長編
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「シンナキサラ!」
途中休憩をしながらなんとかアシリパちゃんのコタン(村)へ辿り着いた
シンナキサラ とは耳の形が変という意味らしい
和人とアイヌでは耳たぶの厚みが違うようだ
谷垣さんはアシリパちゃんの叔父さんに治療してもらった、暫く動けないがきっと良くなるだろうとの事
「食事にしよう」
アシリパちゃんはあまった鹿肉で鍋、ユクオハウを振舞ってくれた
「オハウだー!ヒンナヒンナ!」
ちなみに私はすっかりアシリパちゃんの作るオハウに胃袋を掴まれた
鍋は鍋でも具材が違えば味も変わるし
反対にアシリパちゃんは杉元さんのオソマ(味噌)が大変気に入ったらしく、チラチラと見てはあからさまに入れて欲しい雰囲気を醸し出していた
アシリパちゃんのオハウに味噌という最高のかけあわせについいつもより多く食べてしまった
鮭のルイペは冷たくて口の中でとろけるから初めての感覚に感動した
家でも作れないかな…
全てが終わったら試してみよう
ルイペを食べ幸せに浸っていると、おばあちゃんが話してくれた
「鮭にまつわるウパシクマ(言い伝え)だ」
__神の魚が川を登ってこなくなったのは男たちが砂金目当てに水を汚したから
そうしたことがあちこちで起こり、村の代表者が船を使い一箇所に集められた
それが何年か続き鮭が捕れなくなり、話し合いの末、アイヌは砂金を採るのをやめた
争いの元となる砂金は隠され、話すことも禁じられ
やがてそれを知るものは村の年寄り一人だけとなった__
「この話は私も初めて聞いた」
その残った年寄りものっぺらぼうに殺されたらしい
そこで白石さんが口を開いた
「俺たちが聞かされていた20貫(75キロ)より…もっとたくさんあるんじゃねえのか?」
「20貫でも相当だけど…確かにそうね……」
「…桁が違う」
谷垣さんが言うには、鶴見中尉は情報将校で情報収集や分析能力に長けているらしく
彼の推測では白石さんたち囚人が聞かされている量の千倍はあるという
「えっと……千倍って…え…?」
「2万貫(75トン)だ……!」
途中休憩をしながらなんとかアシリパちゃんのコタン(村)へ辿り着いた
シンナキサラ とは耳の形が変という意味らしい
和人とアイヌでは耳たぶの厚みが違うようだ
谷垣さんはアシリパちゃんの叔父さんに治療してもらった、暫く動けないがきっと良くなるだろうとの事
「食事にしよう」
アシリパちゃんはあまった鹿肉で鍋、ユクオハウを振舞ってくれた
「オハウだー!ヒンナヒンナ!」
ちなみに私はすっかりアシリパちゃんの作るオハウに胃袋を掴まれた
鍋は鍋でも具材が違えば味も変わるし
反対にアシリパちゃんは杉元さんのオソマ(味噌)が大変気に入ったらしく、チラチラと見てはあからさまに入れて欲しい雰囲気を醸し出していた
アシリパちゃんのオハウに味噌という最高のかけあわせについいつもより多く食べてしまった
鮭のルイペは冷たくて口の中でとろけるから初めての感覚に感動した
家でも作れないかな…
全てが終わったら試してみよう
ルイペを食べ幸せに浸っていると、おばあちゃんが話してくれた
「鮭にまつわるウパシクマ(言い伝え)だ」
__神の魚が川を登ってこなくなったのは男たちが砂金目当てに水を汚したから
そうしたことがあちこちで起こり、村の代表者が船を使い一箇所に集められた
それが何年か続き鮭が捕れなくなり、話し合いの末、アイヌは砂金を採るのをやめた
争いの元となる砂金は隠され、話すことも禁じられ
やがてそれを知るものは村の年寄り一人だけとなった__
「この話は私も初めて聞いた」
その残った年寄りものっぺらぼうに殺されたらしい
そこで白石さんが口を開いた
「俺たちが聞かされていた20貫(75キロ)より…もっとたくさんあるんじゃねえのか?」
「20貫でも相当だけど…確かにそうね……」
「…桁が違う」
谷垣さんが言うには、鶴見中尉は情報将校で情報収集や分析能力に長けているらしく
彼の推測では白石さんたち囚人が聞かされている量の千倍はあるという
「えっと……千倍って…え…?」
「2万貫(75トン)だ……!」