護衛を2人で
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東方司令部―――…
書類を見て憂鬱そうにため息をつく。
「何で大佐と中佐なんですかね。
金持ちの坊っちゃんの護衛なんて下官でも十分でしょう?」
ハボックの言葉も最もである。
上層部から届いた特別任務の書類にはセントラルの大金持ちの子息が東方に来るので大佐とセルシアが護衛しろと書かれている。
「やっぱ、嫌がらせですかね?」
「…だろうな」
『腐った上層部が考えそうなことだわ。
大金持ちの子息って我儘で自己中だから嫌いなのよね~』
「中佐‥‥」
セルシアの言葉に中尉は頭を抱える。
「念の為に待機は必要ですか?」
「いや、君達は通常の勤務を頼む」
「雨が降っても中佐が一緒なら大丈夫でしょうからね」
「むっ…」
『ハボック少尉、吹き飛んで見る?』
「やばっ…
資料を取って参ります!」
セルシアから逃げるハボック。
「参りますって…
口調まで違ってるぞ?」
「相変わらず、学習能力がないな」
「中佐、あまりハボック少尉をからかっては可哀想ですよ?」
『何のこと~?』
わざとらしくとぼけるセルシアに中尉は苦笑いを浮かべる。
大佐は立ち上がり、後ろからセルシアを抱き締めた。
『大佐…?』
「‥‥息子か。
娘の方がよかったな」
小さなため息が耳にかかり、セルシアはドキドキする。
「中佐がいるじゃないですか」
「息子だと口説かれる可能性がある!」
「…そっちの理由ですかι」
『まさか、口説かれるはずありませんよ。
興味もありませんから』
「セルシアが興味なくても向こうが興味を持てば厄介だ」
『それは娘でも同じでは?
大佐は惚れられやすいですし、色気が…
あっ、いえ‥‥何でもないです///』
思わず、本音が口から漏れてセルシアはハッとした。
「大佐がモテて嫌ではないんですか?」
『マスタング大佐がモテるのは当然でしょ?』
((その考えもどうかと思うけど…ι))
あえて、マスタング大佐と言ったのはほかの大佐はモテないというセルシアの意思表示。
「大佐、中佐、くれぐれも気をつけて」
「あぁ、分かっている。
何かあれば、来てくれ」
「はい」
「中佐、子息からのセクハラには十分にお気をつけて」
『ありがとう』
セルシアは苦笑いを浮かべる。
護衛当日―――…
指定された場所で大佐とセルシアは立っていた。
なるべく目立たないように私服で護衛して欲しいと要望があり、軍服ではなくて私服姿だ。
「いつもの私服とは違うな」
『デートではありませんから。
張り切る必要もないので。
なるべく露出も控えて動きやすい格好にしました』
大佐は微かに口元を緩めた。
会話を聞こえないように小声で話し、盗聴されてない限りは問題ないだろう。
『大佐、あの方ではないですか?』
「…そうだな」
資料に同封されていた写真の人物が車から降りて来る。
「失礼ですが、ブレイン子息でございますか?」
「…あぁ。
久しぶり、##NAME2##少佐」
チラッと大佐を見て、ブレインはにっこりとセルシアに微笑む。
ブレインの背丈は長身とまではいかないが、一般的な身長にブロンドヘアに蒼の瞳、一般的には美貌の分類だろう。
セルシアは魅力も感じず、首を傾げていた。
『…どこかでお会いしましたか?』
「パーティーで会ったのに、忘れた?」
『まったく覚えていません』
平然とセルシアは言い放つ。
「まぁ、忘れられたなら仕方ない。
そんなに話した訳じゃないし」
『申し訳ありません。
前の上官に言われて仕方なく参加したパーティーでしょうから』
「随分とハッキリと言うね」
『事実です』
ブレインは苦笑いを浮かべる。
「とりあえず、移動しましょう」
大佐はセルシアをブレインから離す。
「何故、離す必要がある?」
「セクハラと疑われない為に」
「失礼な…」
