とある社畜の冒険譚
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「悪属性ビーンム!!」
「うぎゃあああ!」
つい先月誤召喚によりめでたくカルデアのサーヴァントとなってしまった自称元社畜のお姉さん
そんな彼女の叫び声が例のアラフィフの不穏なセリフと共に聞こえてくれば廊下も全力疾走するというもの
「何事!?名前さんは!?ってアラフィフーー!!」
「あ、マスターくんいい所に」
傍には頭を抱え蹲る名前さん
まさかこんな所に伏兵がいるとは、存在を失念していた
誰だろうと悪属性を付与できるこのアラフィフおじさんことジェームズ・モリアーティは普段はおちゃらけたちょっとウザイおじさんなのだが
時としてそれはもうとんでもない事をやらかすカルデアの問題児の一人である
「いやね、彼女見るからにいい子じゃん?そういう子の負の面はどんなものか君も気にならないかね?実際今の世を生きる現代人がどう変化するのか興味があってね……」
「そうは言ったって…」
先程のビーム(バフ)は人体に害がある訳では無いし、一定期間経つと元に戻るからそれほど注意してなかったが被害者が名前さんとなると別だ
普通のサーヴァントとではないし、一体どんな問題がでるのか…
「そら起きるぞ…折角だから観察しようじゃないか」
「うわちょっ」
フラフラとしながらもゆっくりと立ち上がる彼女に見つからないよう角の死角に移動する
「あれ?わたし…」と呟いたあと首を傾げながら何事も無かったように歩き出した
しっかりした足取りで彼女が向かったのは食堂だった
確かお昼は食べてたはずだけど…
「三時のおやつかな?」
「いいや、よく見てご覧マスター」
おやつを貰っている子供サーヴァント達の列を素通りし、何食わぬ顔で奥の冷蔵庫を開けた
…あれ?あそこって確かよく酒飲み達が群がってたような
「見ろマスターくん!彼女○結3本持ってるぞ!それに500mlだ!」
「あんな名前さん初めて見る…!あ、エミヤと何か話してる!」
ここからじゃ名前さんの表情は見えないがエミヤは何となくだけどあまりいい顔はしていない
少し話し合ったと思うと「やれやれ」と言った感じにエミヤが折れたのか何か肴を用意してくれた
プシッ
「…っぶはぁ〜!」
エミヤに貰ったさきいかのようなものを食べながら左手でしっかりと缶を握りちょびちょびと飲んでは幸せそうに笑う
ガラガラに空いた食堂の隅っこにある机を選んでる辺り名前さんらしさが出てるな
「……なんか思ってたんと違う」
「あ、ケルトの猛者が参加しちゃった……」
各々酒を持ち寄る彼らに名前さんも笑顔で歓迎し、流れるように宴会が始まった
勿論彼らの持つ酒は氷○なんて生易しいもんじゃなくミードやらラム酒やらどキツイものばかりだ
飲むのを辞めればいいのになぜかすごく嫌そうな顔しながら追加の酒を飲む名前さんに場も盛り上がる
「あぁ…もういつ効果が切れてもわかんないや…」
「マスターくん、あれ既に切れてるよ」
何が面白いのかゲラゲラと笑いながら隣に座るフェルグス叔父貴の背中をバンバン叩く名前さん
背中を叩かれながらも微動だにせず気分良く笑う彼に尚笑いが止まらなくなる彼女
…きっとここに来てずっと不安だったのだろう
お酒の力もあり緩みきった彼女を見ると本当はいい意味で騒がしい人なんだと思った
「はぁ…大した事にはならなかったし、つまんないからかーえろ」
「ありがとうモリアーティ、名前さんの緊張解いてくれたんだよね?」
「さてね、彼女がもっと攻撃的思考を持っていればと期待したが…的外れだったまでのこと」
そう言って心底つまらなそうに踵を返した彼の背中に一言付け加えた
「それはそれとしてやり方に問題ありだからあとで説教ね」
数分後、ベロンベロンに酔って深い眠りに付いた彼女を兄貴と一緒に部屋に連れていった
「頭痛がする、は…吐き気もだ…くっ…ぐぅ……ダ・ヴィンチちゃんのとこへ行かなきゃ…!」
