短編
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「っは〜ねっむ!月曜日の学校ってなんでこんな眠いかな?」
「休み気分のまま夜更かしするお前が悪い」
「隆くんだって夜はバイクブォンブォンしてんじゃんよー冷たいなー」
我慢する気もなくだらしくなく大口を開けて欠伸をすれば「行儀悪いぞー」と軽く注意される、母ちゃんかっての
今日も一日頑張るか、なんて下駄箱に手を突っ込んだ時だ
「ん?なんかまた手紙入ってる」
白い封筒が上履きの上に鎮座しているではないか
「どうせまた果たし状だろ」
「ねえちょっとは可能性持とう?今度こそラブレターでしょこれ」
中身を確認したところ【伝えたい事があるので放課後屋上で待ってます】と一言と知らない名前が書かれていた
それなりに綺麗な字だ
「ラブレターだ…!ひゃー!ねえこれラブレターだよ!藻布?くんか…うん!わからん!でもちゃんと名乗ってるってことはガチだよね?これがセイシュンかー!!」
「テンションの温度差どうなってんだお前…置いてくぞ」
昼休みにおバカコンビにもドヤ顔で見せたらすごい白い目で見られた
「でもこれ好きとは書いてないな」
「それはあれだよ、男ならビシッと口で言うでしょ普通」
「どうせまた果し状だろ、はよ飯食おうぜ」
「それはもう聞いた」
_____
放課後
今日は一日中苗字がうるさかった
大体あいつの下駄箱に入ってるのは果し状だったり女の負の面だったりで
そういう手紙を貰った時は律儀に返事まで書いて教室の黒板に手紙と一緒に張り出したりしてた
なんというか、こいつはメンタルが鋼なのだ
流石に初めの頃はパーちんと2人でそいつら締めてやろうかと心配した
それ相応の対応をする苗字を見て逆にこいつを止めるのが先か悩んだ結果放置を選んだ
そんな苗字はたった今「んじゃちょっと行ってくるわ」と屋上へ向かったのだが
「よし、オレらも行くか」
「おう」
この手の手紙でもし集団リンチだとしたら流石に危ない
あとただ単に面白そうだからってのもある
苗字を見届けてすぐさま部活への向かう三ツ谷を呼び戻し3人で屋上へ向かった
「…なあ、部活行きてぇんだけど」
「苗字が告られるんだぞ!見てぇだろ!!……間違えたリンチされたらどうする!?」
「……お前ら面白がってんだろ」
正直に言うと心配はほんのちょっとしかしてない
大体果し状とかリンチ系は2年の半ばから消えてるし滅多に無かったし
屋上のドアを少し開けると既に2人は揃っていた
「えーっと…ほんとにタイマンとかでもないの?君以外に待ち伏せしてるようなのも居ないみたいだし…」
「も、もちろんです!そんなこと出来ませんよ!!」
何処にでもいるような普通の男子生徒だった
敬語だし同学年では見たことねー顔だし、多分1~2年
どうやら本当に告白かもしれない
まあ確かに苗字は黙ってればそれなりに美人の類に入るだろうから何も知らないやつは好きになるのかもしれない
「実は僕、貴方に助けられたことがあって…」
どうやら理不尽に絡まれていた所をたまたま居合わせた苗字に助けられたらしい
それで恋に落ちるというのもどうなんだ、普通逆じゃないのか…?
「その日から貴方が忘れられなくて…」
「お、おぉ……」
大胆な事を言う男子に見たことない顔をする苗字
「おいあれ照れてんのか…?」
「困惑と羞恥とが混ざってんなありゃ…」
「変な顔だな」
告白かー
でもこれで苗字がOKしたらもう遊べねーかもなんだな
「なので、僕を…」
隣の三ツ谷もあまり面白くないという顔をしてる
気がする
「僕を、舎弟にしてください!!!」
「「「はぁぁあ!?」」」
「えっ、何!?」
思わず3人揃って飛び出した
男子生徒は「東卍の…!?」と一人焦っているが関係ない
聞き間違いか?
でもハッキリ言ったな"舎弟"って
「告白じゃねえのかテメェ」
「ヒィっ、違います!純粋に強くなろうと…それに」
他に好きな子がいるんで…
どうやらその子にかっこいいと思われるため強くなりたいらしい
そこで苗字に頼んだってわけか
「はぁー…焦ったー……」
「紛らわしいことすんじゃねえよ」
「それよか舎弟だってよ、よかったな苗字」
さっきから黙ったまま動かない彼女にパーちんが半笑いで話しかけた時だった
「んなくだらんこと考える前に自分で鍛えんかいこのダボがぁ!!!」
「うわぁあ!ぐぇっ!」
それはもう見事な背負い投げだった
「悪いけど舎弟は必要ないから、他当たってくれや」
みんな帰るよーと男子生徒を残して教室に鞄を取りに向かった
「でもよ、もし本当に告白だったらどうしてたんだ?」
「どうって…どうもしないけど?」
帰る途中気になって本人に聞いてみた
てっきりそのまま付き合うのかと思ってたのに予想とは違う答えが返ってきた
「好きでもないのに付き合うのは相手に失礼だし」
「ふーん」
あと単純にめんどい、と言い捨てた
普通は誰でもいいから付き合いたいとか、そういうのが多い気がする
そんな中こうしてハッキリ言いきれるのはこいつのいい所だと思う
「それに私は__」
「あ、そうだ名前悪いんだけど今日マナの迎え頼んでいいか?」
何か言いかけた所で三ツ谷が口を挟んだ
コンクールの締切が間近に迫っており居残りする生徒も多いらしい
「おっけー、こっちは気にせず部活に集中しなね」
「おう、じゃあまたな」
何を言おうとしたか聞いたら「忘れた」と言ってそのまま別れた
