短編
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「あの、名前さん?ってどんな人なんすか?」
先日の抗争で見事な大立ち回りを披露した彼女
ドラケンくん達がそう呼んでいたというだけで名前しか知らない
女の子だというのに躊躇なく喧嘩に参加する彼女を見て疑問を感じない人はいないだろう
「あー…一言でいうとヤバい奴だな」
「名前の事なら三ツ谷が一番詳しいんじゃね?俺らより付き合い長ぇし」
「つってもなー…なんて言えばいいか……」
うーん、と腕を組み頭を悩ます数名
三ツ谷くんが言うには「会った頃(小学生)から鍛えてた」らしい
そんな中ドラケンくんが声を上げる
「やっぱ中一ん頃のアレ話すのが一番だろ」
「あー確かに」
__________
新しく見る顔が多い中学一年生
上半期もとうにすぎ、友達グループが出来上がった頃だった
放課後、いつもの6人で集まってバイク吹かそうって時だった
「ん?どいう意味だ?」
突然幼馴染の名前から意味不明なメールが来た
思わず口に出していたから「どしたー?」と誰かが聞いてくる
「いや、悪ぃメール」
件名も何もない、本文にはただ〔そうこ〕とだけ書かれていて
名前は時々変な事するがこういった意味のわからないメールが来たのは初めてで妙に胸騒ぎがした
「どうしたんだよ三ツ谷、みんな行っちまうぞ?」
「おう…あー、俺ちょっと学校戻るわ、皆に言っといて」
「あっ、おい!なんかあったのか!?」
パーちんの呼び止める声を悪いと思いながら無視して学校まで急いだ
休憩時間や移動教室で何かと一人でいる所よく話してたけどあまりいい顔をしてない女子がいたのを知っていた
考えたくない最悪が頭を巡ってはかき消した
「名前!」
悪い予感はどうやら当たっていたようで、入口に見張り番らしきガラの悪い男が一人いた
すぐ片付けてドアを開けたとこで見た光景は予想がのものだった
「…っきから、クセェんだよボケ」
「こっ…ンのア、マ"ッ!?」
今しがた消えたであろう煙草をくわえた強そうな男
ボロボロの男二人に抑えられながら名前はそいつに頭突きした
怯んだ抑え係二人を肘鉄で沈めるのも忘れずに
「っかー!脳が揺れ……あ、隆くん早いね!てことでちょっと手伝って」
「は…いや、おまえこれ…一人で相手してたのか…?」
「そだよ、量が多いからちょっと手こずったけど…早く気づいてくれて助かった」
頬が腫れて口も切れてるし、制服も所々土が着いてボロボロだ
女相手に、それに俺の大事な奴を寄って集って袋にする見知らぬ不良に殺意が芽生えた
けどそれよりも逃げずに喧嘩する名前にも怒りが湧く
「これ終わったらちゃんと説明しろよ…!」
それからパーちんが皆を連れてきてすぐに終わった
相手は他校の三年生だった
「で?何であんなことになってた?」
あれから倒れたヤツらを一人残らず縛り上げて相手の学校の校門に放り投げた
ご丁寧に【この顔に何かされたら渋谷第二中苗字まで】と書いた紙を貼り付けて
「諸君、今日はありがとう。解散!」と逃げようとするアホを捕まえた所だ
「いやね?なんか胡散臭いラブレター入ってて行ってみたらあらびっくり、団体様のお待ちだったのよ」
「…それで?」
「『金貰えてかわい子ちゃんハメ撮り出来るって最高だな、ゲヘヘェ』っつってきたから一人残らずバットで掘ってやろうかと」
「ちょっとあいつらもっかいシメてくる」
堪らず来た道を戻ろうとする俺を「落ち着け三ツ谷」とドラケンに引き止められる
「あいつらなら顔パンパンになるまで殴られてたろ、えーと名前?ちゃんに」
「あんた女の子なのに結構やるな!格闘習ってんの?」
「んーそんなとこ、君もいい蹴り持ってんね」
当の本人はこっちの心配なんて諸共せずもうマイキーと仲良さげに話してる
「っはぁー…頼むからもっと危機感っての持ってくれよ、俺らが来なかったらほんとに犯されてたかもしんねぇんだぞ!!」
思わず怒鳴ってしまった
気づいた時名前は大きな瞳を僅かに震わせ力なく笑った
「……うん、隆くんの言う通り…自分が思ってるより力無くてちょっと焦ったし…怖かった、ほんのちょっとだけど!だからすぐ来てくれてほんとに助かった、ありがとう…あとごめんなさい」
次から勝てない喧嘩はしない、すぐ逃げる
ということを約束してその日は終わった
_____
「え、結局その不良達はなんだったんすか…?」
「主犯は三ツ谷のクラスの子だっけ?嫉妬して仲いい子の知り合いに頼んだとか…だった気が…」
「女の嫉妬怖…」
「でも次の週からなんか居なくなってたぞそいつ、名前が『優し〜く仕返ししといた 』っつってたからそれなりの報復したんだろ。敵には容赦ねえから」
ははっと短く笑う三ツ谷くん
でも全然目が笑ってねー!
