長編
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-6- ※東堂視点
自転車競技部がない学校に部を新設するということ――中学の頃にも経験したが、大学においてのそれは中学の比ではなかった。申請する書類、時間や手間は何倍もかかり、熱意だけでは認めてもらえない。
俺は事前に、かなり細かく調べた。そもそも最初から学校公認の部活・“課外活動団体”を設立することは不可能で、まずは“同好会”からというのが規定である。一名の代表と二名の副代表とで最低でも三人が必要で、ある程度の活動実績を出した上で申請して公認してもらうのが正式なルートらしい。同好会から昇格して、はじめて部活となるのだ。
俺が部の設立を考えていた当初――受験前に遡る。
どのように動いたら効率的か、先々に向けて既に思案していた事だ。だから、受験が終わった途端にエントリー出来るヒルクライムレースを探しては優勝し、少しでも実績を積んできた。その際、チーム戦が有利というレースの場合は、部の後輩達にも少しばかり手を借りた。黒田も、次期副主将を務めながらもよく協力してくれていたな。
熱意というのは、面識の浅い相手には言葉だけでは伝わらない。
功績を並べて働きかけるしかないことは分かっていた。
入学前から動いて同好会を設立し、入学後は一般のレースでも良い成績を残しつつ、適した部員を探し、最短で部活として認めてもらう。そうすれば公式の大学レースにも出場出来る。
今年の六月に行われる筑波山をステージにしたレースで優勝し、筑士波大にとっても有益となる部であるということを証明するというのが俺の目論見だ。地元の大学が地元のレースで優勝となれば鼻が高い。大学からも一目置かれるはずだ。補助金は、順調に部活動を存続していく為にも重要なものだから、学校側の支援は欲しいところだった。
ゼロからのスタートというのは足がかりもなく、不安だった。だが、修作が空手部の女子の先輩を追いかけて本当に同じ大学に入学したのは、一番の幸運だった。そして、偶然にも高校時代の部活のマネージャ―を務めていた汐見と再会する。これもまた、予想だにしない幸運だった。
説得材料は中学、高校での部活実績やレース成績のみ。知恵を絞っても手間が多く人手も足りず…何もかもイレギュラーな中で、二人と出会えた運命の巡り合わせに、心から感謝せずにはいられなかった。惜しまずに自分の夢を手伝ってくれている。いくら友人や元・部活の仲間だからと言っても、なかなか出来ることじゃない。
――入学式の三日前にして、『筑士波大学自転車競技部』は現時点で“同好会”として設立を認められた。正式な設立日は、入学式の翌日付となる。
申請書含む28の書類はほぼ通り、サークル棟にある空いた一室を部室として確保出来た。最初はどこのサークル棟も満室で用意するのは難しいと教員から言われていたが、諦めずに数多くのサークルに直接声をかけて回った甲斐があって空き部屋が見つかったのだ。
ちなみに、部室や備品周りに関しては、ほとんど汐見が中心に動いていた。今後に使えそうな備品、カラーボックスやベンチにもなるブックシェルフも譲って貰ったようだ。
重たいそれらは、来月から学部の先輩となる男子生徒が居合わせた際に協力して部室まで運んでくれたらしい。性格はおとなしい彼女がどんな交渉をしたのかと想像したが、恐らく交渉などではない。とにかく真摯に、懸命に頼んでくれたのだろう。また、大雑把に見える修作も、以外と細かいところに気が付く男だと感心した。昔からの付き合いというのもあって作業中も息が合い、奇譚のない意見を言い合えるのがやりやすかった。俺一人では、短期間で実現することは不可能だった事だ。
寮生活の中で身の回りを整えつつ新学期の準備をしながら、俺たちは諸々のやり取りで毎日のように顔を合わせていた。そして、時間を見つけては部室の掃除をして今日と言う日を迎えた。
換気がてら開けていた窓からは涼しい風が流れ込み、夕日が沈んで群青色の空が迫っている。
サークル共有の備品倉庫から一時的に貸し出しを申請し、俺と修作で運んで来た折りたたみ机を、汐見は部室の中央に設置した。そこに持参したテーブルクロスを引いて、丁寧に食べ物や菓子類を並ていく。紙コップにジュースを各自注いだ後、テーブルを囲んで乾杯を合図にささやかな慰労会が始まった。椅子がないので、さながら立食パーティーのようだった。
