えみごシリーズ
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「たのもー!」
大きな屋敷の前で声を上げる一人の少女
「む、また来たのですね名前」
「セイバー!士郎くんまだ何もしてないよね!?」
土曜日のお昼前、まだご飯を食べるには少し早い時間帯
いつものように金髪碧眼の美少女、セイバーが出迎えてくれる
どうぞ、と中へ通されすっかり見慣れてしまった迷路のような廊下をセイバーを追い越し目的地に向けて一直線に走っていった
ドダダダダダタ
ダン!!
「うわっ、」
「士郎くん!今日もお願いいたします!!」
「頼むからスライディング土下座しながら入らないでくれ…」
____これは、料理が全く出来ない私のとある成長語録である。
「今日は何を作るんですか!せんせー!」
「じゃあ今日は…」
最近買った群青色のエプロンを見にまとい
しっかりと手を洗えば衛宮士郎の料理教室は開始する
まだ通い始めてひと月とちょっとなので私のレパートリーはほぼzeroだ
「じゃあ苗字には先週やっただし巻き玉子を一人で作ってもらう」
「よし来たぁ!ここ一週間練習した私の腕をとくと見よ!!」
隣で小さく「え、一週間…?」と引き気味の声が聞こえたが空耳かな
だって安かったから衝動で卵2パック買っちゃったもの、二人しかいないのに
おかげでこうして練習も出来たし、(自称)卵料理の名前ちゃんの異名を持つ私にかかれば賞味期限切れなんてしないさ。
調味料などは予め士郎くんが台所に全て置いてくれてる
毎日作り手順の書かれたメモとにらめっこしながらやってたから全て頭に入ってるぜ
昨日なんか一回も確認せずに尚且つ失敗もなくできたしね!
ボウルの中に慎重に卵を割入れたあと薄口醤油、みりん、士郎くん特製だしを入れカカカッと手際よく混ぜていく
「おお…初めの頃は握るように箸を持ってたあの苗字が…」
「ふふん、これも士郎先生のおかげだよ」
因みに白身を持ち上げ切るように混ぜると焼き上がりが満遍なく黄色い綺麗なだし巻き玉子になるからフォークとか使うといいらしい
卵焼き用の長方形のフライパンに油を引き火をかける
大体温まったかな〜?って思ったら箸に卵液を付け一滴落としてみる
ジュージュー音を立てたら入れ時だ
「…参る!!」
------
「「いただきます」」
食卓には士郎くんの作った唐揚げやサラダなど、美味しそうなものが並べられている
その真ん中に一つだけ不格好なだし巻き玉子が鎮座してる訳だが…
「うぅっ……面目ない…」
「名前…!そう気を落とさずに!こうして切ってしまえばわからないですし!」
途中まではよかったのだ、途中までは。
いつも初手で崩れてしまうのに今日は全然崩れることなく綺麗に巻かれていく卵を見て「いける!」と思ったのに最後に盛大に崩れてしまった
フライパンを持ち上げるタイミングと箸で巻き返すタイミングがズレてしまったようだ
「そうだぞ苗字!味も全然美味しくなってるし手順も完璧だった、正直ここまで出来るなんて思ってなかったんだぞ、俺は」
「え、そ…そんなに私料理下手だった…?」
だし巻き玉子って基本の基本なんでしょ?
それを一週間練習してまだダメかもしれないって思われてる私って…
「うっ、だ、だって満足に包丁も扱えない所見ると…」
「みなまで云うな、産まれてこの方料理とは無縁に生きてきたんだから当然のことよ…」
「なんでそこで自信満々なんだ…」
まあ何にせよ前までの自分に比べれば凄く成長したと思う…
大雑把な性格だから分量とか気にせずドバドバ入れてたしそのせいですごい味になったし…
……これでランサーも少しは食べやすくなるかな…
本当はサーヴァントに食事は必要ないってのになんでわざわざこんなことしてるんだか…
「名前、きっとランサーはどんな料理でモゴゴ」
「セイバー!ほらっ、こっちの唐揚げ1番でかいから!」
「ん?今何か言わなかった?」
大きな屋敷の前で声を上げる一人の少女
「む、また来たのですね名前」
「セイバー!士郎くんまだ何もしてないよね!?」
土曜日のお昼前、まだご飯を食べるには少し早い時間帯
いつものように金髪碧眼の美少女、セイバーが出迎えてくれる
どうぞ、と中へ通されすっかり見慣れてしまった迷路のような廊下をセイバーを追い越し目的地に向けて一直線に走っていった
ドダダダダダタ
ダン!!
