甘い悪戯
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10月31日、ハロウィン。
毎年恒例の軍主催のハロウィン・パーティーが開かれる。
内心はコネや出世の為に参加する軍人が多いが、ストレス解消にもなっているのでロイは今年も行うことにした。
交流を深める為にもいいと思い、特に中止にする理由もなかった。
(まぁ、みんなが楽しんでくれればいいか。
不正を行う訳でもないし)
微かに笑みを浮かべた。
「――大総統。
こちらにいたのですか。
姿が見えないので探しましたよ」
「それはすまない。
ちょっと風に当たっていたんだ」
グラス片手にロイはテラスにいて、黒のドレス姿のリザが寄り添うように隣に立った。
「ドレス、ありがとうございます。
背中が露出されてませんし、特注なんでしょう?」
「…私が勝手にしたことだ。
アレがあるから毎年参加しなかったのだろう?」
「それだけではありませんけど。
賑やかな場所が苦手なんです」
チラッと会場を見て苦笑いする。
「まぁ、私も得意な方ではないが。
仕事や情報収集で行ったことはあるが、落ち着かないし」
基本的にロイもリザと同じで静かな場所を好む。
話し声がないと少し寂しいと感じるタイプではあるが…。
ハロウィンなので仮装してるが、ロイもリザもシンプルで正装に近い。
「…あいつらは騒いでるみたいだな」
「まぁ、お祭り好きですからね」
「ヒューズは凄いな。
昼間は家でハロウィン、夜は会場で騒いでるし」
「そうですね」
ロイは穏やかに微笑んでいた。
「大総統、ここは冷えますからそろそろ会場に戻りましょう」
「…嫌なんだよ。
コネ目当てで話しかけられるし」
「それなら、部屋に行きましょう」
「…部屋?」
「そう言うと思って奥に部屋を用意しときました」
「‥‥さすがだな」
参ったと苦笑いを浮かべた。
「せっかくのハロウィンなのに、いいんですか?」
「ハロウィンだからって、騒がなくてもいいじゃないか。
こうやって静かに君と過ごすのもいい」
部屋に移動し、ロイはリザと2人きりで過ごす。
窓から見える夜空を眺めた。
「今日は星が見えますね」
「そうだな」
会話がなくても気まずくはなく、むしろ、心地いい時間。
「あ‥‥」
「どうした?」
「あ、いえ、ネックレスが髪に引っ掛かってしまって…」
「…おいで」
「すみませんι」
「気にするな」
丁寧に髪が切れないようにネックレスを外した。
「はい、取れたよ。
ネックレスは外す?
また付ける?」
「外しておきます。
こういうの、苦手なんです」
「クスクスッ…うん、知ってる」
クスクスと笑いながらロイはネックレスをテーブルに置いた。
「君が髪をアップにしてないのは久々だな。
綺麗な髪で思わず、触りたくなる」
「仕事の時は上げてますからね。
そ、そうですか?
普通かと思いますけど…」
「綺麗だよ」
「あ、ありがとうございます///」
リザは恥ずかしそうに頬を赤らめる。
「…Trick or Treat!」
「えっ!!?」
「お菓子と悪戯、どっちがいい?」
立ち上がってロイはリザに近づき、頬に触れた。
「‥‥っ‥」
「言わないってことは悪戯、かな」
「んっ…」
そのまま近づき、唇にキスをした。
リザは突然のキスに驚いたが、抵抗することはなかった。
「抵抗しないのかい?」
「…ハロウィンですから」
「では、そういうことにしておこう。
私は吸血鬼の設定なのだが…」
「吸血鬼には見えませんが」
「うん、今決めた」
「何ですか、それはι」
「マントを羽織れば悪魔に見えるかなぁって。
仮装なんて面倒だったし。
そうしたら、ハボックには悪魔なんて可愛いものじゃなくて魔王だって言われたよ」
(‥‥そう言われて見れば魔王に見えなくもないわね)
リザは苦笑いを浮かべた。
「あっ、コラ。
今、何気に失礼なことを思っただろう?」
「い、いえ…そんなことは」
「イケナイ子だ。
罰として、魔王に血をくれ」
(今度は魔王…?
結局、何なの?ι)
そういうリザも自分が何の仮装か聞かれたら答えられないのだが…。
ロイはリザの首元に吸い付く。
「ちょっ…大総統!
