら思った。