愛情の看病
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ロイの様子に苦笑いを浮かべる。
『一緒には食べれませんが、食べさせましょうか』
「こ、子供じゃないんだが…」
『病人の特権です』
「セルシア、楽しんでないか?」
『そんなことありませんよ。
ただ、可愛いとは思います』
「可愛いって…」
『はい、あーん?』
「‥‥っ‥」
恥ずかしそうに口を開いて食べさせてもらう。
「んっ…
あまり味がわからんな」
『熱がありますからね』
「…そうか」
せっかく作ってくれたのだから残す訳にはいかず、更にはセルシアの言葉にうまくのせられて完食した。
『よかった…
はい、薬を飲みましょうか』
「‥‥薬は好まないんだが」
『誰も好きな人はいませんよ。
薬が好きなんて言われたら引きます』
「まぁ、それもそうだな…」
『カプセルの薬にしましょうか。
粉薬は苦いし、飲みにくいですから』
「粉薬は苦手だから助かる」
『覚えておきます』
「変なの覚えなくていい」
『ロイさんのことは些細なことでも私は知りたいです』
「…ありがとう」
素直に嬉しくてロイは笑みを浮かべる。
薬を飲んでロイが寝るまでセルシアは側にいてくれた。
『ゆっくりおやすみください』
「ん…」
目元にキスされ、優しく頭をなでられた。
(いつもと立場が逆だが…
たまにはいいか。
甘えるのも悪くはないな)
瞼が重たくなり、目を閉じる。
子供のように甘えたくなるのは、やはり風邪で体調が悪くて心も弱くなっているのだろうか。
手を離さず、しっかりとロイはセルシアの手を掴んでいた。
『…ぬくもりを感じていたいのかな。
そんなに掴まなくても私はどこにも行きませんよ』
辛そうな荒い息遣いにセルシアは額に手を当てる。
優しくロイの頭をなでると少しだけ表情が和らいだ。
(少し熱が上がって来たかも…)
そっと掴まれていた手を離し、温くなったタオルを交換して汗を拭いてあげた。
氷が溶けたのでセルシアは寝室から音を立てないように出る。
微かな物音に振り返る。
『ロイさん?
寝てないと…』
「‥‥起きたらいなかったから帰ってしまったのかと」
ぎゅうっとロイに抱きつかれた。
『大丈夫ですよ。
今日はずっと側にいます。
…ロイさんが望むなら泊まります』
「‥‥今日はずっと側に居て欲しい」
『分かりました。
さあ、戻りましょうか』
「ん…」
セルシアがロイの背中に手を当てて、支えるように寝室に戻って行く。
『あっ、果物買って来たんですよ。
食べますか?』
「ん~…果物?
何の果物?」
ベットに寝転がり、だるそうにロイは見つめる。
(な、なんか…いつもより色気があるように見える///)
セルシアは微かに頬を赤らめる。
「セルシア…?」
『ちゃんとボタンしてください』
「暑いから…
照れなくてもいいだろう?」
『無理ですっ!』
「可愛いねぇ…」
『ふざけないでください』
「事実だよ。
可愛いから…ゴホッ…ゴホッ…」
『大丈夫ですか?』
優しくロイの背中を擦った。
微かに息が乱れ、ロイはため息をついた。
『おとなしく寝てください』
「…果物は?」
『あぁ、リンゴですよ。
食べるなら剥きますけど…』
「食べる」
『ちょっと待っててくださいね』
熱のせいか色気は倍増してるが、それ以外は何だか可愛いとセルシアは思った。
『ロイさん?
