長編
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「おーい、名前ー!またそんな危なっかしいとこで見張り番かぁ!?」
ぼんやりと屋根の上から行き交う人を眺めているとそのうちの一人に声をかけられた
こんな明るい時間帯に顔を真っ赤にそめてヘラヘラと笑うおっさんは下の店の常連だ
いつものように片手を軽く上げて挨拶すれば「あんたも休憩がてら相手してもらえや」と上機嫌に去っていく
小さい頃に拾われて以来ここら一帯の用心棒をしてるが格好のせいか自分を女と知るものは少ない
動きやすいよう書生服を毎日着てるが正解だったようだ
ぐぅ…
お天道様が真上に来る時間帯
丁度腹の虫も鳴りはじめそろそろ飯を食いに行こうと屋根から飛び降りる
今日はどこの蕎麦を食べようかと歩いているとゲホゲホと嘔吐く大きな体が目に入る
「おじさん何してんの?」
「う"ぇっ…ヒュー……ああ、名前か…」
「あら名前ちょうど良かったわ!さっき軍帽被った兄ちゃんとアイヌの女の子が来てねぇ」
近くにいた娼婦の話によるとその2人組のうち軍帽の仕業らしい
女の子を馬鹿にした所を親指で喉を突かれたという
その辺はおじさんの自業自得だろうと冷めためをすれば大事なのはそこじゃないと呼吸を整えながら訴えられる
「っはぁ…いたぞ…!あいつらも、妙な入れ墨探してた…!」
「…!」
少し前に小耳に挟んだ話だった
入れ墨がどうの金塊がどうのと…
その時はまた酔ったおっさん共がホラ吹き大会でもしてるんだと思い視線を向ければ隊服を身に纏う立派な軍人さんだった
元々大金が必要で無理を言って雇ってもらった身
幸いここは情報が飛び交う場所でもある
「おじさん、その2人を見かけたらすぐに知らせてほしい」
「それは構わんが…急にどうしたんだ?」
「いやね…あんたの代わりにやり返してやろうかと」
ぼんやりと屋根の上から行き交う人を眺めているとそのうちの一人に声をかけられた
こんな明るい時間帯に顔を真っ赤にそめてヘラヘラと笑うおっさんは下の店の常連だ
いつものように片手を軽く上げて挨拶すれば「あんたも休憩がてら相手してもらえや」と上機嫌に去っていく
小さい頃に拾われて以来ここら一帯の用心棒をしてるが格好のせいか自分を女と知るものは少ない
動きやすいよう書生服を毎日着てるが正解だったようだ
ぐぅ…
お天道様が真上に来る時間帯
丁度腹の虫も鳴りはじめそろそろ飯を食いに行こうと屋根から飛び降りる
今日はどこの蕎麦を食べようかと歩いているとゲホゲホと嘔吐く大きな体が目に入る
「おじさん何してんの?」
「う"ぇっ…ヒュー……ああ、名前か…」
「あら名前ちょうど良かったわ!さっき軍帽被った兄ちゃんとアイヌの女の子が来てねぇ」
近くにいた娼婦の話によるとその2人組のうち軍帽の仕業らしい
女の子を馬鹿にした所を親指で喉を突かれたという
その辺はおじさんの自業自得だろうと冷めためをすれば大事なのはそこじゃないと呼吸を整えながら訴えられる
「っはぁ…いたぞ…!あいつらも、妙な入れ墨探してた…!」
「…!」
少し前に小耳に挟んだ話だった
入れ墨がどうの金塊がどうのと…
その時はまた酔ったおっさん共がホラ吹き大会でもしてるんだと思い視線を向ければ隊服を身に纏う立派な軍人さんだった
元々大金が必要で無理を言って雇ってもらった身
幸いここは情報が飛び交う場所でもある
「おじさん、その2人を見かけたらすぐに知らせてほしい」
「それは構わんが…急にどうしたんだ?」
「いやね…あんたの代わりにやり返してやろうかと」