長編
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エゾシカの皮を綺麗に剥ぎ取ったアシリパちゃんは苦しませた獲物の肉は味が落ちるということを説明してくれた
試しに食べてみろ、と生の肝臓を杉元さんに手渡した
「……」
「な?」
なんとも言えない顔で咀嚼する杉元さん
生の肝臓(というか臓物全般)が食べれるということを初めて知って衝撃を隠せない
どんな味がするんだろうか…
「名前〜、そんなに食いたいのか?でも名前はまだ脳みそ食べたことないだろう〜?だからこれはレタラにあげよう」
「の、脳みそも…食べれるのか…!?」
私"は"ということは杉元さんは食べたことあるのだろうか…?
そういう意味を込めて視線を移せば意味ありげな笑みを浮かべていた
なんだその顔は、悟りでも開いたのか
「脳みそヒンナだよな?杉元!」
「…うん。」
杉元さんの反応は置いといて何か手伝えることは無いかなとアシリパちゃんの手さばきを後ろから覗き込む
少ししてレタラが何かを感じたのか、様子が変だ
アシリパちゃんにグイグイと頭を押し付け解体の邪魔をする
「誰か来る」
ヒグマは食いかけの獲物に執着してしまうためそれを猟師に利用されるが狼は警戒心が強く猟師に姿を見せないそうだ
普通はすぐに立ち去るけど自分達もそうするように促している
レタラに肉の塊を与え、私達も持てる分だけ持って引き上げることにした
残ったものはレタラが食べてくれるだろう
「重たぁ〜いコレおもたぁ〜い」
「脳みそ食べるんだから頭は持っていけ」
「ごめんなさい杉元さん、私も脳みそ興味あるから頑張って」
離れた場所から様子を伺うと二人の人影が見えた
ひとりは兵士らしいが追ってくる気配はないから猟師だろうと判断して、桜鍋を食べたあの場所へ戻ることにした
戻ると白石さんが酒を手土産に待っていた
どうやら他にも寝床にしてる場所があるらしく、杉元さん達に着いててよかったと安心した
「ほら、脳みそだ」
まずはお手本だ、というが如くスプーンを杉元さんの口につっこんだ
虚無顔の杉元さんが小さく「ヒンナ」と言う
「白石も初めてだったな!どっちから食べる?」
目を輝かせながらくり抜いた頭蓋骨から脳みそをほじくるのを見てると「名前ちゃんさ〜…」と白石さんに声をかけられる
「すきやきもわかんなかったくらいだし、普段から同じのばっか食ってたんじゃないのぉ〜?」
「そりゃ、売春宿は蕎麦屋ばっかだったし…それ以外はもう味も見た目も思い出せないかな…」
「っか〜!そんな人生の半分以上損してる名前ちゃんこそ食べるべきだと思う!ってことでアシリパちゃん、名前ちゃんにあげて〜」
なんだこいつ
要は自分が食べたくないだけだろう
「そうかそうか、ならこれから一緒にいろなんなものヒンナしような…ほら、あーん」
ニコニコと脳みそを差し出すというすごい絵面だが
抵抗よりもやはり興味の方が勝ってしまうので勢いよくかぶりついた
「…どうだ?ヒンナか?」
三人分の視線が刺さる中、口の中で感じる初めての食感に「脳みそって食べたらこんな感じなんだ」という感想しか出てこない
味は、まあうん、食べれないことは無い
「…うん、ヒンナ」
「そうかそうか!」
キャッキャと喜ぶアシリパちゃんの姿に、幼い頃私も妹にこうして物を上げてたな…なんて思い出しながら眺めていた
--------
(オマケ)
「次は白石だな、名前も杉元もヒンナしたんだからお前も食え」
「そうだぞ白石、名前を見習え!なんの為に俺が持って帰ったと思ってる」
「クゥーン…」
二人からの猛攻撃を受け結局みんなでヒンナした
試しに食べてみろ、と生の肝臓を杉元さんに手渡した
「……」
「な?」
なんとも言えない顔で咀嚼する杉元さん
生の肝臓(というか臓物全般)が食べれるということを初めて知って衝撃を隠せない
どんな味がするんだろうか…
「名前〜、そんなに食いたいのか?でも名前はまだ脳みそ食べたことないだろう〜?だからこれはレタラにあげよう」
「の、脳みそも…食べれるのか…!?」
私"は"ということは杉元さんは食べたことあるのだろうか…?
そういう意味を込めて視線を移せば意味ありげな笑みを浮かべていた
なんだその顔は、悟りでも開いたのか
「脳みそヒンナだよな?杉元!」
「…うん。」
杉元さんの反応は置いといて何か手伝えることは無いかなとアシリパちゃんの手さばきを後ろから覗き込む
少ししてレタラが何かを感じたのか、様子が変だ
アシリパちゃんにグイグイと頭を押し付け解体の邪魔をする
「誰か来る」
ヒグマは食いかけの獲物に執着してしまうためそれを猟師に利用されるが狼は警戒心が強く猟師に姿を見せないそうだ
普通はすぐに立ち去るけど自分達もそうするように促している
レタラに肉の塊を与え、私達も持てる分だけ持って引き上げることにした
残ったものはレタラが食べてくれるだろう
「重たぁ〜いコレおもたぁ〜い」
「脳みそ食べるんだから頭は持っていけ」
「ごめんなさい杉元さん、私も脳みそ興味あるから頑張って」
離れた場所から様子を伺うと二人の人影が見えた
ひとりは兵士らしいが追ってくる気配はないから猟師だろうと判断して、桜鍋を食べたあの場所へ戻ることにした
戻ると白石さんが酒を手土産に待っていた
どうやら他にも寝床にしてる場所があるらしく、杉元さん達に着いててよかったと安心した
「ほら、脳みそだ」
まずはお手本だ、というが如くスプーンを杉元さんの口につっこんだ
虚無顔の杉元さんが小さく「ヒンナ」と言う
「白石も初めてだったな!どっちから食べる?」
目を輝かせながらくり抜いた頭蓋骨から脳みそをほじくるのを見てると「名前ちゃんさ〜…」と白石さんに声をかけられる
「すきやきもわかんなかったくらいだし、普段から同じのばっか食ってたんじゃないのぉ〜?」
「そりゃ、売春宿は蕎麦屋ばっかだったし…それ以外はもう味も見た目も思い出せないかな…」
「っか〜!そんな人生の半分以上損してる名前ちゃんこそ食べるべきだと思う!ってことでアシリパちゃん、名前ちゃんにあげて〜」
なんだこいつ
要は自分が食べたくないだけだろう
「そうかそうか、ならこれから一緒にいろなんなものヒンナしような…ほら、あーん」
ニコニコと脳みそを差し出すというすごい絵面だが
抵抗よりもやはり興味の方が勝ってしまうので勢いよくかぶりついた
「…どうだ?ヒンナか?」
三人分の視線が刺さる中、口の中で感じる初めての食感に「脳みそって食べたらこんな感じなんだ」という感想しか出てこない
味は、まあうん、食べれないことは無い
「…うん、ヒンナ」
「そうかそうか!」
キャッキャと喜ぶアシリパちゃんの姿に、幼い頃私も妹にこうして物を上げてたな…なんて思い出しながら眺めていた
--------
(オマケ)
「次は白石だな、名前も杉元もヒンナしたんだからお前も食え」
「そうだぞ白石、名前を見習え!なんの為に俺が持って帰ったと思ってる」
「クゥーン…」
二人からの猛攻撃を受け結局みんなでヒンナした