えみごシリーズ
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事件が起きた
昨日はいつも通りご飯を食べて風呂に入ってゴロゴロして、何事もなく就寝した
朝、視線を感じて起きるとランサーだけどランサーじゃない人がいた
「……」
「…えと……え?」
いつも後ろに結ってある長髪は横から垂れている
見慣れない頭巾に全体的に刺々しい装甲
青と言うより紫と呼べる姿
極めつけは目の下から頬にかけてと上半身、そして二の腕にもある目立つ赤い刺青
「……イメチェン?」
「………」
いや、わかってる
動揺しすぎて見当違いな事言った
「は?何言ってんだこいつ」って顔しないで欲しい
口に出さなくてもわかるんだからな
にしても起き抜けにこれはきつい
だんだん頭も覚醒してきて現状を理解してきた訳だが…
この人はランサーであってランサーじゃない、気がする…
外見はもちろん、いつもの飄々とした空気は一切感じられず見た目同様纏う空気さえもチクチクと刺さってくる
「あー…一応聞くけど…どちらさん……ですか?」
いたたまれなくなり恐る恐る聞いてみた
するとその人は鼻を鳴らしながらハッキリと言った
「…クー・フーリン」
一言
それだけ言って黙ってしまった
いつもの彼なら「なんだ?まだ寝ぼけてんのか?」なんて笑うくらいはするだろうに
しかし、困った
どうするべきか
以前キャスターが来た時は一日もせず帰って行ったが今回は状況が全く違う
そもそもランサー本人が変わってしまうとは…
「てことでどうなってるんですか言峰さん」
困った時の言峰さんだ
どうにかなるとは思ってないけど、何が起きているかはわかりそうだし
ちなみにランサー(?)は自宅待機してもらってる
「ふむ、簡単に言えばバグだろうな」
「バグ……?」
なんでも1部の英霊にのみ霊基の乱れが確認されてる
らしい
ランサー以外にもセイバーとアーチャーも同じような状況だとか
結局大した収穫もなく帰路に着く
今日はバタバタしてたからお昼は簡単に袋ラーメンでも作るか
「ただいま、お昼すぐできるから待っててね」
出た時と変わらず部屋の隅からこちらをちらりと見ただけで彼は何も言わなかった
鍋にお湯を入れ冷蔵庫から卵を出す
目玉焼きにして後から乗せるのもアリだな…
「ランサー、じゃなかった…バーサーカー?ラーメンに卵入れるけど目玉焼きとどっちがいい?」
返事がない
先程クラスはバーサーカーだと教えてもらった
狂戦士となると理性ぶっ壊れのイメージだが、今のところ普通に会話(?)も出来るし
いつもよりちょっと怖いってくらい
「ねえバーサーカー?聞いてる…?」
「…英霊 の俺に飯など必要ない」
やっと返事をしたと思ったらこれだ
飯など必要ない…?あのランサーが?
袋ラーメンは最強だ(インスタントの中では)と豪語していたあのランサーが必要ない…!?
いや、今はバーサーカーだけど…!
それでも彼もクー・フーリンなんだし、なんならいつもの倍は食うかと思ったんだけど
「えー、でももう2人分作っちゃったから食べるの手伝ってくれると助かるかな〜…なんて……」
流石の私もラーメン2人前はちょっと多い
卵を落として白身が固まり出したところで火を止めた
どんぶりに盛り付けて有無を言わさず彼の前に出してやった
「……見られながら一人で食べるの中々にキツいんですけど」
食べてよ
そうお願いしてやっと箸を手に持ったバーサーカー
冷ましもせずに熱々の麺を真顔でズルズル啜る絵面は強烈だった
私よりも遥かに先に食べ終えたバーサーカーは特に何を言うでもなく私の食事シーンを呆然と見つめるだけだった
やめろというに
昨日はいつも通りご飯を食べて風呂に入ってゴロゴロして、何事もなく就寝した
朝、視線を感じて起きるとランサーだけどランサーじゃない人がいた
「……」
「…えと……え?」
いつも後ろに結ってある長髪は横から垂れている
見慣れない頭巾に全体的に刺々しい装甲
青と言うより紫と呼べる姿
極めつけは目の下から頬にかけてと上半身、そして二の腕にもある目立つ赤い刺青
「……イメチェン?」
「………」
いや、わかってる
動揺しすぎて見当違いな事言った
「は?何言ってんだこいつ」って顔しないで欲しい
口に出さなくてもわかるんだからな
にしても起き抜けにこれはきつい
だんだん頭も覚醒してきて現状を理解してきた訳だが…
この人はランサーであってランサーじゃない、気がする…
外見はもちろん、いつもの飄々とした空気は一切感じられず見た目同様纏う空気さえもチクチクと刺さってくる
「あー…一応聞くけど…どちらさん……ですか?」
いたたまれなくなり恐る恐る聞いてみた
するとその人は鼻を鳴らしながらハッキリと言った
「…クー・フーリン」
一言
それだけ言って黙ってしまった
いつもの彼なら「なんだ?まだ寝ぼけてんのか?」なんて笑うくらいはするだろうに
しかし、困った
どうするべきか
以前キャスターが来た時は一日もせず帰って行ったが今回は状況が全く違う
そもそもランサー本人が変わってしまうとは…
「てことでどうなってるんですか言峰さん」
困った時の言峰さんだ
どうにかなるとは思ってないけど、何が起きているかはわかりそうだし
ちなみにランサー(?)は自宅待機してもらってる
「ふむ、簡単に言えばバグだろうな」
「バグ……?」
なんでも1部の英霊にのみ霊基の乱れが確認されてる
らしい
ランサー以外にもセイバーとアーチャーも同じような状況だとか
結局大した収穫もなく帰路に着く
今日はバタバタしてたからお昼は簡単に袋ラーメンでも作るか
「ただいま、お昼すぐできるから待っててね」
出た時と変わらず部屋の隅からこちらをちらりと見ただけで彼は何も言わなかった
鍋にお湯を入れ冷蔵庫から卵を出す
目玉焼きにして後から乗せるのもアリだな…
「ランサー、じゃなかった…バーサーカー?ラーメンに卵入れるけど目玉焼きとどっちがいい?」
返事がない
先程クラスはバーサーカーだと教えてもらった
狂戦士となると理性ぶっ壊れのイメージだが、今のところ普通に会話(?)も出来るし
いつもよりちょっと怖いってくらい
「ねえバーサーカー?聞いてる…?」
「…
やっと返事をしたと思ったらこれだ
飯など必要ない…?あのランサーが?
袋ラーメンは最強だ(インスタントの中では)と豪語していたあのランサーが必要ない…!?
いや、今はバーサーカーだけど…!
それでも彼もクー・フーリンなんだし、なんならいつもの倍は食うかと思ったんだけど
「えー、でももう2人分作っちゃったから食べるの手伝ってくれると助かるかな〜…なんて……」
流石の私もラーメン2人前はちょっと多い
卵を落として白身が固まり出したところで火を止めた
どんぶりに盛り付けて有無を言わさず彼の前に出してやった
「……見られながら一人で食べるの中々にキツいんですけど」
食べてよ
そうお願いしてやっと箸を手に持ったバーサーカー
冷ましもせずに熱々の麺を真顔でズルズル啜る絵面は強烈だった
私よりも遥かに先に食べ終えたバーサーカーは特に何を言うでもなく私の食事シーンを呆然と見つめるだけだった
やめろというに