長編
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「フンペが岸まで運んでくれた…運が良かったなお前達!」
長丁場になるかと思ったけど、ほんの数刻ほどでクジラは岸に上がった
喜んでいれば人を連れてこちらに向かって走ってくる杉元さんが見えた
丁度いい時に来るもんだ、さあどうだと上がったクジラを自慢しようと思ったが…
どうやら様子がおかしい
「第七師団が来るぞ!舟に乗れッ!」
なんということだ
囚人の噂を聞きつけてやってきたのかもしれない
「白石さん戻…」
「いやまて!杉元ウシローッ!そいつが辺見和雄だぞッ!!」
「え?」
白石さんが叫んだ途端杉元さんの後ろに居た辺見は持ち手の長い刃物を振りかぶる
「杉元さん!!」
銃を取り出そうとした瞬間辺見の左腕に矢が刺さった
アシリパちゃんだ!
失速した辺見の攻撃はなんとか抑えられた
私も応戦したいが、ああも二人の距離が近いと杉元さんに当たる可能性がある…
「じゃあこっちか!」
遠くの方から追って来ている第七師団に向けて数発打ち込む
距離が遠すぎて当たりはしないけど牽制位にはなるだろう
杉元さんの方は辺見に銃剣を突き立てている所だった
勝負が付くのも時間の問題__
ザパァッ
突然やってきた黒くて大きな魚に辺見和雄の腕が噛まれ、そのまま海に引きずられてしまった
「えーーーーッ!?」
「なんだこりゃ!?」
「囚人がー!!」
「レプンカムイだ!」
急いで舟に乗り込み辺見和雄を咥えたシャチを追いかける
「辺見和雄を取り返すぞッ!」
アシリパちゃんが言うにはシャチはクジラを岸まで届けてくれる神として「イソヤンケクル(獲物を浜に上げる神)」「イコイキカムイ(それ(クジラ)をいじめる神)」と呼ばれているから人を襲うということに驚いていた
ボォオン、という音ともに辺見が宙に投げ出される
「わあ、人ってあんなに飛ぶんだね」
「言ってる場合か!」
「ヒグマのリコシノッ(投げ上げ)と同じようなものかも…」
なんてやり取りをしていると第七師団がアイヌの舟を奪い追ってきて来るのが見える
「シャチが喰わねえってんなら…このスキに取り返すしかねぇっ!」
服を脱ぎ出した杉元さんに察して、そっとアシリパちゃんの目元を塞いであげる
「ちくしょう!このクソ冷たい海に飛び込むのかッ」
全裸になった杉元さんはガチガチと歯を鳴らしながら心臓の位置をトントン叩く
全ては杉元さんにかかってる、頑張ってくれたまえ
なんてら思っていると指の隙間を作るようにアシリパちゃんは私の手を動かす
「アシリパさん見ないでッ名前もだよッ!」
ドボン、と海に飛び込んだ杉元さん
娼館で彷徨いてて男の全裸なんて見慣れてたから当たり前のようにしてたけど
そうか…普通は私も見ちゃ行けないものじゃないか
まあいいか
「ぶはっ」
「来るぞ杉元!早く舟に上がれ!」
水面から顔を出す杉元さんに手を貸し辺見の死体も取り戻すことができた
「はぁ〜…よかっ」
「引っ張られるぞ!捕まれ!」
「つぁっぷ!」
槍をシャチに突いたアシリパちゃんのおかげで凄い速さで進み出した舟
下敷きにされるのはこれで二度目だ、しかも今度は全裸と来たか
「あ……ごめん…」
「いいから早く体拭きなよ、死ぬよ?」
「…うん」
次舟に乗る時は一番前に乗ると決めた
長丁場になるかと思ったけど、ほんの数刻ほどでクジラは岸に上がった
喜んでいれば人を連れてこちらに向かって走ってくる杉元さんが見えた
丁度いい時に来るもんだ、さあどうだと上がったクジラを自慢しようと思ったが…
どうやら様子がおかしい
「第七師団が来るぞ!舟に乗れッ!」
なんということだ
囚人の噂を聞きつけてやってきたのかもしれない
「白石さん戻…」
「いやまて!杉元ウシローッ!そいつが辺見和雄だぞッ!!」
「え?」
白石さんが叫んだ途端杉元さんの後ろに居た辺見は持ち手の長い刃物を振りかぶる
「杉元さん!!」
銃を取り出そうとした瞬間辺見の左腕に矢が刺さった
アシリパちゃんだ!
失速した辺見の攻撃はなんとか抑えられた
私も応戦したいが、ああも二人の距離が近いと杉元さんに当たる可能性がある…
「じゃあこっちか!」
遠くの方から追って来ている第七師団に向けて数発打ち込む
距離が遠すぎて当たりはしないけど牽制位にはなるだろう
杉元さんの方は辺見に銃剣を突き立てている所だった
勝負が付くのも時間の問題__
ザパァッ
突然やってきた黒くて大きな魚に辺見和雄の腕が噛まれ、そのまま海に引きずられてしまった
「えーーーーッ!?」
「なんだこりゃ!?」
「囚人がー!!」
「レプンカムイだ!」
急いで舟に乗り込み辺見和雄を咥えたシャチを追いかける
「辺見和雄を取り返すぞッ!」
アシリパちゃんが言うにはシャチはクジラを岸まで届けてくれる神として「イソヤンケクル(獲物を浜に上げる神)」「イコイキカムイ(それ(クジラ)をいじめる神)」と呼ばれているから人を襲うということに驚いていた
ボォオン、という音ともに辺見が宙に投げ出される
「わあ、人ってあんなに飛ぶんだね」
「言ってる場合か!」
「ヒグマのリコシノッ(投げ上げ)と同じようなものかも…」
なんてやり取りをしていると第七師団がアイヌの舟を奪い追ってきて来るのが見える
「シャチが喰わねえってんなら…このスキに取り返すしかねぇっ!」
服を脱ぎ出した杉元さんに察して、そっとアシリパちゃんの目元を塞いであげる
「ちくしょう!このクソ冷たい海に飛び込むのかッ」
全裸になった杉元さんはガチガチと歯を鳴らしながら心臓の位置をトントン叩く
全ては杉元さんにかかってる、頑張ってくれたまえ
なんてら思っていると指の隙間を作るようにアシリパちゃんは私の手を動かす
「アシリパさん見ないでッ名前もだよッ!」
ドボン、と海に飛び込んだ杉元さん
娼館で彷徨いてて男の全裸なんて見慣れてたから当たり前のようにしてたけど
そうか…普通は私も見ちゃ行けないものじゃないか
まあいいか
「ぶはっ」
「来るぞ杉元!早く舟に上がれ!」
水面から顔を出す杉元さんに手を貸し辺見の死体も取り戻すことができた
「はぁ〜…よかっ」
「引っ張られるぞ!捕まれ!」
「つぁっぷ!」
槍をシャチに突いたアシリパちゃんのおかげで凄い速さで進み出した舟
下敷きにされるのはこれで二度目だ、しかも今度は全裸と来たか
「あ……ごめん…」
「いいから早く体拭きなよ、死ぬよ?」
「…うん」
次舟に乗る時は一番前に乗ると決めた