「ひとまず“同好会”だが、あと一歩だ。部員さえ見つかれば部活への昇格も難しくない。修作と汐見が懸命に手伝ってくれたおかげだよ」
しみじみと告げると二人は顔を見合わせて口元を緩ませた。
「尽八が素直だとヘンな感じだなぁ」
「おい」
「そうだねぇ」
「む。汐見まで…」
「冗談だよ尽八ィ~」
「冗談だよ?」
「…お前ら、似てきてないか?」
ふふふ、と笑うタイミングも同じで妙な違和感を覚えつつ、テーブルに並べた料理を取り分けるための紙皿を配った。
ピザや菓子類やジュースは、労いのつもりで構内のスーパーマーケットで見繕って買ってきたものだ。スーパー内に併設されたパン屋が作っている焼き立てのピザは、海外から取り寄せたピザ窯で焼いたという、美味しいと評判のものだった。実際、食べてみたら嘘でないとわかる。生地のモチモチ感や窯で焼いた香ばしさが絶品だ。これを一見素朴なパン屋で作っているというのだから、意外だ。ピザ屋顔負けの味に感動しながら、三人で味わいながら食べた。
「東堂くんにご馳走してもらえるなんて、ファンに見つかったら呼び出されちゃう…」
「尽八のファンってそんな過激なのか!?」
「人によっては…、かなぁ?」
「こら、話を盛るな」
盛り上がる修作と汐見を横目に、俺は咳払いをして向き直った。これが労力に見合った“ご馳走”かどうかはわからないが、喜ぶ姿を見て安心した。
「――ともあれ、本当に感謝してるよ」
真剣に気持ちを込めて伝えた言葉に、二人は目を丸くして動きを止めた。一拍置いてから、互いにはにかんだ笑顔を見せる。昔馴染みの友人であ修作は、俺の礼節を重んじる性格を知っているが、面と向かって告げられると照れくさいようだ。汐見もまた、よほど驚いたのか嬉しかったのか、自然と頬が赤らんでいる。
春休みの自由な時間をほとんど潰しての仕事は、楽ではなかっただろう。俺の熱意に応えてよく頑張ってくれた。
「俺、また尽八の走るところ見たいよ」
「私も東堂くんが活躍する姿、楽しみにしてる」
屈託ない笑みと期待に満ちた純粋な瞳に、心がこそばゆくなる。例え大学レベルの猛者達がいるレースでも、二人が望む輝かしい姿を見せられるように努力しようと、胸中で固く誓った。
――期待に応えねばならんな。
・・・・・・
「…というか修作。お前も正式な部員だからな、レースとなれば走ってもらうぞ」
「えっ、そうなの?」
「そうそう、選手が三人以上いないと出走できないんだよね」
「何で琴音ちゃんまで知ってるんだ!?」
「大学のレース規定を調べてたら書いてあったから」
――などと、思い出話やこれからの事について話してるうちにすっかり夜になった頃、修作のスマホに着信が入った。画面に表示された名前を見て声を上げ、慌てて部室を出て行った様子から、例の『空手部の女子マネの先輩』からの着信だろうと察しがついた。
残った俺と汐見は、飲み物のおかわりを再び紙コップに注いでから、壁際に設置された横置きのブックシェルフに並んで腰掛けた。椅子がないので、座る場所と言うとここぐらいしかない。
カノジョかな…?と小首を傾げた汐見に、俺は頷いて返答した。
「高校の頃に付き合って、一度フラれて今は片思いらしい。脈がないこともなさそうなんだがな。昔から年上の女子に惚れっぽい奴だよ、修作は」
「何か青春て感じでいいね。羨ましい」
「羨ましい?片思いが?」
「片思いでも一生懸命になれるところが、かな」
“片思いなんて東堂くんには縁のない話だよね”、と眉尻を下げて、彼女は弱々しく苦笑した。確かに、女子から人気がある俺には、片思いの経験などない。端麗な容姿、運動も勉学もそつなく人並み以上にこなせる器用さに惹かれ、自分から近づかなくとも当たり前に女子の方から寄って来た。気になるキレイな子が居ればだいたいその子も自分が好き、というお決まりのパターン。ロードバイクに夢中になってからは、恋愛事の優先順位が低くなってしまったが。
少しだけ憂いを帯びた眼差しに、汐見は片思いの経験があるのだと悟った。もう大学生になる年齢だ。誰しもその程度の経験はあるだろうと納得しつつも、頭の片隅で『片思いをしても一生懸命になれなかった』彼女を想像した。
――それは、今も?誰に…、フクにか?