「あ、相手の子いなくなるって…何したんすかね……?」
「さぁ?まあそいつも名前のこと嵌めようとしたんだし自業自得だろ」
「女にも容赦しねえからある意味最強かもなー」
この日、花垣武道は心に誓った
絶対に逆らわないようにしよう。と
先日の抗争で見事な大立ち回りを披露した彼女
ドラケンくん達がそう呼んでいたというだけで名前しか知らない
女の子だというのに躊躇なく喧嘩に参加する彼女を見て疑問を感じない人はいないだろう
「あー…一言でいうとヤバい奴だな」
「名前の事なら三ツ谷が一番詳しいんじゃね?俺らより付き合い長ぇし」
「つってもなー…なんて言えばいいか……」
うーん、と腕を組み頭を悩ます数名
三ツ谷くんが言うには「会った頃(小学生)から鍛えてた」らしい
そんな中ドラケンくんが声を上げる
「やっぱ中一ん頃のアレ話すのが一番だろ」
「あー確かに」
__________
新しく見る顔が多い中学一年生
上半期もとうにすぎ、友達グループが出来上がった頃だった
放課後、いつもの6人で集まってバイク吹かそうって時だった
「ん?どいう意味だ?」
突然幼馴染の名前から意味不明なメールが来た
思わず口に出していたから「どしたー?」と誰かが聞いてくる
「いや、悪ぃメール」
件名も何もない、本文にはただ〔そうこ〕とだけ書かれていて
名前は時々変な事するがこういった意味のわからないメールが来たのは初めてで妙に胸騒ぎがした
「どうしたんだよ三ツ谷、みんな行っちまうぞ?」
「おう…あー、俺ちょっと学校戻るわ、皆に言っといて」
「あっ、おい!なんかあったのか!?」
パーちんの呼び止める声を悪いと思いながら無視して学校まで急いだ
休憩時間や移動教室で何かと一人でいる所よく話してたけどあまりいい顔をしてない女子がいたのを知っていた
考えたくない最悪が頭を巡ってはかき消した
「名前!」
悪い予感はどうやら当たっていたようで、入口に見張り番らしきガラの悪い男が一人いた
すぐ片付けてドアを開けたとこで見た光景は予想がのものだった
「…っきから、クセェんだよボケ」
「こっ…ンのア、マ"ッ!?」
今しがた消えたであろう煙草をくわえた強そうな男
ボロボロの男二人に抑えられながら名前はそいつに頭突きした
怯んだ抑え係二人を肘鉄で沈めるのも忘れずに
「っかー!脳が揺れ……あ、隆くん早いね!てことでちょっと手伝って」
「は…いや、おまえこれ…一人で相手してたのか…?」
「そだよ、量が多いからちょっと手こずったけど…早く気づいてくれて助かった」
頬が腫れて口も切れてるし、制服も所々土が着いてボロボロだ
女相手に、それに俺の大事な奴を寄って集って袋にする見知らぬ不良に殺意が芽生えた
けどそれよりも逃げずに喧嘩する名前にも怒りが湧く
「これ終わったらちゃんと説明しろよ…!」
それからパーちんが皆を連れてきてすぐに終わった
相手は他校の三年生だった
「で?何であんなことになってた?」
あれから倒れたヤツらを一人残らず縛り上げて相手の学校の校門に放り投げた
ご丁寧に【この顔に何かされたら渋谷第二中苗字まで】と書いた紙を貼り付けて
「諸君、今日はありがとう。解散!」と逃げようとするアホを捕まえた所だ
「いやね?なんか胡散臭いラブレター入ってて行ってみたらあらびっくり、団体様のお待ちだったのよ」
「…それで?」
「『金貰えてかわい子ちゃんハメ撮り出来るって最高だな、ゲヘヘェ』っつってきたから一人残らずバットで掘ってやろうかと」
「ちょっとあいつらもっかいシメてくる」
堪らず来た道を戻ろうとする俺を「落ち着け三ツ谷」とドラケンに引き止められる
「あいつらなら顔パンパンになるまで殴られてたろ、えーと名前?ちゃんに」
「あんた女の子なのに結構やるな!格闘習ってんの?」
「んーそんなとこ、君もいい蹴り持ってんね」
当の本人はこっちの心配なんて諸共せずもうマイキーと仲良さげに話してる
「っはぁー…頼むからもっと危機感っての持ってくれよ、俺らが来なかったらほんとに犯されてたかもしんねぇんだぞ!!」
思わず怒鳴ってしまった
気づいた時名前は大きな瞳を僅かに震わせ力なく笑った
「……うん、隆くんの言う通り…自分が思ってるより力無くてちょっと焦ったし…怖かった、ほんのちょっとだけど!だからすぐ来てくれてほんとに助かった、ありがとう…あとごめんなさい」
次から勝てない喧嘩はしない、すぐ逃げる
ということを約束してその日は終わった
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「え、結局その不良達はなんだったんすか…?」
「主犯は三ツ谷のクラスの子だっけ?嫉妬して仲いい子の知り合いに頼んだとか…だった気が…」
「女の嫉妬怖…」
「でも次の週からなんか居なくなってたぞそいつ、名前が『優し〜く仕返ししといた 』っつってたからそれなりの報復したんだろ。敵には容赦ねえから」
ははっと短く笑う三ツ谷くん
でも全然目が笑ってねー!
「あ、相手の子いなくなるって…何したんすかね……?」
「さぁ?まあそいつも名前のこと嵌めようとしたんだし自業自得だろ」
「女にも容赦しねえからある意味最強かもなー」
この日、花垣武道は心に誓った
絶対に逆らわないようにしよう。と