えみごシリーズ
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「そこのお嬢さん、ちと道を訪ねたいんだが…」
「はい?…ってランサーじゃん、何よ改まって」
突然声をかけられ振り向けばよく知る顔が目に入る
ランサーは不思議そうな顔をしたかと思えば「へぇ…」と笑った
珍しく降ろされた後ろ髪が風になびく
「…別に?たまたま見つけたんで声掛けただけだ」
「ふーん、それよりバイトは?なんか花屋で配達あるとか言ってなかった?」
「あー…そりゃ終わったからここにいんだろ?それよりたまにはどっかで一服しようぜ」
勝手に私の手を引き手頃なカフェを探し出す
彼は仕事を途中放棄するような人じゃないし、言ってることは本当だろう
でもなんだろこの感じ…いつもよりなんか違う気が…
「うーん…?ランサーさ、なんか老けた?」
「…英霊の俺がか?」
いや、「老けた」は流石に言いすぎた…
見た目にはこれといって変化はない、んだけど
なんとなくだけどいつもより落ち着いてるというかなんというか…
うまく言えないけど何かがおかしい気がする
「うー…なんだろ、体に変化とか無い?言峰さんとこ行く?」
「おいおいどうしたよ急に、別に何も問題無えって」
「そうなら、いいんだけど…」
本人がそう言うものの、一度感じてしまったものは拭いきれない
カフェで休憩しながらもそれは変わらない
「やっぱりおかしい、言峰さんが嫌なら凛ちゃんとこに行ってみる?」
聖杯戦争の参加者だったし
凛ちゃんなら私よりこういった事態に詳しいし
「そうさな、行くのには構わねえが…結果は同じだと思うぜ」
「聞かないよりはマシでしょ?何かしないと私の気が済まない」
「はっ、相変わらずだねぇ…」
そうと決まれば早速行こう
カフェオレを飲み干して遠坂邸を目指す
途中「こっち通った方がいいぜ」と、何度か誘導され無事目的地に到達した
「ふーん…ランサーがねぇ…」
「やっぱり私の勘違いかな…?」
紅茶を飲みながら怪しげにランサーを見る凛ちゃん
先程飲んだばかりだが沢山歩いたし、準備してくれたものを無下にするのもどうかと思い私も一緒に飲む
少し考えた凛ちゃんは「アーチャー、何かわかる?」と後ろに視線を投げる
霊体化を解いた彼はランサーを見て眉をひそめた
「…君は本当に"ランサー"かね?」
「…えっ」
「……」
どういう意味なのだろう
彼は雰囲気は多少違うものの、クー・フーリンその人に違いないと思ってたけど…
まさか今いるのは全く知らない別人っていうこと…?
「言い方を変えよう、君の"クラスはランサー"なのか?」
「それって…」
「なんだよ、もうバレちまったか」
ふわりと風が起こったかと思えば黒いインナーに水色のフードの着いた外陰を纏った姿になった、片手には背丈ほどの大きな杖を持っている
なんとなく髪の色も水色になっている気が…
「せっかくルーンで見た目弄ってたってのによ、お前さんほんとに"俺"のこと好きね…」
「なっ、ちがっ!?てか、え?何?ランサーじゃないの!?」
凛ちゃんに手を引かれ、アーチャーが前に出る
一度にいろいろ起きすぎて小さい脳みそじゃ処理しきれないんだけど
「恐らくだが、キャスタークラスのクー・フーリン、という事だろう」
「ランサーが…きゃすたー…?」
しっかりしたまえ、とアーチャーは一瞥しながら戦闘態勢に入る
「…あーあ、やめだやめ!俺は別に闘いに来た訳じゃねぇっての!」
突然キャスター(?)は杖を消して両手をヒラヒラさせる
その場の緊張感は一気に消え去った
「どういう事だ?」
「どうもこうも、俺はただ嬢ちゃんと一緒にデートしてただけさね…っと、もう来たか」
