長編
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「立て!杉元!」
すぐ後ろで大きな爆発が起こり熱風と共に泥や人だった物やらが飛んでくる
無我夢中で手元の銃剣で目の前にいる敵兵の喉を貫いた
立ち止まれば死ぬ
殺さなければ殺される
俺は絶対に生きてやる
__ん……ぎ…さん…!
「っ!」
「ぉわっ!」
パチリと目が覚めて手を振り払った
ズモ"ッと雪に何かが落ちる音で夢と現実の区別が付いた
「…あ"!ごめん!大丈夫?」
「ギリ避けたから平気」
雪に背中を預ける名前の姿に意識が曖昧だったとは言え振り払ってしまったことを申し訳なく思った
手を取り背中の雪を一緒に払ってやった
辺りはまだ真っ暗で、アシリパさんの寝息とパチパチという焚き火から漏れる小さな破裂音しか聞こえない
「魘されてて、苦しそうだったんで起こしたんだけど…」
「いや、ありがとう…寧ろごめんね?起こしたでしょ?」
アシリパさんの眠りを妨げる前で良かったけど、いつ起きるかわからないし
「気にしないで、元からあんまり眠れない質だから」
そう言うと横にはならず片膝を立てて座り込んだ
鶴見中尉から逃げ切って名前の姿を目にした時
元から金塊目当てで俺を付けて来たのだと蕎麦屋のことを思い出して警戒した
金を欲しがる理由を聞いて何も言えなかった
用心棒をしてたからか時折見せる嘘くさい演技に内心警戒していたが、アシリパさんと話しているときは常に柔らかい表情だった
妹がいると言っていたから、アシリパさんを妹と重ねているんだとすぐにわかった
横にはならないのか?
という疑問は口に出さなかった
歳も俺とそう変わらないだろうに男装して娼館で用心棒するくらいだ
染み付いた習慣というものは簡単には抜けないだろう
「まだ暗いし俺はもう一回寝とく…名前も明日も沢山動くだろうからちゃんと休めよ、おやすみ」
「…ああ、おやすみ」
膝に頭を預け目を閉じるのを盗み見て俺も目を閉じた
すぐ後ろで大きな爆発が起こり熱風と共に泥や人だった物やらが飛んでくる
無我夢中で手元の銃剣で目の前にいる敵兵の喉を貫いた
立ち止まれば死ぬ
殺さなければ殺される
俺は絶対に生きてやる
__ん……ぎ…さん…!
「っ!」
「ぉわっ!」
パチリと目が覚めて手を振り払った
ズモ"ッと雪に何かが落ちる音で夢と現実の区別が付いた
「…あ"!ごめん!大丈夫?」
「ギリ避けたから平気」
雪に背中を預ける名前の姿に意識が曖昧だったとは言え振り払ってしまったことを申し訳なく思った
手を取り背中の雪を一緒に払ってやった
辺りはまだ真っ暗で、アシリパさんの寝息とパチパチという焚き火から漏れる小さな破裂音しか聞こえない
「魘されてて、苦しそうだったんで起こしたんだけど…」
「いや、ありがとう…寧ろごめんね?起こしたでしょ?」
アシリパさんの眠りを妨げる前で良かったけど、いつ起きるかわからないし
「気にしないで、元からあんまり眠れない質だから」
そう言うと横にはならず片膝を立てて座り込んだ
鶴見中尉から逃げ切って名前の姿を目にした時
元から金塊目当てで俺を付けて来たのだと蕎麦屋のことを思い出して警戒した
金を欲しがる理由を聞いて何も言えなかった
用心棒をしてたからか時折見せる嘘くさい演技に内心警戒していたが、アシリパさんと話しているときは常に柔らかい表情だった
妹がいると言っていたから、アシリパさんを妹と重ねているんだとすぐにわかった
横にはならないのか?
という疑問は口に出さなかった
歳も俺とそう変わらないだろうに男装して娼館で用心棒するくらいだ
染み付いた習慣というものは簡単には抜けないだろう
「まだ暗いし俺はもう一回寝とく…名前も明日も沢山動くだろうからちゃんと休めよ、おやすみ」
「…ああ、おやすみ」
膝に頭を預け目を閉じるのを盗み見て俺も目を閉じた