気になんだろクソ
「休み気分のまま夜更かしするお前が悪い」
「隆くんだって夜はバイクブォンブォンしてんじゃんよー冷たいなー」
我慢する気もなくだらしくなく大口を開けて欠伸をすれば「行儀悪いぞー」と軽く注意される、母ちゃんかっての
今日も一日頑張るか、なんて下駄箱に手を突っ込んだ時だ
「ん?なんかまた手紙入ってる」
白い封筒が上履きの上に鎮座しているではないか
「どうせまた果たし状だろ」
「ねえちょっとは可能性持とう?今度こそラブレターでしょこれ」
中身を確認したところ【伝えたい事があるので放課後屋上で待ってます】と一言と知らない名前が書かれていた
それなりに綺麗な字だ
「ラブレターだ…!ひゃー!ねえこれラブレターだよ!藻布?くんか…うん!わからん!でもちゃんと名乗ってるってことはガチだよね?これがセイシュンかー!!」
「テンションの温度差どうなってんだお前…置いてくぞ」
昼休みにおバカコンビにもドヤ顔で見せたらすごい白い目で見られた
「でもこれ好きとは書いてないな」
「それはあれだよ、男ならビシッと口で言うでしょ普通」
「どうせまた果し状だろ、はよ飯食おうぜ」
「それはもう聞いた」
_____
放課後
今日は一日中苗字がうるさかった
大体あいつの下駄箱に入ってるのは果し状だったり女の負の面だったりで
そういう手紙を貰った時は律儀に返事まで書いて教室の黒板に手紙と一緒に張り出したりしてた
なんというか、こいつはメンタルが鋼なのだ
流石に初めの頃はパーちんと2人でそいつら締めてやろうかと心配した
それ相応の対応をする苗字を見て逆にこいつを止めるのが先か悩んだ結果放置を選んだ
そんな苗字はたった今「んじゃちょっと行ってくるわ」と屋上へ向かったのだが
「よし、オレらも行くか」
「おう」
この手の手紙でもし集団リンチだとしたら流石に危ない
あとただ単に面白そうだからってのもある
苗字を見届けてすぐさま部活への向かう三ツ谷を呼び戻し3人で屋上へ向かった
「…なあ、部活行きてぇんだけど」
「苗字が告られるんだぞ!見てぇだろ!!……間違えたリンチされたらどうする!?」
「……お前ら面白がってんだろ」
正直に言うと心配はほんのちょっとしかしてない
大体果し状とかリンチ系は2年の半ばから消えてるし滅多に無かったし
屋上のドアを少し開けると既に2人は揃っていた
「えーっと…ほんとにタイマンとかでもないの?君以外に待ち伏せしてるようなのも居ないみたいだし…」
「も、もちろんです!そんなこと出来ませんよ!!」
何処にでもいるような普通の男子生徒だった
敬語だし同学年では見たことねー顔だし、多分1~2年
どうやら本当に告白かもしれない
まあ確かに苗字は黙ってればそれなりに美人の類に入るだろうから何も知らないやつは好きになるのかもしれない
「実は僕、貴方に助けられたことがあって…」
どうやら理不尽に絡まれていた所をたまたま居合わせた苗字に助けられたらしい
それで恋に落ちるというのもどうなんだ、普通逆じゃないのか…?
「その日から貴方が忘れられなくて…」
「お、おぉ……」
大胆な事を言う男子に見たことない顔をする苗字
「おいあれ照れてんのか…?」
「困惑と羞恥とが混ざってんなありゃ…」
「変な顔だな」
告白かー
でもこれで苗字がOKしたらもう遊べねーかもなんだな
「なので、僕を…」
隣の三ツ谷もあまり面白くないという顔をしてる
気がする
「僕を、舎弟にしてください!!!」
「「「はぁぁあ!?」」」
「えっ、何!?」
思わず3人揃って飛び出した
男子生徒は「東卍の…!?」と一人焦っているが関係ない
聞き間違いか?
でもハッキリ言ったな"舎弟"って
「告白じゃねえのかテメェ」
「ヒィっ、違います!純粋に強くなろうと…それに」
他に好きな子がいるんで…
どうやらその子にかっこいいと思われるため強くなりたいらしい
そこで苗字に頼んだってわけか
「はぁー…焦ったー……」
「紛らわしいことすんじゃねえよ」
「それよか舎弟だってよ、よかったな苗字」
さっきから黙ったまま動かない彼女にパーちんが半笑いで話しかけた時だった
「んなくだらんこと考える前に自分で鍛えんかいこのダボがぁ!!!」
「うわぁあ!ぐぇっ!」
それはもう見事な背負い投げだった
「悪いけど舎弟は必要ないから、他当たってくれや」
みんな帰るよーと男子生徒を残して教室に鞄を取りに向かった
「でもよ、もし本当に告白だったらどうしてたんだ?」
「どうって…どうもしないけど?」
帰る途中気になって本人に聞いてみた
てっきりそのまま付き合うのかと思ってたのに予想とは違う答えが返ってきた
「好きでもないのに付き合うのは相手に失礼だし」
「ふーん」
あと単純にめんどい、と言い捨てた
普通は誰でもいいから付き合いたいとか、そういうのが多い気がする
そんな中こうしてハッキリ言いきれるのはこいつのいい所だと思う
「それに私は__」
「あ、そうだ名前悪いんだけど今日マナの迎え頼んでいいか?」
何か言いかけた所で三ツ谷が口を挟んだ
コンクールの締切が間近に迫っており居残りする生徒も多いらしい
「おっけー、こっちは気にせず部活に集中しなね」
「おう、じゃあまたな」
何を言おうとしたか聞いたら「忘れた」と言ってそのまま別れた
気になんだろクソ
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