チラリと窓の方に視線を向けるキャスター(?)に嫌な予感がした
「はい?…ってランサーじゃん、何よ改まって」
突然声をかけられ振り向けばよく知る顔が目に入る
ランサーは不思議そうな顔をしたかと思えば「へぇ…」と笑った
珍しく降ろされた後ろ髪が風になびく
「…別に?たまたま見つけたんで声掛けただけだ」
「ふーん、それよりバイトは?なんか花屋で配達あるとか言ってなかった?」
「あー…そりゃ終わったからここにいんだろ?それよりたまにはどっかで一服しようぜ」
勝手に私の手を引き手頃なカフェを探し出す
彼は仕事を途中放棄するような人じゃないし、言ってることは本当だろう
でもなんだろこの感じ…いつもよりなんか違う気が…
「うーん…?ランサーさ、なんか老けた?」
「…英霊の俺がか?」
いや、「老けた」は流石に言いすぎた…
見た目にはこれといって変化はない、んだけど
なんとなくだけどいつもより落ち着いてるというかなんというか…
うまく言えないけど何かがおかしい気がする
「うー…なんだろ、体に変化とか無い?言峰さんとこ行く?」
「おいおいどうしたよ急に、別に何も問題無えって」
「そうなら、いいんだけど…」
本人がそう言うものの、一度感じてしまったものは拭いきれない
カフェで休憩しながらもそれは変わらない
「やっぱりおかしい、言峰さんが嫌なら凛ちゃんとこに行ってみる?」
聖杯戦争の参加者だったし
凛ちゃんなら私よりこういった事態に詳しいし
「そうさな、行くのには構わねえが…結果は同じだと思うぜ」
「聞かないよりはマシでしょ?何かしないと私の気が済まない」
「はっ、相変わらずだねぇ…」
そうと決まれば早速行こう
カフェオレを飲み干して遠坂邸を目指す
途中「こっち通った方がいいぜ」と、何度か誘導され無事目的地に到達した
「ふーん…ランサーがねぇ…」
「やっぱり私の勘違いかな…?」
紅茶を飲みながら怪しげにランサーを見る凛ちゃん
先程飲んだばかりだが沢山歩いたし、準備してくれたものを無下にするのもどうかと思い私も一緒に飲む
少し考えた凛ちゃんは「アーチャー、何かわかる?」と後ろに視線を投げる
霊体化を解いた彼はランサーを見て眉をひそめた
「…君は本当に"ランサー"かね?」
「…えっ」
「……」
どういう意味なのだろう
彼は雰囲気は多少違うものの、クー・フーリンその人に違いないと思ってたけど…
まさか今いるのは全く知らない別人っていうこと…?
「言い方を変えよう、君の"クラスはランサー"なのか?」
「それって…」
「なんだよ、もうバレちまったか」
ふわりと風が起こったかと思えば黒いインナーに水色のフードの着いた外陰を纏った姿になった、片手には背丈ほどの大きな杖を持っている
なんとなく髪の色も水色になっている気が…
「せっかくルーンで見た目弄ってたってのによ、お前さんほんとに"俺"のこと好きね…」
「なっ、ちがっ!?てか、え?何?ランサーじゃないの!?」
凛ちゃんに手を引かれ、アーチャーが前に出る
一度にいろいろ起きすぎて小さい脳みそじゃ処理しきれないんだけど
「恐らくだが、キャスタークラスのクー・フーリン、という事だろう」
「ランサーが…きゃすたー…?」
しっかりしたまえ、とアーチャーは一瞥しながら戦闘態勢に入る
「…あーあ、やめだやめ!俺は別に闘いに来た訳じゃねぇっての!」
突然キャスター(?)は杖を消して両手をヒラヒラさせる
その場の緊張感は一気に消え去った
「どういう事だ?」
「どうもこうも、俺はただ嬢ちゃんと一緒にデートしてただけさね…っと、もう来たか」
チラリと窓の方に視線を向けるキャスター(?)に嫌な予感がした