太陽の笑顔
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
執務室―――…
大佐は自分の膝を見てため息をついた。
「‥‥これはどうするべきかι」
ポツリと呟いた声が中尉達に聞こえたようだ。
「何がですか?」
「‥‥離れないんだよ」
「一体何が…」
「あっ!!」
何だろうと大佐の膝を覗き見る。
「ブラハ!?
すみません、こんなところにいたんですね…」
何故か大佐の膝に乗ってお昼寝してる中尉の愛犬でまだ子犬のブラックハヤテ号。
「降ろせばいいじゃないですか」
「いや‥‥気持ちよさそうに寝てるから。
それに、降ろそうとするとしがみついて寂しそうに鳴くから可哀想かと…」
その言葉に中尉達は一瞬驚きながらも口元を緩めた。
何だかんだ言っても優しいのだ。
「でも、仕事しづらいのでは…」
「まだ子犬だから軽いし、そんなに邪魔ではないぞ?」
「すみません…」
「気にするな」
「それにしても、何で大佐なんっスか?」
「私に聞かれても知るはずないだろう?
仕事してたら鳴き声が聞こえて執務室に入って来て‥‥」
先程の出来事を思い出しながら話す。
昼食のサンドイッチのハムをあげたという事実は伏せた。
中尉に怒られるのは分かっているから。
「すみませんが、ブラハをお願いします。
ブラハを抱っこしてればさぼれませんからいいですね」
「‥‥ハイι」
にっこり笑う中尉が恐ろしく、そう返事するしかなかった。
中尉が行ったのを確認し、ハボックが声をかける。
「それで、今日は何をあげたんですか?」
「‥‥ハム」
「あげすぎはよくありませんよ?」
「そういうおまえだってあげてただろ」
「可愛くてつい…」
「そういうハボック少尉もあげてませんでしたか?」
「まぁ、な…」
雑談する大佐達を横目に犬嫌いなブレダは執務室の隅でガタガタ震えていた。
「…まだ子犬だぞ?
そんな反応しなくてもいいだろう?」
「可愛いと思いますけど‥‥」
「噛まないし、懐いてくれるし」
「みんな、騙されるな!
それは猛獣だ!!」
「猛獣って…」
「おかしいだろ!
そんな猛獣に騙されるな~!!」
「おかしいのはおまえだろ、ブレダι」
ブレダの様子に苦笑いを浮かべる。
その時、銃声が執務室に響いた。
「誰が猛獣なんですか、ブレダ少尉」
「あ、いや‥‥」
銃を片手に中尉がブレダを見つめる。
「さ、さてと、仕事を再開しようではないか」
「そ…、そうっスね!」
大佐達は逃げるように仕事をする。
銃声と共にブレダの悲鳴が聞こえたのは気のせいではないだろう。
捨て犬だった子犬は約1名を除き、皆から可愛がられているようだ。
忙しい日々の穏やかな時間…。
子犬は笑顔を運んで来た‥‥。
-END-
大佐は自分の膝を見てため息をついた。
「‥‥これはどうするべきかι」
ポツリと呟いた声が中尉達に聞こえたようだ。
「何がですか?」
「‥‥離れないんだよ」
「一体何が…」
「あっ!!」
何だろうと大佐の膝を覗き見る。
「ブラハ!?
すみません、こんなところにいたんですね…」
何故か大佐の膝に乗ってお昼寝してる中尉の愛犬でまだ子犬のブラックハヤテ号。
「降ろせばいいじゃないですか」
「いや‥‥気持ちよさそうに寝てるから。
それに、降ろそうとするとしがみついて寂しそうに鳴くから可哀想かと…」
その言葉に中尉達は一瞬驚きながらも口元を緩めた。
何だかんだ言っても優しいのだ。
「でも、仕事しづらいのでは…」
「まだ子犬だから軽いし、そんなに邪魔ではないぞ?」
「すみません…」
「気にするな」
「それにしても、何で大佐なんっスか?」
「私に聞かれても知るはずないだろう?
仕事してたら鳴き声が聞こえて執務室に入って来て‥‥」
先程の出来事を思い出しながら話す。
昼食のサンドイッチのハムをあげたという事実は伏せた。
中尉に怒られるのは分かっているから。
「すみませんが、ブラハをお願いします。
ブラハを抱っこしてればさぼれませんからいいですね」
「‥‥ハイι」
にっこり笑う中尉が恐ろしく、そう返事するしかなかった。
中尉が行ったのを確認し、ハボックが声をかける。
「それで、今日は何をあげたんですか?」
「‥‥ハム」
「あげすぎはよくありませんよ?」
「そういうおまえだってあげてただろ」
「可愛くてつい…」
「そういうハボック少尉もあげてませんでしたか?」
「まぁ、な…」
雑談する大佐達を横目に犬嫌いなブレダは執務室の隅でガタガタ震えていた。
「…まだ子犬だぞ?
そんな反応しなくてもいいだろう?」
「可愛いと思いますけど‥‥」
「噛まないし、懐いてくれるし」
「みんな、騙されるな!
それは猛獣だ!!」
「猛獣って…」
「おかしいだろ!
そんな猛獣に騙されるな~!!」
「おかしいのはおまえだろ、ブレダι」
ブレダの様子に苦笑いを浮かべる。
その時、銃声が執務室に響いた。
「誰が猛獣なんですか、ブレダ少尉」
「あ、いや‥‥」
銃を片手に中尉がブレダを見つめる。
「さ、さてと、仕事を再開しようではないか」
「そ…、そうっスね!」
大佐達は逃げるように仕事をする。
銃声と共にブレダの悲鳴が聞こえたのは気のせいではないだろう。
捨て犬だった子犬は約1名を除き、皆から可愛がられているようだ。
忙しい日々の穏やかな時間…。
子犬は笑顔を運んで来た‥‥。
-END-