短編
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皆さんどうもこんにちは
私はカルデアの管制室で働くしがないスタッフです。
好きな物はカフェイン
嫌いな物はキノコ類全般
特技は寝転がればどこでもすぐに寝れること
そんなどこにでも居るような平凡な私にも悩みはある
仕事が忙しい時、二徹三徹なんてのはザラにある
最後のマスターである藤丸君とマシュちゃんに向く危険を少しでも取り除く為だからもっと頑張ってもいいくらいだと思う
眠気覚ましのコーヒーを取りによく食堂に行くのだが、問題はその道中にある
「_____……っは!」
「おはようさん、今日もよく寝たな」
「クー、さん…」
時々、本当に時々なのだが
睡魔が限界を超えると電池が切れたように倒れてしまう時がある
もちろん数分で目が覚めるし何事もなくコーヒーを取りに行くのだが
目の前にいる彼
キャスターのクー・フーリンさんに見られてからは目が覚めると自室のベッドでぐっすり眠った後なのだ
そりゃあもう、おめめパッチリ頭スッキリだ
「……前から言ってますけど、見つけたら起こしてくださいよ!仕事が!残ってるんです!!」
「そうは言うがぶっ倒れるまでやるこたねえだろ…俺は心配してやってるんだぞ、なんならクリミアのバーサーカーんとこに突き出してやってもいいくらいだ」
「ヒェッ…それはご勘弁を……」
以前彼女に見つかった時はそれはもう怖かった
ベッドから出ようもんなら「頭を殴ってでも眠らせます」なんて言ってバカでかいハンマー持って傍で監視されてたから、死ぬ気で寝たよ
睡眠じゃなくて永眠するんじゃないかと思った
「心配してくれるのは凄く嬉しいですけど困ります…早めに治しておかないといけないプログラムとか改良した所に異常ないかのチェックとか」
"あの日"から数少ないスタッフ達でなんとかギリギリのところを歩いてる
誰か一人でも欠けるだけでも大損害に繋がるかもしれない
「こんなにゆっくりし、んぶぅ」
突然ぎゅっと頬を鷲掴まれ驚きと困惑で思考がストップする
「お前さんの言うことはわかる、マスターが死んでも此処がダメになっても人理は崩壊する」
「なら…」
「お前さん達がぶっ倒れてもそれは同じだ、無理するなとは言わねぇ…けど誰にでも"限界"はある
あんたらが倒れたら誰がこのカルデアを守るんだ?」
そう言われてハッとした
そうだ、こんなとこでダウンしたらそれこそ皆に迷惑だ
「…すいません、ちょっと根詰めすぎてました……」
「おう、わかりゃいいさ」
項垂れていると優しい手つきで頭を撫でられる
この歳でこんなことされるとは予想外で恥ずかしかったが、心地よくて振り払うことは出来なかった
「う、じゃあ私はこれで…」
「あいよ」
自室と言っても見られて困るものは無いし、というか本当に必要必需品以外何も無い部屋だから毎回彼は置いていく
最近は頻繁にあるから机の上に小難しい本が何冊か常備してるくらいだ
もちろん私のではない、読めないし
「ごめん、何処までやった…?」
「おかえりなさい、早かったですね」
私が寝るとクーさんが律儀に知らせに来るらしく毎度のことなのでもう慣れたらしい
「(名前)さん、そろそろ自分で寝れるようにならないとダメですよ」
「いや、何その言い方…まるで私が一人で寝れないみたいな」
一応貴方の上司に当たる人間だぞ、私は
「だって、無理やりでも寝かせないとこいつ寝ないからって言っ……」
「ん〜?誰が?」
__________
数日後、自室にて
「〜〜〜っ、こんなことにルーン使うなっ!!」
「なんだ、もう気づいたのか?こうでもしねぇとお前さんまたぶっ倒れるだろ?」
慣れない文字なんでどうかと思ったが上手くいってよかった、なんてケラケラ笑う光の御子
私が気付かぬよう背後から仕掛けられていたらしい
おかしいと思ったんだ、最近は床で起きることが無かったから
それはそれでいい事なのだけど…
「嫌なら適度な睡眠取れってこった」