悪戯が過ぎます!!」
「言ったはずだよ、罰だって」
「‥‥もう」
悪戯っ子のような笑みを浮かべるロイにリザは苦笑いする。
毎年恒例の軍主催のハロウィン・パーティーが開かれる。
内心はコネや出世の為に参加する軍人が多いが、ストレス解消にもなっているのでロイは今年も行うことにした。
交流を深める為にもいいと思い、特に中止にする理由もなかった。
(まぁ、みんなが楽しんでくれればいいか。
不正を行う訳でもないし)
微かに笑みを浮かべた。
「――大総統。
こちらにいたのですか。
姿が見えないので探しましたよ」
「それはすまない。
ちょっと風に当たっていたんだ」
グラス片手にロイはテラスにいて、黒のドレス姿のリザが寄り添うように隣に立った。
「ドレス、ありがとうございます。
背中が露出されてませんし、特注なんでしょう?」
「…私が勝手にしたことだ。
アレがあるから毎年参加しなかったのだろう?」
「それだけではありませんけど。
賑やかな場所が苦手なんです」
チラッと会場を見て苦笑いする。
「まぁ、私も得意な方ではないが。
仕事や情報収集で行ったことはあるが、落ち着かないし」
基本的にロイもリザと同じで静かな場所を好む。
話し声がないと少し寂しいと感じるタイプではあるが…。
ハロウィンなので仮装してるが、ロイもリザもシンプルで正装に近い。
「…あいつらは騒いでるみたいだな」
「まぁ、お祭り好きですからね」
「ヒューズは凄いな。
昼間は家でハロウィン、夜は会場で騒いでるし」
「そうですね」
ロイは穏やかに微笑んでいた。
「大総統、ここは冷えますからそろそろ会場に戻りましょう」
「…嫌なんだよ。
コネ目当てで話しかけられるし」
「それなら、部屋に行きましょう」
「…部屋?」
「そう言うと思って奥に部屋を用意しときました」
「‥‥さすがだな」
参ったと苦笑いを浮かべた。
「せっかくのハロウィンなのに、いいんですか?」
「ハロウィンだからって、騒がなくてもいいじゃないか。
こうやって静かに君と過ごすのもいい」
部屋に移動し、ロイはリザと2人きりで過ごす。
窓から見える夜空を眺めた。
「今日は星が見えますね」
「そうだな」
会話がなくても気まずくはなく、むしろ、心地いい時間。
「あ‥‥」
「どうした?」
「あ、いえ、ネックレスが髪に引っ掛かってしまって…」
「…おいで」
「すみませんι」
「気にするな」
丁寧に髪が切れないようにネックレスを外した。
「はい、取れたよ。
ネックレスは外す?
また付ける?」
「外しておきます。
こういうの、苦手なんです」
「クスクスッ…うん、知ってる」
クスクスと笑いながらロイはネックレスをテーブルに置いた。
「君が髪をアップにしてないのは久々だな。
綺麗な髪で思わず、触りたくなる」
「仕事の時は上げてますからね。
そ、そうですか?
普通かと思いますけど…」
「綺麗だよ」
「あ、ありがとうございます///」
リザは恥ずかしそうに頬を赤らめる。
「…Trick or Treat!」
「えっ!!?」
「お菓子と悪戯、どっちがいい?」
立ち上がってロイはリザに近づき、頬に触れた。
「‥‥っ‥」
「言わないってことは悪戯、かな」
「んっ…」
そのまま近づき、唇にキスをした。
リザは突然のキスに驚いたが、抵抗することはなかった。
「抵抗しないのかい?」
「…ハロウィンですから」
「では、そういうことにしておこう。
私は吸血鬼の設定なのだが…」
「吸血鬼には見えませんが」
「うん、今決めた」
「何ですか、それはι」
「マントを羽織れば悪魔に見えるかなぁって。
仮装なんて面倒だったし。
そうしたら、ハボックには悪魔なんて可愛いものじゃなくて魔王だって言われたよ」
(‥‥そう言われて見れば魔王に見えなくもないわね)
リザは苦笑いを浮かべた。
「あっ、コラ。
今、何気に失礼なことを思っただろう?」
「い、いえ…そんなことは」
「イケナイ子だ。
罰として、魔王に血をくれ」
(今度は魔王…?
結局、何なの?ι)
そういうリザも自分が何の仮装か聞かれたら答えられないのだが…。
ロイはリザの首元に吸い付く。
「ちょっ…大総統!
悪戯が過ぎます!!」
「言ったはずだよ、罰だって」
「‥‥もう」
悪戯っ子のような笑みを浮かべるロイにリザは苦笑いする。