「二日酔いだね」
「うぎゃあああ!」
つい先月誤召喚によりめでたくカルデアのサーヴァントとなってしまった自称元社畜のお姉さん
そんな彼女の叫び声が例のアラフィフの不穏なセリフと共に聞こえてくれば廊下も全力疾走するというもの
「何事!?名前さんは!?ってアラフィフーー!!」
「あ、マスターくんいい所に」
傍には頭を抱え蹲る名前さん
まさかこんな所に伏兵がいるとは、存在を失念していた
誰だろうと悪属性を付与できるこのアラフィフおじさんことジェームズ・モリアーティは普段はおちゃらけたちょっとウザイおじさんなのだが
時としてそれはもうとんでもない事をやらかすカルデアの問題児の一人である
「いやね、彼女見るからにいい子じゃん?そういう子の負の面はどんなものか君も気にならないかね?実際今の世を生きる現代人がどう変化するのか興味があってね……」
「そうは言ったって…」
先程のビーム(バフ)は人体に害がある訳では無いし、一定期間経つと元に戻るからそれほど注意してなかったが被害者が名前さんとなると別だ
普通のサーヴァントとではないし、一体どんな問題がでるのか…
「そら起きるぞ…折角だから観察しようじゃないか」
「うわちょっ」
フラフラとしながらもゆっくりと立ち上がる彼女に見つからないよう角の死角に移動する
「あれ?わたし…」と呟いたあと首を傾げながら何事も無かったように歩き出した
しっかりした足取りで彼女が向かったのは食堂だった
確かお昼は食べてたはずだけど…
「三時のおやつかな?」
「いいや、よく見てご覧マスター」
おやつを貰っている子供サーヴァント達の列を素通りし、何食わぬ顔で奥の冷蔵庫を開けた
…あれ?あそこって確かよく酒飲み達が群がってたような
「見ろマスターくん!彼女○結3本持ってるぞ!それに500mlだ!」
「あんな名前さん初めて見る…!あ、エミヤと何か話してる!」
ここからじゃ名前さんの表情は見えないがエミヤは何となくだけどあまりいい顔はしていない
少し話し合ったと思うと「やれやれ」と言った感じにエミヤが折れたのか何か肴を用意してくれた
プシッ
「…っぶはぁ〜!」
エミヤに貰ったさきいかのようなものを食べながら左手でしっかりと缶を握りちょびちょびと飲んでは幸せそうに笑う
ガラガラに空いた食堂の隅っこにある机を選んでる辺り名前さんらしさが出てるな
「……なんか思ってたんと違う」
「あ、ケルトの猛者が参加しちゃった……」
各々酒を持ち寄る彼らに名前さんも笑顔で歓迎し、流れるように宴会が始まった
勿論彼らの持つ酒は氷○なんて生易しいもんじゃなくミードやらラム酒やらどキツイものばかりだ
飲むのを辞めればいいのになぜかすごく嫌そうな顔しながら追加の酒を飲む名前さんに場も盛り上がる
「あぁ…もういつ効果が切れてもわかんないや…」
「マスターくん、あれ既に切れてるよ」
何が面白いのかゲラゲラと笑いながら隣に座るフェルグス叔父貴の背中をバンバン叩く名前さん
背中を叩かれながらも微動だにせず気分良く笑う彼に尚笑いが止まらなくなる彼女
…きっとここに来てずっと不安だったのだろう
お酒の力もあり緩みきった彼女を見ると本当はいい意味で騒がしい人なんだと思った
「はぁ…大した事にはならなかったし、つまんないからかーえろ」
「ありがとうモリアーティ、名前さんの緊張解いてくれたんだよね?」
「さてね、彼女がもっと攻撃的思考を持っていればと期待したが…的外れだったまでのこと」
そう言って心底つまらなそうに踵を返した彼の背中に一言付け加えた
「それはそれとしてやり方に問題ありだからあとで説教ね」
数分後、ベロンベロンに酔って深い眠りに付いた彼女を兄貴と一緒に部屋に連れていった
「頭痛がする、は…吐き気もだ…くっ…ぐぅ……ダ・ヴィンチちゃんのとこへ行かなきゃ…!」
「二日酔いだね」
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