長編
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杉元奪還作戦は次の通りだ
窓を覆う錆び付いた鉄格子の四隅に長い縄を括りつけ、ぶかぶか半纏坊主こと白石が中へ侵入し杉元の拘束を外し合図する
予め馬小屋にいる馬に縄を繋いでおき、合図と共に走らせ引かせろとの事
そうすれば鉄格子こど外れて素早く脱走できるらしい
「おい待て、どうやってあそこに侵入するんだ?アシリパちゃんならまだしも…お前が……」
「ふふん、俺にはちょっとした特技があってね」
自慢げに鼻を鳴らしたかと思えば「二人とも石鹸持ってない?」と服を脱ぎながら聞いてくる
「「無い」」
「調理用のひぐまの油ならある」
アシリパちゃんの懐から出した油を褌姿になった白石は全身に塗りたくった
うん、なんか気色悪いな
あまり見ないように通りやすいよう鉄格子を一本ひん曲げる
「アシリパちゃんは馬を連れてきてくれるか?俺は縄を結んでおくから」
全ての準備が整い、白石が窓の中へと吸い込まれていった
「…アシリパちゃん、もしもの時のために俺は離れたところにいる、何かあればすぐ逃げるんだよ」
「わかった、名前も気をつけろよ」
なるべく入口が見える場所を考え近場の屋根によじ登る
この辺はでかい家が続いてるから何かあればま上から援護射撃できるし、なんとかなるだろう
一息ついたところで馬が騒ぎ出した
やはり動物というのは敏感で大方アシリパちゃんの連れていたレタラの匂いに不審がってるんだろう
「…!あれは!!」
数分も経たないうちに騒がしくなり、馬橇に男を横たえさせるのが見えた
余程緊急なんだろう、横になってるってことは動けない状態…瀕死の人間か?
こんな時間帯では医者も寝てるだろうにここまでするというのは重要参考人ということだ
ということはあれは杉元さんか
頭で理解する前に体は動いていた
馬の行くであろう道筋を考えなるべく早く移動する
横目で確認すると初め三人だったのが一人に減っていた
恐らく杉元が振り落としたのだろう
後ろからそれを追いかける人影が見えて素早く拳銃を手に取り発砲する
ズガァン!
すぐさま屋根の影に身を隠し気づかれないよう移動する
わざと足元を狙って撃ったが、銃の類はそんなに得意じゃないから見当違いな所に当たってるかもしれない
けど、銃声だけでも十分威嚇になるだろうと思いその場をあとにした
「__ってしまった…!」
どこで合流するか決めてなかった〜…
杉元さんを乗せた馬橇はもう見えなくなってるし…
どうしよう
頭を抱えていると背後に気配がする
「_こんな時間に何をなさいで?」
まずい、銃声を聞いて見回りでも始めたか…?
いえ少し…と呟いて俯きながらバレないよう視線を後ろに向けると今日はよく見る軍人さんの服装が目に入る
「うぉっ!あぶねっ!」
拳銃を取り出し頭目掛けて勢いよく横に腕を払えば、気がついたのか相手は頭を下げ軍帽に当たる
「ちょ、待て待て!名前!俺だ、白石!」
「っ!」
すぐさま腕を振り上げ後頭部目掛けて振り下ろそうとしていたのをピタリとやめた
白石さんは「うひぃ〜」なんて情けない唸り声を上げなら蹲る
「あ、すいません…てっきり追っ手かと思って、そんな格好してるし…」
いかにもな台詞吐いてたし…
「んもぉ〜、ちゃんと確認しろっての!」
名前ちゃんてば物騒なんだから!とぶりぶり文句垂れる白石さんに苦笑いしながら着いて行った
窓を覆う錆び付いた鉄格子の四隅に長い縄を括りつけ、ぶかぶか半纏坊主こと白石が中へ侵入し杉元の拘束を外し合図する
予め馬小屋にいる馬に縄を繋いでおき、合図と共に走らせ引かせろとの事
そうすれば鉄格子こど外れて素早く脱走できるらしい
「おい待て、どうやってあそこに侵入するんだ?アシリパちゃんならまだしも…お前が……」
「ふふん、俺にはちょっとした特技があってね」
自慢げに鼻を鳴らしたかと思えば「二人とも石鹸持ってない?」と服を脱ぎながら聞いてくる
「「無い」」
「調理用のひぐまの油ならある」
アシリパちゃんの懐から出した油を褌姿になった白石は全身に塗りたくった
うん、なんか気色悪いな
あまり見ないように通りやすいよう鉄格子を一本ひん曲げる
「アシリパちゃんは馬を連れてきてくれるか?俺は縄を結んでおくから」
全ての準備が整い、白石が窓の中へと吸い込まれていった
「…アシリパちゃん、もしもの時のために俺は離れたところにいる、何かあればすぐ逃げるんだよ」
「わかった、名前も気をつけろよ」
なるべく入口が見える場所を考え近場の屋根によじ登る
この辺はでかい家が続いてるから何かあればま上から援護射撃できるし、なんとかなるだろう
一息ついたところで馬が騒ぎ出した
やはり動物というのは敏感で大方アシリパちゃんの連れていたレタラの匂いに不審がってるんだろう
「…!あれは!!」
数分も経たないうちに騒がしくなり、馬橇に男を横たえさせるのが見えた
余程緊急なんだろう、横になってるってことは動けない状態…瀕死の人間か?
こんな時間帯では医者も寝てるだろうにここまでするというのは重要参考人ということだ
ということはあれは杉元さんか
頭で理解する前に体は動いていた
馬の行くであろう道筋を考えなるべく早く移動する
横目で確認すると初め三人だったのが一人に減っていた
恐らく杉元が振り落としたのだろう
後ろからそれを追いかける人影が見えて素早く拳銃を手に取り発砲する
ズガァン!
すぐさま屋根の影に身を隠し気づかれないよう移動する
わざと足元を狙って撃ったが、銃の類はそんなに得意じゃないから見当違いな所に当たってるかもしれない
けど、銃声だけでも十分威嚇になるだろうと思いその場をあとにした
「__ってしまった…!」
どこで合流するか決めてなかった〜…
杉元さんを乗せた馬橇はもう見えなくなってるし…
どうしよう
頭を抱えていると背後に気配がする
「_こんな時間に何をなさいで?」
まずい、銃声を聞いて見回りでも始めたか…?
いえ少し…と呟いて俯きながらバレないよう視線を後ろに向けると今日はよく見る軍人さんの服装が目に入る
「うぉっ!あぶねっ!」
拳銃を取り出し頭目掛けて勢いよく横に腕を払えば、気がついたのか相手は頭を下げ軍帽に当たる
「ちょ、待て待て!名前!俺だ、白石!」
「っ!」
すぐさま腕を振り上げ後頭部目掛けて振り下ろそうとしていたのをピタリとやめた
白石さんは「うひぃ〜」なんて情けない唸り声を上げなら蹲る
「あ、すいません…てっきり追っ手かと思って、そんな格好してるし…」
いかにもな台詞吐いてたし…
「んもぉ〜、ちゃんと確認しろっての!」
名前ちゃんてば物騒なんだから!とぶりぶり文句垂れる白石さんに苦笑いしながら着いて行った