短編
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心地よい陽の光で目が覚めた
今は何時だろうかと薄目で時計を確認すると11時手前だった
明日は休みだからと昨日夜遅くまでいろいろやってたからこんな時間に起きてしまったようだ…
ランサーは居ないから多分釣りにでも行ったのだろう、どうせなら私を起こして行ってほしかったが
「う、寒…」
ずっと暑かったから半袖半ズボンで寝ていたが、ここんとこ一気に寒くなった
今日は家でゴロゴロする予定なので部屋着に着替えながらこの時期のパジャマはどこにしまったかと考える
「おい、邪魔するぞ雑種」
「ぶっ!」
寒いからココアを作って飲んでいるとなんの前触れもなしにどこぞの王様が現れた
「…ちょっとノックって言葉知らないんですか?てかせめてチャイム鳴らしてくださいよ!」
「まあそう怒るな、鍵をかけんお前も悪いぞ?」
「白昼堂々不法侵入するやつなんてそう居ないんでね!!」
なんてやつだ
ランサーだって「ただいま」の一言くらい言えるぞ
なんて言ってもこの人には通じないし言うだけ無駄だから黙っておく
今日はなんの用だろうか、一通り当たりを見回したところで「狗はいないか」と呟いた
「まあお前でも良い、少し付き合え」
「え"、急に言われても私にだって用事が…」
「どうせ大した用事でもなかろう、我より大事な用などそうあるまい」
ほんとになんてやつだ
私の嘘を見越してなのか本気で言ってるのかどうか…
この男のことだから多分後者だろうけど
_____
「…おい雑種、まさか本気でやってこの程度なのか…?」
「う、なんですかその目は、ど素人捕まえて楽しいですか?」
一体何をやらされるかと思えば最近買ったゲームを一緒にやれとの事だった
格闘ゲームなのだがCP相手は飽きたから手頃な対戦相手がほしかったらしい
「魔術同様ド下手くそにも程があるぞ…Lv7以前に5で勝てるかどうかも危うい…どれ、どのくらい強いか試してみよ」
「今魔術関係無いし、ていうか初めてやったんですから下手で当然でしょ」
とにかく強そうなキャラを選んでやっているが私の扱うよりも遥かに華奢な女キャラに吹っ飛ばされてしまう
「はぁ、つまらん」
「悪かったですね、暇つぶし相手にならなくて」
それにしても、よくもまあここまでやりこんだよ
格ゲーにRPGに…ギャルゲに……これは……
「…王様、これがどういうゲームか分かって買ってます?」
「当然だ、恋愛シミュレーションゲームだろ?」
「女性向けのね!」
わかってたならどういう気持ちでこれを買ったの?
ていうか絶対ほとんどやってないでしょ、バッドエンド止まりでしょ
「なんだ?気になるのか?そうさな…お前のような恋愛経験もロクに積んでない喪女はこっちの方がいいと思うぞ」
「なんでそんな決めつけるかな、私に彼氏がいた事ないとでも?」
「そう見栄を張るな、すぐわかる嘘に面白味もクソもないからな」
私が持っていた学園モノパッケージを奪い取り異世界めいたパッケージにすり替えながら貶してくる
確かに彼氏いない歴=年齢の人種だけど
ちょっとくらい見栄張ったっていいじゃんよ
「もうこの話はいいですから、てか何してんですか、スマ○ラはもういいんですか?」
「予想以上につまらん相手だったからな」
「帰っていいですか?」
「おい、名前は名前でいいな」
私がこのゲームをするのは確定したらしい
ここまでやってやったから感謝しろ、とでも言いたげにコントローラーを渡されしぶしぶ受け取った
妙に手馴れてるあたり全ルートクリアしてそうで怖い
何が楽しくて人前で乙女ゲームしなくちゃ行けないのか
『お前は俺のものだ…何処にも行くな……』
話の内容はよくある異世界トリップ物
こいつはこの世界の第二王子らしい、金髪碧眼の如何にも女が好きそうな華奢なイケメンだ
6人の攻略対象がいるがどのキャラも全くときめかない
「ふむ、もっと狼狽するかと思ったが…案外淡々と進めるのだな」
「そりゃゲームだし、タイプのキャラもいないし」
流行りの壁ドンとかされた事ないし
テレビ画面だとどうしてもゲームと割り切ってしまう
「ならばあの男だと思えば少しは楽しめよう?」
「ぶっは!ちょっとやめてくださいよ、ランサーがこんなこと言うわけ…ンッフフ」
王様もたまには面白い冗談を言うもんだ
「誰も"ランサー"とは言ってないが?」