「貴方の名誉を傷つけない為ですよ」
口調は丁寧で微笑んでいるが、目は笑っていない。
書類を見て憂鬱そうにため息をつく。
「何で大佐と中佐なんですかね。
金持ちの坊っちゃんの護衛なんて下官でも十分でしょう?」
ハボックの言葉も最もである。
上層部から届いた特別任務の書類にはセントラルの大金持ちの子息が東方に来るので大佐とセルシアが護衛しろと書かれている。
「やっぱ、嫌がらせですかね?」
「…だろうな」
『腐った上層部が考えそうなことだわ。
大金持ちの子息って我儘で自己中だから嫌いなのよね~』
「中佐‥‥」
セルシアの言葉に中尉は頭を抱える。
「念の為に待機は必要ですか?」
「いや、君達は通常の勤務を頼む」
「雨が降っても中佐が一緒なら大丈夫でしょうからね」
「むっ…」
『ハボック少尉、吹き飛んで見る?』
「やばっ…
資料を取って参ります!」
セルシアから逃げるハボック。
「参りますって…
口調まで違ってるぞ?」
「相変わらず、学習能力がないな」
「中佐、あまりハボック少尉をからかっては可哀想ですよ?」
『何のこと~?』
わざとらしくとぼけるセルシアに中尉は苦笑いを浮かべる。
大佐は立ち上がり、後ろからセルシアを抱き締めた。
『大佐…?』
「‥‥息子か。
娘の方がよかったな」
小さなため息が耳にかかり、セルシアはドキドキする。
「中佐がいるじゃないですか」
「息子だと口説かれる可能性がある!」
「…そっちの理由ですかι」
『まさか、口説かれるはずありませんよ。
興味もありませんから』
「セルシアが興味なくても向こうが興味を持てば厄介だ」
『それは娘でも同じでは?
大佐は惚れられやすいですし、色気が…
あっ、いえ‥‥何でもないです///』
思わず、本音が口から漏れてセルシアはハッとした。
「大佐がモテて嫌ではないんですか?」
『マスタング大佐がモテるのは当然でしょ?』
((その考えもどうかと思うけど…ι))
あえて、マスタング大佐と言ったのはほかの大佐はモテないというセルシアの意思表示。
「大佐、中佐、くれぐれも気をつけて」
「あぁ、分かっている。
何かあれば、来てくれ」
「はい」
「中佐、子息からのセクハラには十分にお気をつけて」
『ありがとう』
セルシアは苦笑いを浮かべる。
護衛当日―――…
指定された場所で大佐とセルシアは立っていた。
なるべく目立たないように私服で護衛して欲しいと要望があり、軍服ではなくて私服姿だ。
「いつもの私服とは違うな」
『デートではありませんから。
張り切る必要もないので。
なるべく露出も控えて動きやすい格好にしました』
大佐は微かに口元を緩めた。
会話を聞こえないように小声で話し、盗聴されてない限りは問題ないだろう。
『大佐、あの方ではないですか?』
「…そうだな」
資料に同封されていた写真の人物が車から降りて来る。
「失礼ですが、ブレイン子息でございますか?」
「…あぁ。
久しぶり、##NAME2##少佐」
チラッと大佐を見て、ブレインはにっこりとセルシアに微笑む。
ブレインの背丈は長身とまではいかないが、一般的な身長にブロンドヘアに蒼の瞳、一般的には美貌の分類だろう。
セルシアは魅力も感じず、首を傾げていた。
『…どこかでお会いしましたか?』
「パーティーで会ったのに、忘れた?」
『まったく覚えていません』
平然とセルシアは言い放つ。
「まぁ、忘れられたなら仕方ない。
そんなに話した訳じゃないし」
『申し訳ありません。
前の上官に言われて仕方なく参加したパーティーでしょうから』
「随分とハッキリと言うね」
『事実です』
ブレインは苦笑いを浮かべる。
「とりあえず、移動しましょう」
大佐はセルシアをブレインから離す。
「何故、離す必要がある?」
「セクハラと疑われない為に」
「失礼な…」
「貴方の名誉を傷つけない為ですよ」
口調は丁寧で微笑んでいるが、目は笑っていない。