長編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
_____お姉ちゃん…!
ダメだ
まだ出てきちゃダメだ
怖いおじさんはもう一人
「その子を…!盾に…!使うなッッ!!」
杉元さんの大きな声が聞こえてハッとした
アシリパちゃんが兵士に捕まり、嫌な記憶が蘇った
これ以上、小さな子供が怖い思いをさせたくない
私の手の届く範囲ならなおさらだ
「この娘を挟んで撃ち合っても構わんぞ!」
兵士の言葉に二瓶に抵抗していた杉元さんはナタを離した
「白石、名前…すまん……捨ててくれ」
「…っ」
兵士の目が本気だった
撃つと言ったら撃つだろう
雪の上に拳銃を落としその場から少し離れた
「いいだろう、谷垣…縛るものを投げろ」
「白石…名前…」
木に三人とも縛り付けられ、このまま殺されるのを待つしかないのかと二人を見れば何か目で合図をしていた
「その子を悲鳴が届かないくらい遠くへ連れて行け」
「やめろ殺すなッ!杉元!!白石!!名前!!」
アシリパちゃんの悲鳴が聞こえ目を瞑っていると、突然腕の縛りが緩んだ
気づかれないようその場から離れてアシリパちゃんを助けに雪の上を走る
「どうすんだ?こっちは丸腰だぞ!?」
「大丈夫、私の服の中に刃物くらいならあると思う、銃はさっき捨てちゃったから近距離になるけど…」
「十分だ!隠れて近づいて奴らの隙を突く!」
確か内ポケットに隠してた…
小型ナイフを探していると二瓶の大声が聞こえてくる
急がないと…