甘いキスの執務室
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執務室―――…
大佐とセルシアの2人きり。
中尉とハボックは市街の視察、フュリーは通信機の故障で呼び出し、ブレダとファルマンは夜勤当番だったので今日は非番。
執務室から話し声は聞こえず、万年筆の書く微かな音だけが響いている。
ふと大佐は顔を上げた。
春の暖かな気温にウトウトとセルシアは寝そうになっていた。
特に仕事もないので余計に睡魔が襲う。
(…可愛いな。
眠いなら仮眠室に行けばいいものを)
セルシアのことだから大佐の側に居たくて仮眠室に行かないのだろう。
(まぁ、平穏な証拠かな)
大佐は思わず、口元が緩んだ。
『すぅ…すぅ…』
昨夜も帰るのが遅かったこともあり、睡魔には勝てなかった。
大佐は可愛らしいセルシアの寝顔を見て優しい瞳をしながら、ふわりと微笑む。
音を出さないようにセルシアにそっと近づく。
『んん~…』
大佐は思わず、ドキッとする。
(普段は可愛らしいのに妙に色気が出たりするんだよな。
もちろん、今も可愛いのだが)
それは大佐の影響かもしれない。
無防備な寝顔に大佐は少し悪戯をしたくなった。
(少しだけなら‥‥)
大佐は眠っているセルシアにそっとキスをする。
まるで眠りの姫を起こすように。
大佐が1度の軽いキスで終わるはずもなく‥‥。
『んっ、ぅ…ッ』
息苦しさにうっすらと目を開ける。
一瞬、何が起きているのか分からなかった。
微かな香りが大佐の香水だと寝起きながらに気づいたセルシアは安堵し、キスを受け入れる。
唇が離れるとセルシアの驚いている様子に大佐は微笑む。
「起こしちゃったかな」
『あんなキスをされて起きない訳がありません。
まぁ、居眠りをしてしまった私に非があるんですけど』
「あまりにも可愛い寝顔だったからね」
『だから、寝顔を見ないでくださいよ』
セルシアは恥ずかしそうに頬を赤らめ、照れ笑いする。
『それに‥‥』
「それに?」
『起きている時にキスして欲しいです』
呟くように言うセルシア。
照れているのか俯き加減で甘えるように大佐の軍服をきゅっと握る。
「君は本当に‥‥可愛らしいな。
参ったよ、セルシア」
珍しく、微かに頬を赤らめて大佐は苦笑いする。
セルシアの腕を軽くひいて、大佐は抱き締める。
少し驚きつつ、セルシアは幸せそうに微笑む。
キスを交わし、甘い雰囲気が漂う。
『大佐…っ』
大佐の首に腕を回し、セルシアもキスに応える。
執務室のドアがノックなしで開いた。
そんなことを東方司令部で行うのはただ1人。
『あ‥‥』
キスを見られてセルシアは真っ赤になり、大佐の胸板に顔を埋める。
「ハボック…」
「す、すいません。
悪気があった訳じゃないっんス」
「悪気があってたまるか!!」
(ひぇ~ι)
中尉に先に執務室に帰っているように言われたハボック。
邪魔をされた大佐は不機嫌そうにハボックを冷たい眼で見つめていた。
(だから、中尉は必ずノックするように言ったのか!!?
中尉の忠告を何故、聞き流してしまったんだ、俺は!)
その後、1人で苦手な書類を中尉が戻って来るまで計1時間やらされていた。
上官の特権で中尉に資料を取りに行かせたりと執務室に戻って来るのをフュリーを使って伸ばしていたりもしていたが。
可愛らしい君に目覚めのキスを…。
甘いキスを邪魔されて不機嫌‥‥。
-END-
2010.4.4
大佐とセルシアの2人きり。
中尉とハボックは市街の視察、フュリーは通信機の故障で呼び出し、ブレダとファルマンは夜勤当番だったので今日は非番。
執務室から話し声は聞こえず、万年筆の書く微かな音だけが響いている。
ふと大佐は顔を上げた。
春の暖かな気温にウトウトとセルシアは寝そうになっていた。
特に仕事もないので余計に睡魔が襲う。
(…可愛いな。
眠いなら仮眠室に行けばいいものを)
セルシアのことだから大佐の側に居たくて仮眠室に行かないのだろう。
(まぁ、平穏な証拠かな)
大佐は思わず、口元が緩んだ。
『すぅ…すぅ…』
昨夜も帰るのが遅かったこともあり、睡魔には勝てなかった。
大佐は可愛らしいセルシアの寝顔を見て優しい瞳をしながら、ふわりと微笑む。
音を出さないようにセルシアにそっと近づく。
『んん~…』
大佐は思わず、ドキッとする。
(普段は可愛らしいのに妙に色気が出たりするんだよな。
もちろん、今も可愛いのだが)
それは大佐の影響かもしれない。
無防備な寝顔に大佐は少し悪戯をしたくなった。
(少しだけなら‥‥)
大佐は眠っているセルシアにそっとキスをする。
まるで眠りの姫を起こすように。
大佐が1度の軽いキスで終わるはずもなく‥‥。
『んっ、ぅ…ッ』
息苦しさにうっすらと目を開ける。
一瞬、何が起きているのか分からなかった。
微かな香りが大佐の香水だと寝起きながらに気づいたセルシアは安堵し、キスを受け入れる。
唇が離れるとセルシアの驚いている様子に大佐は微笑む。
「起こしちゃったかな」
『あんなキスをされて起きない訳がありません。
まぁ、居眠りをしてしまった私に非があるんですけど』
「あまりにも可愛い寝顔だったからね」
『だから、寝顔を見ないでくださいよ』
セルシアは恥ずかしそうに頬を赤らめ、照れ笑いする。
『それに‥‥』
「それに?」
『起きている時にキスして欲しいです』
呟くように言うセルシア。
照れているのか俯き加減で甘えるように大佐の軍服をきゅっと握る。
「君は本当に‥‥可愛らしいな。
参ったよ、セルシア」
珍しく、微かに頬を赤らめて大佐は苦笑いする。
セルシアの腕を軽くひいて、大佐は抱き締める。
少し驚きつつ、セルシアは幸せそうに微笑む。
キスを交わし、甘い雰囲気が漂う。
『大佐…っ』
大佐の首に腕を回し、セルシアもキスに応える。
執務室のドアがノックなしで開いた。
そんなことを東方司令部で行うのはただ1人。
『あ‥‥』
キスを見られてセルシアは真っ赤になり、大佐の胸板に顔を埋める。
「ハボック…」
「す、すいません。
悪気があった訳じゃないっんス」
「悪気があってたまるか!!」
(ひぇ~ι)
中尉に先に執務室に帰っているように言われたハボック。
邪魔をされた大佐は不機嫌そうにハボックを冷たい眼で見つめていた。
(だから、中尉は必ずノックするように言ったのか!!?
中尉の忠告を何故、聞き流してしまったんだ、俺は!)
その後、1人で苦手な書類を中尉が戻って来るまで計1時間やらされていた。
上官の特権で中尉に資料を取りに行かせたりと執務室に戻って来るのをフュリーを使って伸ばしていたりもしていたが。
可愛らしい君に目覚めのキスを…。
甘いキスを邪魔されて不機嫌‥‥。
-END-
2010.4.4