雨と甘いキス
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大佐を逆恨みし、錬金術が使えなくなる雨の日を選んだのだろう。
軍の車で現場に向かった。
「国民は?」
「既に避難させています」
車から降りた大佐の隣にはセルシアが立っている。
「大量の武器を持ち込んでいるようで…」
説明している矢先、銃声が響く。
「マスタング!
覚悟しろ!!」
『大佐に攻撃するなんていい度胸じゃないの』
大佐を守るようにセルシアが前に出て、青の団に錬金術の風で攻撃する。
「副官もいない雨の日は絶好のチャンスなんだ!」
「貴様は‥‥」
『あら、覚えていたかしら?
セルシア・##NAME2##、これでも地位は中佐よ。
二つ名は颯風の錬金術師』
ふわりと風でセルシアの髪が揺れる。
不敵な笑みを浮かべ、セルシアは大佐を守りつつ、風で攻撃して青の団を1人で圧倒する勢いだ。
「くそっ!」
「こんなとこでやられてたまるか!!」
(空が晴れてる…
やばい!!)
青の団は焦り、狙いを大佐からセルシアに向ける。
「セルシアっ!」
ハッとして大佐が声を上げる。
『‥‥っ‥』
「セルシア!」
「「中佐っ!」」
『大丈夫よ、ちょっと油断しただけよ』
銃弾がセルシアの腕を掠り、微かに血が滲む。
ハボック達が青の団に銃を向ける。
「――ハボック」
ハボックの向けていた銃を押さえ、大佐が発火布を手にはめながら前に出る。
(これは‥‥やばいな)
(あ~あ…キレちまってるよ)
専属の部下であるハボック達は理解し、銃を下ろしながら後退りする。
「私の可愛い部下をよくも怪我させてくれたではないか。
お礼はたっぷりとして差し上げよう。
味わうがいい!」
大佐の指を鳴らす音と同時に爆発音が響く。
悲鳴と爆発音が辺りに響く。
「「‥‥‥ι」」
憲兵や軍人達は言葉を失い、唖然としていた。
青の団はボロボロになって髪や洋服は焦げて倒れていた。
(‥‥大佐)
腕を押さえながらセルシアは大佐の後ろ姿にドキドキしてた。
「ブレダ、あとは任せる」
「‥‥了解」
大佐はセルシアの元に向かう。
「セルシア、大丈夫か?」
『…はい』
「すまなかったな」
『たいしたことないですから』
大佐は心配そうにセルシアを見つめ、優しく頭をなでた。
事件が解決し、現場はブレダの隊に任せて司令部に戻って来た。
「ハボック、あとは頼んだぞ」
「はぁ!!?」
「私はセルシアと医務室に行かなくてはならない」
中尉が居ない為、大佐はハボックに事後処理を押しつけて行く。
医務室のベットにセルシアを降ろした。
セルシアは大佐にお姫様抱っこされて運ばれて来たのだ。
医務室には誰も居らず、ドクターも出掛けているらしい。
「セルシア、手当てするから」
『…はい』
少し恥ずかしいと思いながら軍服の上着を脱ぎ、ブラウスは脱ぐ訳にいかないので手当てする為にブラウスの袖を切った。
「痛々しいな」
『大丈夫ですよ』
「私の為にすまなかった」
『‥‥っ‥』
大佐に傷口を舐められ、ピクンと反応する。
『大佐‥‥』
「消毒だから」
『あっ、ん…っ』
「早く治るように、な?」
涙目になっているセルシアの涙を大佐は拭う。
「セルシア、痛かっただろう?」
『…ちょっとだけ。
大佐がキスしてくれたら痛みなんてなくなります』
「では、早く痛みが忘れられるように…」
目を閉じると大佐に唇にキスされる。
医務室で交わしたキスは微かに血の味がした不思議なキス…。
血の味を感じても甘いキスに変わる‥‥。
-END-
2010.4.11
軍の車で現場に向かった。
「国民は?」
「既に避難させています」
車から降りた大佐の隣にはセルシアが立っている。
「大量の武器を持ち込んでいるようで…」
説明している矢先、銃声が響く。
「マスタング!
覚悟しろ!!」
『大佐に攻撃するなんていい度胸じゃないの』
大佐を守るようにセルシアが前に出て、青の団に錬金術の風で攻撃する。
「副官もいない雨の日は絶好のチャンスなんだ!」
「貴様は‥‥」
『あら、覚えていたかしら?
セルシア・##NAME2##、これでも地位は中佐よ。
二つ名は颯風の錬金術師』
ふわりと風でセルシアの髪が揺れる。
不敵な笑みを浮かべ、セルシアは大佐を守りつつ、風で攻撃して青の団を1人で圧倒する勢いだ。
「くそっ!」
「こんなとこでやられてたまるか!!」
(空が晴れてる…
やばい!!)
青の団は焦り、狙いを大佐からセルシアに向ける。
「セルシアっ!」
ハッとして大佐が声を上げる。
『‥‥っ‥』
「セルシア!」
「「中佐っ!」」
『大丈夫よ、ちょっと油断しただけよ』
銃弾がセルシアの腕を掠り、微かに血が滲む。
ハボック達が青の団に銃を向ける。
「――ハボック」
ハボックの向けていた銃を押さえ、大佐が発火布を手にはめながら前に出る。
(これは‥‥やばいな)
(あ~あ…キレちまってるよ)
専属の部下であるハボック達は理解し、銃を下ろしながら後退りする。
「私の可愛い部下をよくも怪我させてくれたではないか。
お礼はたっぷりとして差し上げよう。
味わうがいい!」
大佐の指を鳴らす音と同時に爆発音が響く。
悲鳴と爆発音が辺りに響く。
「「‥‥‥ι」」
憲兵や軍人達は言葉を失い、唖然としていた。
青の団はボロボロになって髪や洋服は焦げて倒れていた。
(‥‥大佐)
腕を押さえながらセルシアは大佐の後ろ姿にドキドキしてた。
「ブレダ、あとは任せる」
「‥‥了解」
大佐はセルシアの元に向かう。
「セルシア、大丈夫か?」
『…はい』
「すまなかったな」
『たいしたことないですから』
大佐は心配そうにセルシアを見つめ、優しく頭をなでた。
事件が解決し、現場はブレダの隊に任せて司令部に戻って来た。
「ハボック、あとは頼んだぞ」
「はぁ!!?」
「私はセルシアと医務室に行かなくてはならない」
中尉が居ない為、大佐はハボックに事後処理を押しつけて行く。
医務室のベットにセルシアを降ろした。
セルシアは大佐にお姫様抱っこされて運ばれて来たのだ。
医務室には誰も居らず、ドクターも出掛けているらしい。
「セルシア、手当てするから」
『…はい』
少し恥ずかしいと思いながら軍服の上着を脱ぎ、ブラウスは脱ぐ訳にいかないので手当てする為にブラウスの袖を切った。
「痛々しいな」
『大丈夫ですよ』
「私の為にすまなかった」
『‥‥っ‥』
大佐に傷口を舐められ、ピクンと反応する。
『大佐‥‥』
「消毒だから」
『あっ、ん…っ』
「早く治るように、な?」
涙目になっているセルシアの涙を大佐は拭う。
「セルシア、痛かっただろう?」
『…ちょっとだけ。
大佐がキスしてくれたら痛みなんてなくなります』
「では、早く痛みが忘れられるように…」
目を閉じると大佐に唇にキスされる。
医務室で交わしたキスは微かに血の味がした不思議なキス…。
血の味を感じても甘いキスに変わる‥‥。
-END-
2010.4.11