今回、部の設立に向けて献身的にサポートをし、五月いっぱいまではマネージャーとしても手伝ってくれると約束してくれた汐見は、俺の中で既に、元チームメイト以上の存在になっていた。高校の頃より、接してる時間も長く、短期間で濃い時間を過ごしてる感覚だ。“仲間”という意識がより強くなり、あの頃よりも親しくなった。だが、踏み込んだ質問を切り出すには難しい。
「ホント美味しかったね、ここのピザ。今度パンも買ってみようかなぁ」
すぐさま別の話題を振って来た彼女に対し、先ほどの話題を蒸し返すことはしなかった。
-6- ※東堂視点
自転車競技部がない学校に部を新設するということ――中学の頃にも経験したが、大学においてのそれは中学の比ではなかった。申請する書類、時間や手間は何倍もかかり、熱意だけでは認めてもらえない。
俺は事前に、かなり細かく調べた。そもそも最初から学校公認の部活・“課外活動団体”を設立することは不可能で、まずは“同好会”からというのが規定である。一名の代表と二名の副代表とで最低でも三人が必要で、ある程度の活動実績を出した上で申請して公認してもらうのが正式なルートらしい。同好会から昇格して、はじめて部活となるのだ。
俺が部の設立を考えていた当初――受験前に遡る。
どのように動いたら効率的か、先々に向けて既に思案していた事だ。だから、受験が終わった途端にエントリー出来るヒルクライムレースを探しては優勝し、少しでも実績を積んできた。その際、チーム戦が有利というレースの場合は、部の後輩達にも少しばかり手を借りた。黒田も、次期副主将を務めながらもよく協力してくれていたな。
熱意というのは、面識の浅い相手には言葉だけでは伝わらない。
功績を並べて働きかけるしかないことは分かっていた。
入学前から動いて同好会を設立し、入学後は一般のレースでも良い成績を残しつつ、適した部員を探し、最短で部活として認めてもらう。そうすれば公式の大学レースにも出場出来る。
今年の六月に行われる筑波山をステージにしたレースで優勝し、筑士波大にとっても有益となる部であるということを証明するというのが俺の目論見だ。地元の大学が地元のレースで優勝となれば鼻が高い。大学からも一目置かれるはずだ。補助金は、順調に部活動を存続していく為にも重要なものだから、学校側の支援は欲しいところだった。
ゼロからのスタートというのは足がかりもなく、不安だった。だが、修作が空手部の女子の先輩を追いかけて本当に同じ大学に入学したのは、一番の幸運だった。そして、偶然にも高校時代の部活のマネージャ―を務めていた汐見と再会する。これもまた、予想だにしない幸運だった。
説得材料は中学、高校での部活実績やレース成績のみ。知恵を絞っても手間が多く人手も足りず…何もかもイレギュラーな中で、二人と出会えた運命の巡り合わせに、心から感謝せずにはいられなかった。惜しまずに自分の夢を手伝ってくれている。いくら友人や元・部活の仲間だからと言っても、なかなか出来ることじゃない。
――入学式の三日前にして、『筑士波大学自転車競技部』は現時点で“同好会”として設立を認められた。正式な設立日は、入学式の翌日付となる。
申請書含む28の書類はほぼ通り、サークル棟にある空いた一室を部室として確保出来た。最初はどこのサークル棟も満室で用意するのは難しいと教員から言われていたが、諦めずに数多くのサークルに直接声をかけて回った甲斐があって空き部屋が見つかったのだ。
ちなみに、部室や備品周りに関しては、ほとんど汐見が中心に動いていた。今後に使えそうな備品、カラーボックスやベンチにもなるブックシェルフも譲って貰ったようだ。
重たいそれらは、来月から学部の先輩となる男子生徒が居合わせた際に協力して部室まで運んでくれたらしい。性格はおとなしい彼女がどんな交渉をしたのかと想像したが、恐らく交渉などではない。とにかく真摯に、懸命に頼んでくれたのだろう。また、大雑把に見える修作も、以外と細かいところに気が付く男だと感心した。昔からの付き合いというのもあって作業中も息が合い、奇譚のない意見を言い合えるのがやりやすかった。俺一人では、短期間で実現することは不可能だった事だ。
寮生活の中で身の回りを整えつつ新学期の準備をしながら、俺たちは諸々のやり取りで毎日のように顔を合わせていた。そして、時間を見つけては部室の掃除をして今日と言う日を迎えた。
換気がてら開けていた窓からは涼しい風が流れ込み、夕日が沈んで群青色の空が迫っている。
サークル共有の備品倉庫から一時的に貸し出しを申請し、俺と修作で運んで来た折りたたみ机を、汐見は部室の中央に設置した。そこに持参したテーブルクロスを引いて、丁寧に食べ物や菓子類を並ていく。紙コップにジュースを各自注いだ後、テーブルを囲んで乾杯を合図にささやかな慰労会が始まった。椅子がないので、さながら立食パーティーのようだった。
