長編
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辿り着いた時は全て終わったあとだった
二瓶鉄造と最後のエゾオオカミとの戦いは二匹の狼の勝利だった
アイヌ犬が力尽きる二瓶に寂しげに寄り添う
__ォォオオ…!
「…!遠吠え…?」
「レタラ…お前家族が…!」
初めて会った時もアシリパちゃんを守るかのように佇んでいたレタラだったけど
他に守るべきものができたみたいだ
「はぁ…はぁ……」
そこへ両足を怪我した兵士、谷垣さんが木の棒を杖代わりに息を切らしてやってきた
息を引き取った二瓶鉄造の姿を目に静かにしゃがみ込んだ
「コレヨリノチノ ヨニウマレテ ヨイオトキケ」
後に聞いた話によると、成仏させるため引導をわたすマタギの唱え言葉だそうだ
「お前らは先に行っててくれ」
死にかけの谷垣さんを放っておけない、というアシリパちゃんの思いから村まで連れて行くことになった
二瓶のアイヌ犬も放っておいたらあの場にずっと居るだろうとのことで一緒だ
「アシリパちゃん白石さん、後は任せていいですか?」
「何か忘れ物か?」
「そんなところ」
即席の担架を作った所で谷垣さんを任せ杉元さんの元へ足を運ぶ
「手伝いますよ」
「…今から俺が何するかわかってて言ってるのか?」
丁度息絶えた二瓶の服を脱がせたくらいだったから間に合ったようだ
杉元さんは死体の皮を剥ぐことを言ってるのだろう
どんな理由であれ人としてやってはならない事というのは自分でも十分わかっている
けど
「…私の手はとっくの昔に汚れてるから…」
いくら洗ってももう落ちることは無いだろう
「それに…タダで分け前を貰う訳にはいかないしね」
あと二人でやったらその分早く終わる、とも付け加え懐から小型ナイフを取り出した
彼はそんな私を見てしょうがないなと言いたそうにふっと笑った
「そうだな…じゃあ共犯者として、これからもよろしく頼むぜ」
「こちらこそ、改めてよろしく」
銅や腕の真ん中で途切れた模様に沿って刃を通す
みんなに追いついた時には白石さんがヤケに疲れたアピールしてくるから好感度がアイヌ犬に負けてた時並に下がった
二瓶鉄造と最後のエゾオオカミとの戦いは二匹の狼の勝利だった
アイヌ犬が力尽きる二瓶に寂しげに寄り添う
__ォォオオ…!
「…!遠吠え…?」
「レタラ…お前家族が…!」
初めて会った時もアシリパちゃんを守るかのように佇んでいたレタラだったけど
他に守るべきものができたみたいだ
「はぁ…はぁ……」
そこへ両足を怪我した兵士、谷垣さんが木の棒を杖代わりに息を切らしてやってきた
息を引き取った二瓶鉄造の姿を目に静かにしゃがみ込んだ
「コレヨリノチノ ヨニウマレテ ヨイオトキケ」
後に聞いた話によると、成仏させるため引導をわたすマタギの唱え言葉だそうだ
「お前らは先に行っててくれ」
死にかけの谷垣さんを放っておけない、というアシリパちゃんの思いから村まで連れて行くことになった
二瓶のアイヌ犬も放っておいたらあの場にずっと居るだろうとのことで一緒だ
「アシリパちゃん白石さん、後は任せていいですか?」
「何か忘れ物か?」
「そんなところ」
即席の担架を作った所で谷垣さんを任せ杉元さんの元へ足を運ぶ
「手伝いますよ」
「…今から俺が何するかわかってて言ってるのか?」
丁度息絶えた二瓶の服を脱がせたくらいだったから間に合ったようだ
杉元さんは死体の皮を剥ぐことを言ってるのだろう
どんな理由であれ人としてやってはならない事というのは自分でも十分わかっている
けど
「…私の手はとっくの昔に汚れてるから…」
いくら洗ってももう落ちることは無いだろう
「それに…タダで分け前を貰う訳にはいかないしね」
あと二人でやったらその分早く終わる、とも付け加え懐から小型ナイフを取り出した
彼はそんな私を見てしょうがないなと言いたそうにふっと笑った
「そうだな…じゃあ共犯者として、これからもよろしく頼むぜ」
「こちらこそ、改めてよろしく」
銅や腕の真ん中で途切れた模様に沿って刃を通す
みんなに追いついた時には白石さんがヤケに疲れたアピールしてくるから好感度がアイヌ犬に負けてた時並に下がった