穏やかな休日
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久しぶりに取れた2人揃っての休日。
丸1日の休日なんて滅多にないので、部屋でのんびり過ごすのもいいが、こんな晴れた日に出掛けないのは勿体ない。
さすがに遠出は出来ないが、街に出てショッピングすることにした。
「ブラハ、お留守番よろしくね」
「お土産買って来てやるから、いい子にしてろよ?」
「ワンッ!」
優しく交互に頭をなでられたブラックハヤテ号は嬉しそうに尻尾を振り、元気よく吠えた。
いつもよりオシャレして迎えに来てくれた彼と共に出掛けた。
2人の休日が重なるなんてことは珍しく、久々の昼間デート。
「今日はよく晴れて、まさにデート日和だな。
どこに行こうか?
何が見たい?
洋服? アクセサリー? それとも、靴がいい?」
「私はどこでも…」
「相変わらず、欲がないね。
久々なんだから我儘を言ってもいいのに。
まぁ、君らしいけどね」
苦笑いを浮かべつつも嫌な顔はしない。
「あぁ、そうだ」
「…なに?」
「言い忘れてた。
リザ、よく似合ってるよ。
この前、あげた洋服だろう?」
「ロイ‥‥ありがとう」
些細なことでも頬を赤らめる初々しいリザにロイは微笑む。
ロイはリザの肩を抱きながらショッピングを楽しんでいた。
「あの洋服、リザに似合いそうだな。
入ってみようか」
「…えぇ」
ロイはセンスが良く、付き合うようになってリザも前よりは興味を抱くようになった。
育った環境が環境だけにリザは欲もなく、我儘も滅多に言わないが、それに関してロイが文句を言ったことは一度もない。
ロイだから分かるリザの甘え方もあり、無理に直す必要もないと思ってるから。
少しずつ甘えてくれるようになった、それだけでロイは幸せなのだ。
もっと言えば、リザが側にいてくれるだけで幸せに思う。
店に足を向けると少年少女がいた。
正確には少女に振り回されてる少年。
「おい、まだ見るのかよ…」
「お詫びに付き合ってくれるって言ったじゃない!!」
「だからってなぁ…
どんだけ見て回るんだよ!!?」
「女の子のショッピングは長いものよ」
2人の会話に思わず顔を見合わせて笑う。
どちらも譲らず、自分の意見を通して放っておいたら言い合いになりそうだ。
ロイはリザを連れて近づいてゆく。
「おや…?
こんなところで偶然だな」
「久しぶりね」
声を掛けられた2人は顔を上げた。
「やあ、鋼の。
ロックベル嬢、君もショッピングかい?」
「ゲッ!!」
「あっ、大佐。
こんにちは!
リザさんとショッピングですか?」
エドは嫌そうに顔を歪め、ウィンリィは笑顔で言葉を交わす。
「あぁ、久しぶりに2人の休日が重なったのでな」
「ウィンリィ!
そんな奴と喋るなっ!!」
「相変わらずだな、鋼の」
「何だよっ!」
エドが突っ掛かって来るが、からかいつつも流すロイ。
「ウィンリィちゃん、元気だった?」
「はい、リザさんも相変わらずですか?」
「そうね」
それを横目にリザと話すウィンリィ。
「というか、何で中尉と居るんだよ!!?」
「そんなの決まってるだろう?」
「大佐、エドはそういうのに疎くて鈍感だから分からないと思いますよ?」
「あぁ、そうか…」
「ウィンリィ、おまえは分かるのかよ?」
「休みでこんなにオシャレして男女が出掛けるなら決まってるじゃない。
デートよ、デート。
お分かり?」
「デートぉ!!?」
エドが驚きの叫び声を上げた。
エドはロイとリザを交互に見て凝視する。
「仕事の視察とかじゃなく?
侵入捜査とか…」
「休みと言っているだろう?
それなら君達に声は掛けん」
呆れたようにロイがエドを見る。
「私とリザは上官と部下だが、司令部から出れば恋人だ」
「恋人!?」
「やれやれ…」
エドの反応に肩をすくめるロイ。
「そういえば、弟はどうしたんだ?」
「アルなら宿にいる。
というか、自分だけ逃げやがった…」
「迷惑かけたからってショッピングに付き合ってもらっているんです」
「そうか。
それなら、一緒にどうだい?
せっかくなんだ、リザもいいだろう?」
「えぇ、もちろん」
「そんな!