「うわっ、」
「士郎くん!今日もお願いいたします!!」
「頼むからスライディング土下座しながら入らないでくれ…」
____これは、料理が全く出来ない私のとある成長語録である。
「今日は何を作るんですか!せんせー!」
「じゃあ今日は…」
最近買った群青色のエプロンを見にまとい
しっかりと手を洗えば衛宮士郎の料理教室は開始する
まだ通い始めてひと月とちょっとなので私のレパートリーはほぼzeroだ
「じゃあ苗字には先週やっただし巻き玉子を一人で作ってもらう」
「よし来たぁ!ここ一週間練習した私の腕をとくと見よ!!」
隣で小さく「え、一週間…?」と引き気味の声が聞こえたが空耳かな
だって安かったから衝動で卵2パック買っちゃったもの、二人しかいないのに
おかげでこうして練習も出来たし、(自称)卵料理の名前ちゃんの異名を持つ私にかかれば賞味期限切れなんてしないさ。
調味料などは予め士郎くんが台所に全て置いてくれてる
毎日作り手順の書かれたメモとにらめっこしながらやってたから全て頭に入ってるぜ
昨日なんか一回も確認せずに尚且つ失敗もなくできたしね!
ボウルの中に慎重に卵を割入れたあと薄口醤油、みりん、士郎くん特製だしを入れカカカッと手際よく混ぜていく
「おお…初めの頃は握るように箸を持ってたあの苗字が…」
「ふふん、これも士郎先生のおかげだよ」
因みに白身を持ち上げ切るように混ぜると焼き上がりが満遍なく黄色い綺麗なだし巻き玉子になるからフォークとか使うといいらしい
卵焼き用の長方形のフライパンに油を引き火をかける
大体温まったかな〜?って思ったら箸に卵液を付け一滴落としてみる
ジュージュー音を立てたら入れ時だ
「…参る!!」
------
「「いただきます」」
食卓には士郎くんの作った唐揚げやサラダなど、美味しそうなものが並べられている
その真ん中に一つだけ不格好なだし巻き玉子が鎮座してる訳だが…
「うぅっ……面目ない…」
「名前…!そう気を落とさずに!こうして切ってしまえばわからないですし!」
途中まではよかったのだ、途中までは。
いつも初手で崩れてしまうのに今日は全然崩れることなく綺麗に巻かれていく卵を見て「いける!」と思ったのに最後に盛大に崩れてしまった
フライパンを持ち上げるタイミングと箸で巻き返すタイミングがズレてしまったようだ
「そうだぞ苗字!味も全然美味しくなってるし手順も完璧だった、正直ここまで出来るなんて思ってなかったんだぞ、俺は」
「え、そ…そんなに私料理下手だった…?」
だし巻き玉子って基本の基本なんでしょ?
それを一週間練習してまだダメかもしれないって思われてる私って…
「うっ、だ、だって満足に包丁も扱えない所見ると…」
「みなまで云うな、産まれてこの方料理とは無縁に生きてきたんだから当然のことよ…」
「なんでそこで自信満々なんだ…」
まあ何にせよ前までの自分に比べれば凄く成長したと思う…
大雑把な性格だから分量とか気にせずドバドバ入れてたしそのせいですごい味になったし…
……これでランサーも少しは食べやすくなるかな…
本当はサーヴァントに食事は必要ないってのになんでわざわざこんなことしてるんだか…
「名前、きっとランサーはどんな料理でモゴゴ」
「セイバー!ほらっ、こっちの唐揚げ1番でかいから!」
「ん?今何か言わなかった?」