えみごシリーズ
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「バーサーカー、今日の夜何がいい?」
お昼が袋ラーメンだったから夜はちゃんとしたものを用意しようと意気込んだは良いが冷蔵庫の中が準備不足だった
「あ、『要らない』ってのは無しね」
十中八九そう言うだろうから先手を打った
なんかちょっと言いかけてた気がするけど直ぐに口を噤んでしまったので正解だったようだ
バーサーカーはやれやれ、と言ったふうにため息をひとつ零した後小さく呟いた
「……袋ラーメン」
「ん"ッッ」
まさかの要望に一瞬吹き出すかと思ったがなんとか堪えた、私偉い
いや待て袋ラーメンそんなに美味しかったのか
あんな真顔でズルズル行ってたのに
そういえばスープも全部飲み干してたな
もしかしてずっと見つめてきたのはおかわりを所望してたのか…?
いやさすがにそれは無いな
「…?どうした?ラーメンはもう無ぇのか?」
なんて考えを張り巡らせていると小首を傾げながら催促してくる
やっぱりバーサーカーになってもランサーはランサーだった模様
ゆらゆらと静かに揺れる尻尾のせいで心做しかネコちゃんにも見えてきた
いやこんな敵は皆絶対殺すマンみたいなネコちゃんいてたまるか
「バーサーカー、袋ラーメンよりももっと美味しい物あるから。ちょっと買い物行くから付き合って」
っと、その前にアポ取っとかないと…
__________
「と、言うわけでよろしくお願いします!先生!!」
スーパーで必要な材料を買い込んでから日頃お世話になっている衛宮邸にお邪魔した
ちなみに今回は凛ちゃんも誘った、同じバグ英霊同士パーティーしよって
面白そうだから、と二つ返事でOKされたけど電話口の向こうでアーチャーが何か言ってたような気がせんでもない
「おー、ランサーも大分変わってるな…って、すごい荷物だな…」
「うちのランサークラスまで変わっちゃって、今バーサーカーだからさ、馬力がすごいのよ」
「おい、何時まで持たせる気だ」
「え、バーサーカー…?」
丁度大河さんが知り合いから貰った夏野菜がこれでもかというほどあるらしく、これを機に大量消費に手伝ってくれと
とりあえず一品は沢山作れるカレーを提案した
嫌いな人はまず居ないであろう、ランサーだってバクバク食ってたからバーサーカーになろうと気に入るはず
以前福引で見事当てたクソデカ鍋があったのでそれも持参して
「あ、あとこっちが士郎くんが言ってた材料ね」
「サンキュ苗字」
バンズにチーズにひき肉…
なんでもセイバーはハンバーガーが食べたいらしい
ジャンクフードを所望、だそうだ
そしてアーチャーはというと、なんと味覚が無いらしい(なんで来た)
凛ちゃん鬼かな
「せっかくのお誘いだもの、断るなんて失礼でしょ?」
「後ろのアーチャーすっごく真顔なんですがそれは」
「何、気にしなくてもいい。未熟者の作った物など味覚が無い今の方がマシというものだ」
ふむ、いつも以上に皮肉が効いてるな
思わぬ所で飛び火した。
ランサーか士郎くんに対してのそれが全方位に倍増されてる感じ
これ以上喰らうと致命傷になる、早急に士郎くんの下へ助太刀に行こう
