長編
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スーパーやらショッピングモールなどがオレンジ色に染まり数日
10月31日のハロウィンイベントに向けて限定お菓子にコスプレ衣装に世間は大盛り上がりだ
前世ではとあるサーヴァントがトラウマレベルの地獄リサイタルを開催するせいでこんな華々しいイベントだと認識できたのはほんの数年前だ
たしか起源はケルトのお盆と正月を足したようなものでもっと物騒だが
時代や国の違いでこうも変わるから人類史は面白い
なんて、ハロウィンについて一人思考を巡らせているのはわけがある
「……さすがにカオナシは怒られるか」
場所はドン○キホーテのとある一角
先日可愛い後輩のエマちゃんにひなたちゃんも交えパーティーをしようとお誘いがあったのだが
お菓子のほかにコスプレもしようという話になった
流石にそこまでは…と初めは拒否してたが「"今"しか出来ないんだよ!」と力説され負けたのだ
まあ中学最後のハロウィンだし、折角だしと自分でも思った
悩みに悩んで無難に囚人服にした
これなら失う物も少いだろう、さすが私だ
さて、衣装が決まれば次は菓子だ
三ツ谷家にも少し持っていきたいから多めに作れてコスパのいいもの……
考えながらスーパーへ足を運んでいると見慣れた後ろ姿を発見
「やっほー場地、こんなとこで奇遇だね」
「あ?……なんだ苗字か」
私の顔を見るなり少し眉をひそめて「用が無ぇなら着いてくんな」と秒で突っ返された
詳しくは知らないけど場地が東卍を抜けたというのは聞いていた
前からすごく仲が良いというほどではなかったけど休日にばったり会えばそれなりに話すくらいはしてた
ちょっと腹たったからウザイくらい絡んでやろ
「そんなこと言わずにちょっと相談乗ってよ!あ、そこの信号曲がるよ」
「おいコラ離せ、勝手に話進めんな…!くっそ力ゴリラかよ!!」
今持てる力全てを使って場地の腕を引っ張った
途中から諦めたのか「これ何処向かってんだ?」と大人しく着いてきた
「スーパー。ハロウィンだからお菓子作るんだけどさ、コスパ良くて大量生産できるのなんだと思う?」
簡単に説明すると信じられない、と言った顔で絶句する場地
「くっだらね!!相談ってそれかよ!三ツ谷にでも聞きゃいいだろ!」
「仮にも女子の相談を笑い飛ばすんじゃないよ、丁度この辺彷徨いてたあんたの運命を恨みな!」
スーパーに着いていろいろ考えた結果、やはりクッキーが妥当だと判断した
ちなみに場地は何も考えてないしなんならペヤング買ってた
「てかお前なんも知らねーわけじゃねえだろ、なんで普通に話しかけてんだ」
「私は別に東卍じゃないし、『知ったこっちゃない』ね、場地圭介って人間は何処に行こうが本質は変わらないでしょ」
誰彼構わず暴れ回したり車燃やしたり、大分ぶっ飛んだ奴だけど
仲間意識が強いのは見て取れたから東卍を抜けたのにも何か理由があるんだろう
「…そうかよ」
「あ、付き合ってもらったしちゃんと場地の分も分けとくから今度持ってくよ、美少女の手作りとかもう二度と食えないと思うから光栄に思えよ」
「熊を素手で倒す怪力女は美少女とは言わねーだろ」
「…おい待てなんでその話知ってんだお前、まず熊に遭遇したことも無いんだわ」
「結構前に三ツ谷が言ってた」
「あいつの分カラシ入れてやろうかな」
作ったクッキーは大好評で
エマちゃん達と合流する前に三ツ谷家に届けるとそれはもう喜んだ
今頃悪ガキ共は喧嘩三昧か、なんて思いながら呑気にハロウィンを楽しんだ
場地の分は明日にでも渡そう
10月31日のハロウィンイベントに向けて限定お菓子にコスプレ衣装に世間は大盛り上がりだ
前世ではとあるサーヴァントがトラウマレベルの地獄リサイタルを開催するせいでこんな華々しいイベントだと認識できたのはほんの数年前だ
たしか起源はケルトのお盆と正月を足したようなものでもっと物騒だが
時代や国の違いでこうも変わるから人類史は面白い
なんて、ハロウィンについて一人思考を巡らせているのはわけがある
「……さすがにカオナシは怒られるか」
場所はドン○キホーテのとある一角
先日可愛い後輩のエマちゃんにひなたちゃんも交えパーティーをしようとお誘いがあったのだが
お菓子のほかにコスプレもしようという話になった
流石にそこまでは…と初めは拒否してたが「"今"しか出来ないんだよ!」と力説され負けたのだ
まあ中学最後のハロウィンだし、折角だしと自分でも思った
悩みに悩んで無難に囚人服にした
これなら失う物も少いだろう、さすが私だ
さて、衣装が決まれば次は菓子だ
三ツ谷家にも少し持っていきたいから多めに作れてコスパのいいもの……
考えながらスーパーへ足を運んでいると見慣れた後ろ姿を発見
「やっほー場地、こんなとこで奇遇だね」
「あ?……なんだ苗字か」
私の顔を見るなり少し眉をひそめて「用が無ぇなら着いてくんな」と秒で突っ返された
詳しくは知らないけど場地が東卍を抜けたというのは聞いていた
前からすごく仲が良いというほどではなかったけど休日にばったり会えばそれなりに話すくらいはしてた
ちょっと腹たったからウザイくらい絡んでやろ
「そんなこと言わずにちょっと相談乗ってよ!あ、そこの信号曲がるよ」
「おいコラ離せ、勝手に話進めんな…!くっそ力ゴリラかよ!!」
今持てる力全てを使って場地の腕を引っ張った
途中から諦めたのか「これ何処向かってんだ?」と大人しく着いてきた
「スーパー。ハロウィンだからお菓子作るんだけどさ、コスパ良くて大量生産できるのなんだと思う?」
簡単に説明すると信じられない、と言った顔で絶句する場地
「くっだらね!!相談ってそれかよ!三ツ谷にでも聞きゃいいだろ!」
「仮にも女子の相談を笑い飛ばすんじゃないよ、丁度この辺彷徨いてたあんたの運命を恨みな!」
スーパーに着いていろいろ考えた結果、やはりクッキーが妥当だと判断した
ちなみに場地は何も考えてないしなんならペヤング買ってた
「てかお前なんも知らねーわけじゃねえだろ、なんで普通に話しかけてんだ」
「私は別に東卍じゃないし、『知ったこっちゃない』ね、場地圭介って人間は何処に行こうが本質は変わらないでしょ」
誰彼構わず暴れ回したり車燃やしたり、大分ぶっ飛んだ奴だけど
仲間意識が強いのは見て取れたから東卍を抜けたのにも何か理由があるんだろう
「…そうかよ」
「あ、付き合ってもらったしちゃんと場地の分も分けとくから今度持ってくよ、美少女の手作りとかもう二度と食えないと思うから光栄に思えよ」
「熊を素手で倒す怪力女は美少女とは言わねーだろ」
「…おい待てなんでその話知ってんだお前、まず熊に遭遇したことも無いんだわ」
「結構前に三ツ谷が言ってた」
「あいつの分カラシ入れてやろうかな」
作ったクッキーは大好評で
エマちゃん達と合流する前に三ツ谷家に届けるとそれはもう喜んだ
今頃悪ガキ共は喧嘩三昧か、なんて思いながら呑気にハロウィンを楽しんだ
場地の分は明日にでも渡そう