「ぐぅ…努力はします……」
果たして彼女が普通に寝る日は来るのだろうか
私はカルデアの管制室で働くしがないスタッフです。
好きな物はカフェイン
嫌いな物はキノコ類全般
特技は寝転がればどこでもすぐに寝れること
そんなどこにでも居るような平凡な私にも悩みはある
仕事が忙しい時、二徹三徹なんてのはザラにある
最後のマスターである藤丸君とマシュちゃんに向く危険を少しでも取り除く為だからもっと頑張ってもいいくらいだと思う
眠気覚ましのコーヒーを取りによく食堂に行くのだが、問題はその道中にある
「_____……っは!」
「おはようさん、今日もよく寝たな」
「クー、さん…」
時々、本当に時々なのだが
睡魔が限界を超えると電池が切れたように倒れてしまう時がある
もちろん数分で目が覚めるし何事もなくコーヒーを取りに行くのだが
目の前にいる彼
キャスターのクー・フーリンさんに見られてからは目が覚めると自室のベッドでぐっすり眠った後なのだ
そりゃあもう、おめめパッチリ頭スッキリだ
「……前から言ってますけど、見つけたら起こしてくださいよ!仕事が!残ってるんです!!」
「そうは言うがぶっ倒れるまでやるこたねえだろ…俺は心配してやってるんだぞ、なんならクリミアのバーサーカーんとこに突き出してやってもいいくらいだ」
「ヒェッ…それはご勘弁を……」
以前彼女に見つかった時はそれはもう怖かった
ベッドから出ようもんなら「頭を殴ってでも眠らせます」なんて言ってバカでかいハンマー持って傍で監視されてたから、死ぬ気で寝たよ
睡眠じゃなくて永眠するんじゃないかと思った
「心配してくれるのは凄く嬉しいですけど困ります…早めに治しておかないといけないプログラムとか改良した所に異常ないかのチェックとか」
"あの日"から数少ないスタッフ達でなんとかギリギリのところを歩いてる
誰か一人でも欠けるだけでも大損害に繋がるかもしれない
「こんなにゆっくりし、んぶぅ」
突然ぎゅっと頬を鷲掴まれ驚きと困惑で思考がストップする
「お前さんの言うことはわかる、マスターが死んでも此処がダメになっても人理は崩壊する」
「なら…」
「お前さん達がぶっ倒れてもそれは同じだ、無理するなとは言わねぇ…けど誰にでも"限界"はある
あんたらが倒れたら誰がこのカルデアを守るんだ?」
そう言われてハッとした
そうだ、こんなとこでダウンしたらそれこそ皆に迷惑だ
「…すいません、ちょっと根詰めすぎてました……」
「おう、わかりゃいいさ」
項垂れていると優しい手つきで頭を撫でられる
この歳でこんなことされるとは予想外で恥ずかしかったが、心地よくて振り払うことは出来なかった
「う、じゃあ私はこれで…」
「あいよ」
自室と言っても見られて困るものは無いし、というか本当に必要必需品以外何も無い部屋だから毎回彼は置いていく
最近は頻繁にあるから机の上に小難しい本が何冊か常備してるくらいだ
もちろん私のではない、読めないし
「ごめん、何処までやった…?」
「おかえりなさい、早かったですね」
私が寝るとクーさんが律儀に知らせに来るらしく毎度のことなのでもう慣れたらしい
「(名前)さん、そろそろ自分で寝れるようにならないとダメですよ」
「いや、何その言い方…まるで私が一人で寝れないみたいな」
一応貴方の上司に当たる人間だぞ、私は
「だって、無理やりでも寝かせないとこいつ寝ないからって言っ……」
「ん〜?誰が?」
__________
数日後、自室にて
「〜〜〜っ、こんなことにルーン使うなっ!!」
「なんだ、もう気づいたのか?こうでもしねぇとお前さんまたぶっ倒れるだろ?」
慣れない文字なんでどうかと思ったが上手くいってよかった、なんてケラケラ笑う光の御子
私が気付かぬよう背後から仕掛けられていたらしい
おかしいと思ったんだ、最近は床で起きることが無かったから
それはそれでいい事なのだけど…
「嫌なら適度な睡眠取れってこった」
「ぐぅ…努力はします……」
果たして彼女が普通に寝る日は来るのだろうか