長編
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今日は杉元さんとアシリパちゃんの三人で狩りをする事になった
私も白石さんと街へ下りようかと考えたけど夜更けとは言え敵陣近くで銃をぶっぱなしから念の為二人の方に着くことにした
今日捕まえるのはエゾシカという動物
アシリパちゃんが言うには脳みそに塩かけて食うと美味いらしい
立派なツノが目立つ大きなシカを見たのは初めてだった
小銃の僅かな金属音でエゾシカは気づいて逃げ出した
銃弾は急所を外し後ろ足を撃ち抜いた
「追うぞ 登れッ」
エゾシカは薮を通って逃げたらしい
アシリパちゃんの指示の元、笹に付いた血を探そうとあまり動かさないよう目を動かす
真っ白な何も無い雪の上をしゃがんでじっと見ているアシリパちゃんが目に入る
「どうしたの?何か見つけた?」
「いや、なんでもない…猟師の足跡だろう」
すぐに薮に戻り血の跡を探すアシリパちゃん
杉元さんはさっきから顔色が悪い気がする
きっと長く苦しませているのを後悔してるんだろう
結局、血のついた足跡を見つけ仕留め損ねたエゾシカに追いつくも、またもや逃げられてしまった
段々日も傾いてきた
仮小屋に戻れないからとトドマツ切り倒して簡易的な小屋を作った
アシリパちゃんの知識には毎度驚かされる
「ほんとにこんなスカスカ小屋で一晩過ごせるの?」
さむい…と鼻水を垂らす杉元さんに少し笑ってしまった
かく言う私も寒くて歯がガチガチ言いそうなのだが
「上着を脱いで背中に火を当てろ、上着があると熱が伝わらない
名前ももっとこっちに来い、女なんだからもっと自分を大事にしろ」
うぃー…と言われた通り火が背中に当たるんじゃないかというくらいに近づいた
「…あ、女って気づいてたんだ」
「杉元より線が細いし、当然だ」
「ちょいちょい素が出てたし、なんとなく俺もわかってた」
名前だって女の子っぽいしね
拾われっ子の多いあーいった場所では性別と名前が合っていない、なんてのは少なからず存在する
元より中性的な顔立ちをしているからなんら問題は無かったけど
外の人間はそうは思わないらしい
「用心棒してた時は男の方が都合がよかったけど…今は関係ないし別にいいか」
それに、アシリパちゃんを見てるとついお姉さんしてしまう
「うんうん、私も初めて会った時の胡散臭そうな名前より今の名前の方が好きだ」
「アシリパちゃん…!」
真っ直ぐに伝えられると流石に照れるし嬉しい
胡散臭そうっていうのは心外だけど
堪らずぎゅうっと抱き締めてしまったが背中に回る手に気づきもっと抱きしめた
「なんかこうして見ると姉妹に見えてくるな」
「私は実際お姉さんだからな!」
その時初めて自分に向けられた杉元さんの優しい笑顔に不覚にもドキッとした
私もちゃんと仲間として認められたような気がして嬉しかった
私も白石さんと街へ下りようかと考えたけど夜更けとは言え敵陣近くで銃をぶっぱなしから念の為二人の方に着くことにした
今日捕まえるのはエゾシカという動物
アシリパちゃんが言うには脳みそに塩かけて食うと美味いらしい
立派なツノが目立つ大きなシカを見たのは初めてだった
小銃の僅かな金属音でエゾシカは気づいて逃げ出した
銃弾は急所を外し後ろ足を撃ち抜いた
「追うぞ 登れッ」
エゾシカは薮を通って逃げたらしい
アシリパちゃんの指示の元、笹に付いた血を探そうとあまり動かさないよう目を動かす
真っ白な何も無い雪の上をしゃがんでじっと見ているアシリパちゃんが目に入る
「どうしたの?何か見つけた?」
「いや、なんでもない…猟師の足跡だろう」
すぐに薮に戻り血の跡を探すアシリパちゃん
杉元さんはさっきから顔色が悪い気がする
きっと長く苦しませているのを後悔してるんだろう
結局、血のついた足跡を見つけ仕留め損ねたエゾシカに追いつくも、またもや逃げられてしまった
段々日も傾いてきた
仮小屋に戻れないからとトドマツ切り倒して簡易的な小屋を作った
アシリパちゃんの知識には毎度驚かされる
「ほんとにこんなスカスカ小屋で一晩過ごせるの?」
さむい…と鼻水を垂らす杉元さんに少し笑ってしまった
かく言う私も寒くて歯がガチガチ言いそうなのだが
「上着を脱いで背中に火を当てろ、上着があると熱が伝わらない
名前ももっとこっちに来い、女なんだからもっと自分を大事にしろ」
うぃー…と言われた通り火が背中に当たるんじゃないかというくらいに近づいた
「…あ、女って気づいてたんだ」
「杉元より線が細いし、当然だ」
「ちょいちょい素が出てたし、なんとなく俺もわかってた」
名前だって女の子っぽいしね
拾われっ子の多いあーいった場所では性別と名前が合っていない、なんてのは少なからず存在する
元より中性的な顔立ちをしているからなんら問題は無かったけど
外の人間はそうは思わないらしい
「用心棒してた時は男の方が都合がよかったけど…今は関係ないし別にいいか」
それに、アシリパちゃんを見てるとついお姉さんしてしまう
「うんうん、私も初めて会った時の胡散臭そうな名前より今の名前の方が好きだ」
「アシリパちゃん…!」
真っ直ぐに伝えられると流石に照れるし嬉しい
胡散臭そうっていうのは心外だけど
堪らずぎゅうっと抱き締めてしまったが背中に回る手に気づきもっと抱きしめた
「なんかこうして見ると姉妹に見えてくるな」
「私は実際お姉さんだからな!」
その時初めて自分に向けられた杉元さんの優しい笑顔に不覚にもドキッとした
私もちゃんと仲間として認められたような気がして嬉しかった