「にしても士郎くんがハンバーガーなんて、珍しいね」
「…なんか今のセイバーは普段作る料理じゃ満足してくれない、気がしてな……」
「あのいつも美味しそうに食べてるセイバーが…?やっぱり皆どこか変わっちゃってるんだね」
世間話をしながら材料を指示通り切っていく
量が多いから凛ちゃんにも手伝って貰った
あれよあれよという内に鍋いっぱいのカレーとハンバーガー(沢山)、色とりどりのサラダの出来上がりだ
「「いただきます!」」
夏真っ只中に熱々のカレーというのもアレか…?と少し思っていたけど存外そんなことは無く
思った以上に箸が、いやスプーンが進むというもの
「士郎、ハンバーガーのおかわりを」
「え"ッ…もう全部食べたのか…?」
「味覚が無いならこれ足したら丁度いいんじゃない?」
「はぁ…君は味覚と痛覚は別という事を知らないのか?」
例の如く小さな体にまるで掃除機かのように取り込んで行くセイバーのお腹は健在のようだ
アーチャーは凛ちゃんにスパイスドバドバ足されて
眉間のシワを倍深くしながらもパクパク食べてた
うちのバーサーカーはというと
「おい」
「食べるの早っ!?アッツアツなのに…味わかるの?」
スプーン片手に空になった皿をズイッと差し出す
すぐおかわりを催促してるあたり多少は気に入ったらしい
まあ確かに流石は士郎先生だ、私の使ってるカレールーと同じものを持ってきたのに心做しかいつも以上に美味しい気がする
サラダはあっさりしてて相性がいいし
「はい、あと野菜も美味しいから食べてみなね」
「ん」
盛りに盛ったカレーとこれまたドッサリ入れたサラダをバーサーカーに差し出した
素直に受け取って機械かのように食べ進めていく
かと思えば無言でこちらを見てくる時もある
美味しいご飯を食べれるのは良いのだけれどこればっかりは我慢ならん
「…昼も言ったけど見られながら食べるのキツいってば……何?」
まさかバーサーカーの中で「そっちの方が美味そう」という隣の芝生理論が成り立っているのか?
いやそんな事はないか、流石に
「いや……悪かねぇと思っただけだ」
「…?それは良かった、バカの量作ったからいっぱい食べてくれていいからね」
食い切れるまで帰れま10だから、の意味を込めてニッコリと微笑んだ
セイバーいるからその心配はないけども
「……(…随分とまあ美味そうに食いやがる)」
目の前で幸せそうに頬張る女を横目に誰も気づかないくらい小さい笑みが零れた
お昼が袋ラーメンだったから夜はちゃんとしたものを用意しようと意気込んだは良いが冷蔵庫の中が準備不足だった
「あ、『要らない』ってのは無しね」
十中八九そう言うだろうから先手を打った
なんかちょっと言いかけてた気がするけど直ぐに口を噤んでしまったので正解だったようだ
バーサーカーはやれやれ、と言ったふうにため息をひとつ零した後小さく呟いた
「……袋ラーメン」
「ん"ッッ」
まさかの要望に一瞬吹き出すかと思ったがなんとか堪えた、私偉い
いや待て袋ラーメンそんなに美味しかったのか
あんな真顔でズルズル行ってたのに
そういえばスープも全部飲み干してたな
もしかしてずっと見つめてきたのはおかわりを所望してたのか…?