「…もう黙っててください」
前言撤回
やっぱり王様は王様だったな
今は何時だろうかと薄目で時計を確認すると11時手前だった
明日は休みだからと昨日夜遅くまでいろいろやってたからこんな時間に起きてしまったようだ…
ランサーは居ないから多分釣りにでも行ったのだろう、どうせなら私を起こして行ってほしかったが
「う、寒…」
ずっと暑かったから半袖半ズボンで寝ていたが、ここんとこ一気に寒くなった
今日は家でゴロゴロする予定なので部屋着に着替えながらこの時期のパジャマはどこにしまったかと考える
「おい、邪魔するぞ雑種」
「ぶっ!」
寒いからココアを作って飲んでいるとなんの前触れもなしにどこぞの王様が現れた
「…ちょっとノックって言葉知らないんですか?てかせめてチャイム鳴らしてくださいよ!」
「まあそう怒るな、鍵をかけんお前も悪いぞ?」
「白昼堂々不法侵入するやつなんてそう居ないんでね!!」
なんてやつだ
ランサーだって「ただいま」の一言くらい言えるぞ
なんて言ってもこの人には通じないし言うだけ無駄だから黙っておく
今日はなんの用だろうか、一通り当たりを見回したところで「狗はいないか」と呟いた
「まあお前でも良い、少し付き合え」
「え"、急に言われても私にだって用事が…」
「どうせ大した用事でもなかろう、我より大事な用などそうあるまい」
ほんとになんてやつだ
私の嘘を見越してなのか本気で言ってるのかどうか…
この男のことだから多分後者だろうけど
_____
「…おい雑種、まさか本気でやってこの程度なのか…?」
「う、なんですかその目は、ど素人捕まえて楽しいですか?」
一体何をやらされるかと思えば最近買ったゲームを一緒にやれとの事だった
格闘ゲームなのだがCP相手は飽きたから手頃な対戦相手がほしかったらしい
「魔術同様ド下手くそにも程があるぞ…Lv7以前に5で勝てるかどうかも危うい…どれ、どのくらい強いか試してみよ」
「今魔術関係無いし、ていうか初めてやったんですから下手で当然でしょ」
とにかく強そうなキャラを選んでやっているが私の扱うよりも遥かに華奢な女キャラに吹っ飛ばされてしまう
「はぁ、つまらん」
「悪かったですね、暇つぶし相手にならなくて」
それにしても、よくもまあここまでやりこんだよ
格ゲーにRPGに…ギャルゲに……これは……
「…王様、これがどういうゲームか分かって買ってます?」
「当然だ、恋愛シミュレーションゲームだろ?」
「女性向けのね!」
わかってたならどういう気持ちでこれを買ったの?
ていうか絶対ほとんどやってないでしょ、バッドエンド止まりでしょ
「なんだ?気になるのか?そうさな…お前のような恋愛経験もロクに積んでない喪女はこっちの方がいいと思うぞ」
「なんでそんな決めつけるかな、私に彼氏がいた事ないとでも?」
「そう見栄を張るな、すぐわかる嘘に面白味もクソもないからな」
私が持っていた学園モノパッケージを奪い取り異世界めいたパッケージにすり替えながら貶してくる
確かに彼氏いない歴=年齢の人種だけど
ちょっとくらい見栄張ったっていいじゃんよ
「もうこの話はいいですから、てか何してんですか、スマ○ラはもういいんですか?」
「予想以上につまらん相手だったからな」
「帰っていいですか?」
「おい、名前は名前でいいな」
私がこのゲームをするのは確定したらしい
ここまでやってやったから感謝しろ、とでも言いたげにコントローラーを渡されしぶしぶ受け取った
妙に手馴れてるあたり全ルートクリアしてそうで怖い
何が楽しくて人前で乙女ゲームしなくちゃ行けないのか
『お前は俺のものだ…何処にも行くな……』
話の内容はよくある異世界トリップ物
こいつはこの世界の第二王子らしい、金髪碧眼の如何にも女が好きそうな華奢なイケメンだ
6人の攻略対象がいるがどのキャラも全くときめかない
「ふむ、もっと狼狽するかと思ったが…案外淡々と進めるのだな」
「そりゃゲームだし、タイプのキャラもいないし」
流行りの壁ドンとかされた事ないし
テレビ画面だとどうしてもゲームと割り切ってしまう
「ならばあの男だと思えば少しは楽しめよう?」
「ぶっは!ちょっとやめてくださいよ、ランサーがこんなこと言うわけ…ンッフフ」
王様もたまには面白い冗談を言うもんだ
「誰も"ランサー"とは言ってないが?」
「…もう黙っててください」
前言撤回
やっぱり王様は王様だったな