長編
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白石さんに着いていくと山に入り出すから本当に合流できるか不安だったが二つの人影が見えてきた
自分達に気づくと昼間会った杉元さんとは別人のような顔付きで出迎えた
「よう、アシリパさんには聞いてるぜ、確か名前だったか?昼間蕎麦屋で会ったのもわざとだな?」
まるで鋭利なナイフのような視線がチクチクと肌を刺すのを感じた
「…そうです、あーいった場所で用心棒してるといろいろと耳に入るんでね」
やっぱり金塊か…と小銃にそっと手を置くのを見てアシリパちゃんが堪らず声を上げた
「待て杉元!名前は私達を助けてくれたんだ!お前もそれはわかってるだろう!」
「どうだかな、こいつも俺と一緒に連行されてたんだ、その時にでも鶴見中尉に買収されたんじゃねえのか」
ピリピリとする空気の中勢いよく頭を下げた
相変わらず刺すような視線は変わらないが
「俺には妹がいる_」
_三年前病にかかったらしくて莫大な治療費がいる
生活費を稼ぐのでやっとな今のままじゃ妹は助からない
こんな自分じゃまともに働くことさえもできない
「軍の人間が話してるのを偶然聞いてこれしかないと思ったんだ…」
「……」
一瞬、杉元さんの目が揺れた気がした
きっと見間違いだろう
_もし軍に付いたとしてもそれらしい理由をつけて渡してはくれないだろう…
数ヶ月に一度しか会わない妹が頭を過る
会う度弱々しくなっていく姿でごめんね、と何度も言うのだ
「お願いだ…あの子は私の唯一の光なんだ、あの子のためならこの命も喜んで捨てる」
真っ直ぐと杉元さんの目を見つめれば、少し考え込み一つため息をこぼした
「わかった…けど、少しでも怪しい行動を取ってみろ、その時は迷わず殺す」
「あぁ、構わない」
信用はさすがにしてもらえないが、一緒に行動することを許された
よかった…やっと私の人生が動き始めた気がする…
安堵の息を吐くとずっと黙っていた白石さんが大きなため息をついた
「もぉ〜二人ともピリピリしすぎだぜ〜?」
すっごい怖かった〜なんて軽口を叩くもんだから、腹は立つが場の空気が和んだ気がする
杉元を乗せた馬は連れていく訳にも売る訳にも行かず、今日の晩御飯にしようと言う話になった
「馬肉と言ったら桜鍋だよな!?」
「「さくらなべ?」」
浅草で食った事があるらしい、なんでもすきやき風(?)にして食べるんだとか
卵が必要らしく、白石さんと二人で近くの農家に分けて貰えないか探しに行くことにした
自分達に気づくと昼間会った杉元さんとは別人のような顔付きで出迎えた
「よう、アシリパさんには聞いてるぜ、確か名前だったか?昼間蕎麦屋で会ったのもわざとだな?」
まるで鋭利なナイフのような視線がチクチクと肌を刺すのを感じた
「…そうです、あーいった場所で用心棒してるといろいろと耳に入るんでね」
やっぱり金塊か…と小銃にそっと手を置くのを見てアシリパちゃんが堪らず声を上げた
「待て杉元!名前は私達を助けてくれたんだ!お前もそれはわかってるだろう!」
「どうだかな、こいつも俺と一緒に連行されてたんだ、その時にでも鶴見中尉に買収されたんじゃねえのか」
ピリピリとする空気の中勢いよく頭を下げた
相変わらず刺すような視線は変わらないが
「俺には妹がいる_」
_三年前病にかかったらしくて莫大な治療費がいる
生活費を稼ぐのでやっとな今のままじゃ妹は助からない
こんな自分じゃまともに働くことさえもできない
「軍の人間が話してるのを偶然聞いてこれしかないと思ったんだ…」
「……」
一瞬、杉元さんの目が揺れた気がした
きっと見間違いだろう
_もし軍に付いたとしてもそれらしい理由をつけて渡してはくれないだろう…
数ヶ月に一度しか会わない妹が頭を過る
会う度弱々しくなっていく姿でごめんね、と何度も言うのだ
「お願いだ…あの子は私の唯一の光なんだ、あの子のためならこの命も喜んで捨てる」
真っ直ぐと杉元さんの目を見つめれば、少し考え込み一つため息をこぼした
「わかった…けど、少しでも怪しい行動を取ってみろ、その時は迷わず殺す」
「あぁ、構わない」
信用はさすがにしてもらえないが、一緒に行動することを許された
よかった…やっと私の人生が動き始めた気がする…
安堵の息を吐くとずっと黙っていた白石さんが大きなため息をついた
「もぉ〜二人ともピリピリしすぎだぜ〜?」
すっごい怖かった〜なんて軽口を叩くもんだから、腹は立つが場の空気が和んだ気がする
杉元を乗せた馬は連れていく訳にも売る訳にも行かず、今日の晩御飯にしようと言う話になった
「馬肉と言ったら桜鍋だよな!?」
「「さくらなべ?」」
浅草で食った事があるらしい、なんでもすきやき風(?)にして食べるんだとか
卵が必要らしく、白石さんと二人で近くの農家に分けて貰えないか探しに行くことにした