デートを邪魔するなんて!!」
「構わないよ。
鋼のより、私の方がいいお店を知ってるからね」
「…本当にいいんですか?」
「何でアンタと一緒に行かなくちゃならねぇんだよ!?」
「ランチ、奢ってやろうかと思ったんだがな」
「…行く」
(エド、あんた、分かりやすいわ)
食べ物に釣られるエドだった。
丸1日の休日なんて滅多にないので、部屋でのんびり過ごすのもいいが、こんな晴れた日に出掛けないのは勿体ない。
さすがに遠出は出来ないが、街に出てショッピングすることにした。
「ブラハ、お留守番よろしくね」
「お土産買って来てやるから、いい子にしてろよ?」
「ワンッ!」
優しく交互に頭をなでられたブラックハヤテ号は嬉しそうに尻尾を振り、元気よく吠えた。
いつもよりオシャレして迎えに来てくれた彼と共に出掛けた。
2人の休日が重なるなんてことは珍しく、久々の昼間デート。
「今日はよく晴れて、まさにデート日和だな。
どこに行こうか?
何が見たい?
洋服? アクセサリー? それとも、靴がいい?」
「私はどこでも…」
「相変わらず、欲がないね。
久々なんだから我儘を言ってもいいのに。
まぁ、君らしいけどね」
苦笑いを浮かべつつも嫌な顔はしない。
「あぁ、そうだ」
「…なに?」
「言い忘れてた。
リザ、よく似合ってるよ。
この前、あげた洋服だろう?」
「ロイ‥‥ありがとう」
些細なことでも頬を赤らめる初々しいリザにロイは微笑む。
ロイはリザの肩を抱きながらショッピングを楽しんでいた。
「あの洋服、リザに似合いそうだな。
入ってみようか」
「…えぇ」
ロイはセンスが良く、付き合うようになってリザも前よりは興味を抱くようになった。
育った環境が環境だけにリザは欲もなく、我儘も滅多に言わないが、それに関してロイが文句を言ったことは一度もない。
ロイだから分かるリザの甘え方もあり、無理に直す必要もないと思ってるから。
少しずつ甘えてくれるようになった、それだけでロイは幸せなのだ。
もっと言えば、リザが側にいてくれるだけで幸せに思う。
店に足を向けると少年少女がいた。
正確には少女に振り回されてる少年。
「おい、まだ見るのかよ…」
「お詫びに付き合ってくれるって言ったじゃない!!」
「だからってなぁ…
どんだけ見て回るんだよ!!?」
「女の子のショッピングは長いものよ」
2人の会話に思わず顔を見合わせて笑う。
どちらも譲らず、自分の意見を通して放っておいたら言い合いになりそうだ。
ロイはリザを連れて近づいてゆく。
「おや…?
こんなところで偶然だな」
「久しぶりね」
声を掛けられた2人は顔を上げた。
「やあ、鋼の。
ロックベル嬢、君もショッピングかい?」
「ゲッ!!」
「あっ、大佐。
こんにちは!
リザさんとショッピングですか?」
エドは嫌そうに顔を歪め、ウィンリィは笑顔で言葉を交わす。
「あぁ、久しぶりに2人の休日が重なったのでな」
「ウィンリィ!
そんな奴と喋るなっ!!」
「相変わらずだな、鋼の」
「何だよっ!」
エドが突っ掛かって来るが、からかいつつも流すロイ。
「ウィンリィちゃん、元気だった?」
「はい、リザさんも相変わらずですか?」
「そうね」
それを横目にリザと話すウィンリィ。
「というか、何で中尉と居るんだよ!!?」
「そんなの決まってるだろう?」
「大佐、エドはそういうのに疎くて鈍感だから分からないと思いますよ?」
「あぁ、そうか…」
「ウィンリィ、おまえは分かるのかよ?」
「休みでこんなにオシャレして男女が出掛けるなら決まってるじゃない。
デートよ、デート。
お分かり?」
「デートぉ!!?」
エドが驚きの叫び声を上げた。
エドはロイとリザを交互に見て凝視する。
「仕事の視察とかじゃなく?
侵入捜査とか…」
「休みと言っているだろう?
それなら君達に声は掛けん」
呆れたようにロイがエドを見る。
「私とリザは上官と部下だが、司令部から出れば恋人だ」
「恋人!?」
「やれやれ…」
エドの反応に肩をすくめるロイ。
「そういえば、弟はどうしたんだ?」
「アルなら宿にいる。
というか、自分だけ逃げやがった…」
「迷惑かけたからってショッピングに付き合ってもらっているんです」
「そうか。
それなら、一緒にどうだい?
せっかくなんだ、リザもいいだろう?」
「えぇ、もちろん」
「そんな!
デートを邪魔するなんて!!」
「構わないよ。
鋼のより、私の方がいいお店を知ってるからね」
「…本当にいいんですか?」
「何でアンタと一緒に行かなくちゃならねぇんだよ!?」
「ランチ、奢ってやろうかと思ったんだがな」
「…行く」
(エド、あんた、分かりやすいわ)
食べ物に釣られるエドだった。