「ひとまず“同好会”だが、あと一歩だ。部員さえ見つかれば部活への昇格も難しくない。修作と汐見が懸命に手伝ってくれたおかげだよ」
しみじみと告げると二人は顔を見合わせて口元を緩ませた。
「尽八が素直だとヘンな感じだなぁ」
「おい」
「そうだねぇ」
「む。汐見まで…」
「冗談だよ尽八ィ~」
「冗談だよ?」
「…お前ら、似てきてないか?」
ふふふ、と笑うタイミングも同じで妙な違和感を覚えつつ、テーブルに並べた料理を取り分けるための紙皿を配った。
ピザや菓子類やジュースは、労いのつもりで構内のスーパーマーケットで見繕って買ってきたものだ。スーパー内に併設されたパン屋が作っている焼き立てのピザは、海外から取り寄せたピザ窯で焼いたという、美味しいと評判のものだった。実際、食べてみたら嘘でないとわかる。生地のモチモチ感や窯で焼いた香ばしさが絶品だ。これを一見素朴なパン屋で作っているというのだから、意外だ。ピザ屋顔負けの味に感動しながら、三人で味わいながら食べた。
「東堂くんにご馳走してもらえるなんて、ファンに見つかったら呼び出されちゃう…」
「尽八のファンってそんな過激なのか!?」
「人によっては…、かなぁ?」
「こら、話を盛るな」
盛り上がる修作と汐見を横目に、俺は咳払いをして向き直った。これが労力に見合った“ご馳走”かどうかはわからないが、喜ぶ姿を見て安心した。
「――ともあれ、本当に感謝してるよ」
真剣に気持ちを込めて伝えた言葉に、二人は目を丸くして動きを止めた。一拍置いてから、互いにはにかんだ笑顔を見せる。昔馴染みの友人であ修作は、俺の礼節を重んじる性格を知っているが、面と向かって告げられると照れくさいようだ。汐見もまた、よほど驚いたのか嬉しかったのか、自然と頬が赤らんでいる。
春休みの自由な時間をほとんど潰しての仕事は、楽ではなかっただろう。俺の熱意に応えてよく頑張ってくれた。
「俺、また尽八の走るところ見たいよ」
「私も東堂くんが活躍する姿、楽しみにしてる」
屈託ない笑みと期待に満ちた純粋な瞳に、心がこそばゆくなる。例え大学レベルの猛者達がいるレースでも、二人が望む輝かしい姿を見せられるように努力しようと、胸中で固く誓った。
――期待に応えねばならんな。
・・・・・・
「…というか修作。お前も正式な部員だからな、レースとなれば走ってもらうぞ」
「えっ、そうなの?」
「そうそう、選手が三人以上いないと出走できないんだよね」
「何で琴音ちゃんまで知ってるんだ!?」
「大学のレース規定を調べてたら書いてあったから」
――などと、思い出話やこれからの事について話してるうちにすっかり夜になった頃、修作のスマホに着信が入った。画面に表示された名前を見て声を上げ、慌てて部室を出て行った様子から、例の『空手部の女子マネの先輩』からの着信だろうと察しがついた。
残った俺と汐見は、飲み物のおかわりを再び紙コップに注いでから、壁際に設置された横置きのブックシェルフに並んで腰掛けた。椅子がないので、座る場所と言うとここぐらいしかない。
カノジョかな…?と小首を傾げた汐見に、俺は頷いて返答した。
「高校の頃に付き合って、一度フラれて今は片思いらしい。脈がないこともなさそうなんだがな。昔から年上の女子に惚れっぽい奴だよ、修作は」
「何か青春て感じでいいね。羨ましい」
「羨ましい?片思いが?」
「片思いでも一生懸命になれるところが、かな」
“片思いなんて東堂くんには縁のない話だよね”、と眉尻を下げて、彼女は弱々しく苦笑した。確かに、女子から人気がある俺には、片思いの経験などない。端麗な容姿、運動も勉学もそつなく人並み以上にこなせる器用さに惹かれ、自分から近づかなくとも当たり前に女子の方から寄って来た。気になるキレイな子が居ればだいたいその子も自分が好き、というお決まりのパターン。ロードバイクに夢中になってからは、恋愛事の優先順位が低くなってしまったが。
少しだけ憂いを帯びた眼差しに、汐見は片思いの経験があるのだと悟った。もう大学生になる年齢だ。誰しもその程度の経験はあるだろうと納得しつつも、頭の片隅で『片思いをしても一生懸命になれなかった』彼女を想像した。
――それは、今も?誰に…、フクにか?
今回、部の設立に向けて献身的にサポートをし、五月いっぱいまではマネージャーとしても手伝ってくれると約束してくれた汐見は、俺の中で既に、元チームメイト以上の存在になっていた。高校の頃より、接してる時間も長く、短期間で濃い時間を過ごしてる感覚だ。“仲間”という意識がより強くなり、あの頃よりも親しくなった。だが、踏み込んだ質問を切り出すには難しい。
「ホント美味しかったね、ここのピザ。今度パンも買ってみようかなぁ」
すぐさま別の話題を振って来た彼女に対し、先ほどの話題を蒸し返すことはしなかった。