いやさすがにそれは無いな
「…?どうした?ラーメンはもう無ぇのか?」
なんて考えを張り巡らせていると小首を傾げながら催促してくる
やっぱりバーサーカーになってもランサーはランサーだった模様
ゆらゆらと静かに揺れる尻尾のせいで心做しかネコちゃんにも見えてきた
いやこんな敵は皆絶対殺すマンみたいなネコちゃんいてたまるか
「バーサーカー、袋ラーメンよりももっと美味しい物あるから。ちょっと買い物行くから付き合って」
っと、その前にアポ取っとかないと…
__________
「と、言うわけでよろしくお願いします!先生!!」
スーパーで必要な材料を買い込んでから日頃お世話になっている衛宮邸にお邪魔した
ちなみに今回は凛ちゃんも誘った、同じバグ英霊同士パーティーしよって
面白そうだから、と二つ返事でOKされたけど電話口の向こうでアーチャーが何か言ってたような気がせんでもない
「おー、ランサーも大分変わってるな…って、すごい荷物だな…」
「うちのランサークラスまで変わっちゃって、今バーサーカーだからさ、馬力がすごいのよ」
「おい、何時まで持たせる気だ」
「え、バーサーカー…?」
丁度大河さんが知り合いから貰った夏野菜がこれでもかというほどあるらしく、これを機に大量消費に手伝ってくれと
とりあえず一品は沢山作れるカレーを提案した
嫌いな人はまず居ないであろう、ランサーだってバクバク食ってたからバーサーカーになろうと気に入るはず
以前福引で見事当てたクソデカ鍋があったのでそれも持参して
「あ、あとこっちが士郎くんが言ってた材料ね」
「サンキュ苗字」
バンズにチーズにひき肉…
なんでもセイバーはハンバーガーが食べたいらしい
ジャンクフードを所望、だそうだ
そしてアーチャーはというと、なんと味覚が無いらしい(なんで来た)
凛ちゃん鬼かな
「せっかくのお誘いだもの、断るなんて失礼でしょ?」
「後ろのアーチャーすっごく真顔なんですがそれは」
「何、気にしなくてもいい。未熟者の作った物など味覚が無い今の方がマシというものだ」
ふむ、いつも以上に皮肉が効いてるな
思わぬ所で飛び火した。
ランサーか士郎くんに対してのそれが全方位に倍増されてる感じ
これ以上喰らうと致命傷になる、早急に士郎くんの下へ助太刀に行こう
「にしても士郎くんがハンバーガーなんて、珍しいね」
「…なんか今のセイバーは普段作る料理じゃ満足してくれない、気がしてな……」
「あのいつも美味しそうに食べてるセイバーが…?やっぱり皆どこか変わっちゃってるんだね」
世間話をしながら材料を指示通り切っていく
量が多いから凛ちゃんにも手伝って貰った
あれよあれよという内に鍋いっぱいのカレーとハンバーガー(沢山)、色とりどりのサラダの出来上がりだ
「「いただきます!」」
夏真っ只中に熱々のカレーというのもアレか…?と少し思っていたけど存外そんなことは無く
思った以上に箸が、いやスプーンが進むというもの
「士郎、ハンバーガーのおかわりを」
「え"ッ…もう全部食べたのか…?」
「味覚が無いならこれ足したら丁度いいんじゃない?」
「はぁ…君は味覚と痛覚は別という事を知らないのか?」
例の如く小さな体にまるで掃除機かのように取り込んで行くセイバーのお腹は健在のようだ
アーチャーは凛ちゃんにスパイスドバドバ足されて
眉間のシワを倍深くしながらもパクパク食べてた
うちのバーサーカーはというと
「おい」
「食べるの早っ!?アッツアツなのに…味わかるの?」
スプーン片手に空になった皿をズイッと差し出す
すぐおかわりを催促してるあたり多少は気に入ったらしい
まあ確かに流石は士郎先生だ、私の使ってるカレールーと同じものを持ってきたのに心做しかいつも以上に美味しい気がする
サラダはあっさりしてて相性がいいし
「はい、あと野菜も美味しいから食べてみなね」
「ん」
盛りに盛ったカレーとこれまたドッサリ入れたサラダをバーサーカーに差し出した
素直に受け取って機械かのように食べ進めていく
かと思えば無言でこちらを見てくる時もある
美味しいご飯を食べれるのは良いのだけれどこればっかりは我慢ならん
「…昼も言ったけど見られながら食べるのキツいってば……何?」
まさかバーサーカーの中で「そっちの方が美味そう」という隣の芝生理論が成り立っているのか?
いやそんな事はないか、流石に
「いや……悪かねぇと思っただけだ」
「…?それは良かった、バカの量作ったからいっぱい食べてくれていいからね」
食い切れるまで帰れま10だから、の意味を込めてニッコリと微笑んだ
セイバーいるからその心配はないけども
「……(…随分とまあ美味そうに食いやがる)」
目の前で幸せそうに頬張る女を横目に誰も気づかないくらい小さい笑みが零れた