愛情の看病
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東方司令部―――…
中尉の姿が見えず、視察で司令部を留守にしている。
セルシアに“大佐がさぼらないように頼みます”と言い残して視察に行った。
『大佐…?』
「な、何だ?」
先程から反応が遅く、微かに息が荒い。
『ちょっと失礼します』
「おわっ!!」
『…やっぱり』
「えっ?」
「どうかしたんですか?」
『大佐、熱あります。
息も荒いのでまさかとは思いましたが…』
「そういえば、顔色悪いですね」
『急ぎの仕事もないですから、医務室に行きましょう』
「いや‥‥たいしたことはないから」
『たいしたことあります。
会議もありませんし、問題はありません』
中尉に代わってセルシアが大佐のスケジュールを管理しているようだ。
セルシアに手を引っ張られ、執務室から出る。
「…手繋いでもいいのか?」
『熱があってフラついてます』
「う‥‥」
事実なだけに大佐は黙り込んだ。
「…医務室は嫌なんだが」
(中尉がいなくて体調を崩したなんて噂が流れたら出世の道が遠くなるかもしれない)
「ダメ、かね?」
『クスッ…分かりました。
仮眠室に行きましょうか』
顔を覗き込むような大佐の仕草が何だか可愛らしかった。
仮眠室の一番奥のベットに大佐を寝かせ、利用名簿に名前を大佐の代わりにセルシアが書いた。
『寒気はしませんか?』
「ん、大丈夫…」
『最近は忙しかったですし、査定で寝不足のようですから仕方ないですね』
これが中尉なら確実に説教されていたなと大佐はぼんやり思っていた。
『それなら冷やしても大丈夫かな』
「‥‥っ‥」
『あ、すみません…
冷やそうかと』
「いや、驚いただけだ」
水で濡らしたタオルを額にのせられ、思わず冷たさに肩を揺らした大佐にセルシアは慌てた。
『――早く治るように』
大佐の目元にキスをした。
大佐はうっすらと目を開けてセルシアを見た。
「…物足りない」
『唇は治ってから、満足するまでどうぞ。
今は治すことを考えてください。
おやすみなさい』
大佐に腕を掴まれ、振り返る。
「‥‥もう行ってしまうのか?」
『…寝るまで側にいますよ。
眠らないとよくなりませんから』
諭すように大佐をベットに戻し、優しく頭をなでる。
子供みたいで可愛らしいとセルシアは微笑んだ。
手を握ってセルシアは大佐の側にいると、静かな寝息が聞こえて来た。
安心して眠りに着いたのを見てセルシアは抜け出し、カーテンを閉めた。
『ハボック少尉』
「は、はいっ!」
『あと1時間で大佐の書類を片付けるわ。
大佐しか片付けられないものは明日片付けてもらうから』
「はぁ!!?」
『そうしたら、大佐は帰れるわ。
それが終わったら車を回して来て。
ブレダ少尉、片付いた書類の提出は任せたわ。
私も大佐と共に早退します。
あんな固いベットでは休めないでしょう?
高熱にならないとも限らない。
くれぐれも大佐が風邪なのはバレないようにね。
中尉がいなくて風邪ひいたとなれば…これ以上は言わなくてもあなた達なら分かるわよね?』
ハボック達は頷き、セルシアに従う。
大佐がいないこの執務室ではセルシアは上官で逆らえるはずもない。
書類を確認し、大佐しか書き上げることが出来ない書類以外は素早く片付けた。
『ブレダ少尉、頼むわ。
何かあれば大佐の家に連絡して』
「…分かりました。
##NAME2##中佐も体調にはお気をつけて」
『ありがとう』
「お疲れ様です」
『悪いけど、お先に失礼するわ。
お疲れ様!』
荷物を持ってセルシアは執務室から出て行く。
静かに仮眠室に入って行く。
『大佐、起きてください』
「んん~…」
『すみません、起きれますか?
家に帰りましょう』
「仕事が…」
『私が代わりに終わらせて提出しました。
大佐が書き上げなくてはならない書類には手を出してません』
「大佐、##NAME2##中佐の好意を無駄にするんっスか?