起きてますか?』
「クスッ…まだ寝てないよ」
『はい、どうぞ』
「今度は食べさせてくれないのか?」
『あ、いえ‥‥
いつもの口調に戻ってますし、少しは体調よくなりました?』
「ん~…少し寝てよくなったかもな。
まだ気分はよくないんだけど」
『それならよかったです』
「セルシアのおかげだよ」
会話しながらロイにリンゴを食べさせ、嬉しそうにセルシアが微笑む。
『一緒には食べれませんが、食べさせましょうか』
「こ、子供じゃないんだが…」
『病人の特権です』
「セルシア、楽しんでないか?」
『そんなことありませんよ。
ただ、可愛いとは思います』
「可愛いって…」
『はい、あーん?』
「‥‥っ‥」
恥ずかしそうに口を開いて食べさせてもらう。
「んっ…
あまり味がわからんな」
『熱がありますからね』
「…そうか」
せっかく作ってくれたのだから残す訳にはいかず、更にはセルシアの言葉にうまくのせられて完食した。
『よかった…
はい、薬を飲みましょうか』
「‥‥薬は好まないんだが」
『誰も好きな人はいませんよ。
薬が好きなんて言われたら引きます』
「まぁ、それもそうだな…」
『カプセルの薬にしましょうか。
粉薬は苦いし、飲みにくいですから』
「粉薬は苦手だから助かる」
『覚えておきます』
「変なの覚えなくていい」
『ロイさんのことは些細なことでも私は知りたいです』
「…ありがとう」
素直に嬉しくてロイは笑みを浮かべる。
薬を飲んでロイが寝るまでセルシアは側にいてくれた。
『ゆっくりおやすみください』
「ん…」
目元にキスされ、優しく頭をなでられた。
(いつもと立場が逆だが…
たまにはいいか。
甘えるのも悪くはないな)
瞼が重たくなり、目を閉じる。
子供のように甘えたくなるのは、やはり風邪で体調が悪くて心も弱くなっているのだろうか。
手を離さず、しっかりとロイはセルシアの手を掴んでいた。
『…ぬくもりを感じていたいのかな。
そんなに掴まなくても私はどこにも行きませんよ』
辛そうな荒い息遣いにセルシアは額に手を当てる。
優しくロイの頭をなでると少しだけ表情が和らいだ。
(少し熱が上がって来たかも…)
そっと掴まれていた手を離し、温くなったタオルを交換して汗を拭いてあげた。
氷が溶けたのでセルシアは寝室から音を立てないように出る。
微かな物音に振り返る。
『ロイさん?
寝てないと…』
「‥‥起きたらいなかったから帰ってしまったのかと」
ぎゅうっとロイに抱きつかれた。
『大丈夫ですよ。
今日はずっと側にいます。
…ロイさんが望むなら泊まります』
「‥‥今日はずっと側に居て欲しい」
『分かりました。
さあ、戻りましょうか』
「ん…」
セルシアがロイの背中に手を当てて、支えるように寝室に戻って行く。
『あっ、果物買って来たんですよ。
食べますか?』
「ん~…果物?
何の果物?」
ベットに寝転がり、だるそうにロイは見つめる。
(な、なんか…いつもより色気があるように見える///)
セルシアは微かに頬を赤らめる。
「セルシア…?」
『ちゃんとボタンしてください』
「暑いから…
照れなくてもいいだろう?」
『無理ですっ!』
「可愛いねぇ…」
『ふざけないでください』
「事実だよ。
可愛いから…ゴホッ…ゴホッ…」
『大丈夫ですか?』
優しくロイの背中を擦った。
微かに息が乱れ、ロイはため息をついた。
『おとなしく寝てください』
「…果物は?」
『あぁ、リンゴですよ。
食べるなら剥きますけど…』
「食べる」
『ちょっと待っててくださいね』
熱のせいか色気は倍増してるが、それ以外は何だか可愛いとセルシアは思った。
『ロイさん?
起きてますか?』
「クスッ…まだ寝てないよ」
『はい、どうぞ』
「今度は食べさせてくれないのか?」
『あ、いえ‥‥
いつもの口調に戻ってますし、少しは体調よくなりました?』
「ん~…少し寝てよくなったかもな。
まだ気分はよくないんだけど」
『それならよかったです』
「セルシアのおかげだよ」
会話しながらロイにリンゴを食べさせ、嬉しそうにセルシアが微笑む。