短編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「コラ!待ちたまえ!」
カルデア中に響きそうな大きな声が食堂の方から聞こえてくる
声と共にドタバタと何やら慌ただしい足音も聞こえてきて
あぁ、またいつものアレか。と特に何をするでもなく読書を再開する
「はぁ……キャスター、マスターは来なかったか…?」
程なくして深いため息を着きながら赤い弓兵がやってくる
これもいつものパターンだ
「残念だがこっちにゃ来てねぇぞ」
「そうか、邪魔してすまない」
「毎度の事ながら大変だねぇ、今日は何やらかしたんだ?」
「……つまみ食いだよ…食べた量はそう呼べるほど可愛いもんじゃないがね」
やれやれ、と頭を抱える弓兵にそりゃ災難だったな、と苦笑いする
ある時は頭にリボンを付けられていたり
またある時は苦手な野菜を冷蔵庫から空にしたり
うちのマスターは定期的にイタズラをしてはアーチャーに叱られ逃げ回っている
まあ全て可愛いらしい子供のようなそれなので被害はそう大きくないが
「お前さんにかまって欲しいんだろうよ」
「全く…普通に来ればいいものを…」
ため息こそ付いているがなんだかんだ言いつつ毎回律儀に付き合ってやってるから満更でもないんだろう
「まあもしマスターが来たら引き止めてくれると助か__」
そこで言葉を切り突如霊体化するアーチャー
読みかけの本に視線を落とした所でドアが開いた
「キャスニキー!ちょっとでいいから匿ってほし、い………」
「やあ、マスター探したよ」
ぽん、とマスターの肩に手を置き霊体化を解くアーチャーに石化したかのように動かなくなるマスター
「おつかれさん」と部屋を出ていく2人の背中に声をかけた
「罰として今日の晩御飯は勿論、デザートも抜きだ!」
「ッア"ーー!!デザートもだなんてそんな殺生なーーーー!」
マスターの悲鳴が響き渡り毎日の恒例事業が終了を告げる