ここは素直に帰った方がいいと思いますけど?」
「…分かった。
ハボック、肩を貸してくれ」
「了解」
ハボックに支えられ、仮眠室から出た。
中尉の姿が見えず、視察で司令部を留守にしている。
セルシアに“大佐がさぼらないように頼みます”と言い残して視察に行った。
『大佐…?』
「な、何だ?」
先程から反応が遅く、微かに息が荒い。
『ちょっと失礼します』
「おわっ!!」
『…やっぱり』
「えっ?」
「どうかしたんですか?」
『大佐、熱あります。
息も荒いのでまさかとは思いましたが…』
「そういえば、顔色悪いですね」
『急ぎの仕事もないですから、医務室に行きましょう』
「いや‥‥たいしたことはないから」
『たいしたことあります。
会議もありませんし、問題はありません』
中尉に代わってセルシアが大佐のスケジュールを管理しているようだ。
セルシアに手を引っ張られ、執務室から出る。
「…手繋いでもいいのか?」
『熱があってフラついてます』
「う‥‥」
事実なだけに大佐は黙り込んだ。
「…医務室は嫌なんだが」
(中尉がいなくて体調を崩したなんて噂が流れたら出世の道が遠くなるかもしれない)
「ダメ、かね?」
『クスッ…分かりました。
仮眠室に行きましょうか』
顔を覗き込むような大佐の仕草が何だか可愛らしかった。
仮眠室の一番奥のベットに大佐を寝かせ、利用名簿に名前を大佐の代わりにセルシアが書いた。
『寒気はしませんか?』
「ん、大丈夫…」
『最近は忙しかったですし、査定で寝不足のようですから仕方ないですね』
これが中尉なら確実に説教されていたなと大佐はぼんやり思っていた。
『それなら冷やしても大丈夫かな』
「‥‥っ‥」
『あ、すみません…
冷やそうかと』
「いや、驚いただけだ」
水で濡らしたタオルを額にのせられ、思わず冷たさに肩を揺らした大佐にセルシアは慌てた。
『――早く治るように』
大佐の目元にキスをした。
大佐はうっすらと目を開けてセルシアを見た。
「…物足りない」
『唇は治ってから、満足するまでどうぞ。
今は治すことを考えてください。
おやすみなさい』
大佐に腕を掴まれ、振り返る。
「‥‥もう行ってしまうのか?」
『…寝るまで側にいますよ。
眠らないとよくなりませんから』
諭すように大佐をベットに戻し、優しく頭をなでる。
子供みたいで可愛らしいとセルシアは微笑んだ。
手を握ってセルシアは大佐の側にいると、静かな寝息が聞こえて来た。
安心して眠りに着いたのを見てセルシアは抜け出し、カーテンを閉めた。
『ハボック少尉』
「は、はいっ!」
『あと1時間で大佐の書類を片付けるわ。
大佐しか片付けられないものは明日片付けてもらうから』
「はぁ!!?」
『そうしたら、大佐は帰れるわ。
それが終わったら車を回して来て。
ブレダ少尉、片付いた書類の提出は任せたわ。
私も大佐と共に早退します。
あんな固いベットでは休めないでしょう?
高熱にならないとも限らない。
くれぐれも大佐が風邪なのはバレないようにね。
中尉がいなくて風邪ひいたとなれば…これ以上は言わなくてもあなた達なら分かるわよね?』
ハボック達は頷き、セルシアに従う。
大佐がいないこの執務室ではセルシアは上官で逆らえるはずもない。
書類を確認し、大佐しか書き上げることが出来ない書類以外は素早く片付けた。
『ブレダ少尉、頼むわ。
何かあれば大佐の家に連絡して』
「…分かりました。
##NAME2##中佐も体調にはお気をつけて」
『ありがとう』
「お疲れ様です」
『悪いけど、お先に失礼するわ。
お疲れ様!』
荷物を持ってセルシアは執務室から出て行く。
静かに仮眠室に入って行く。
『大佐、起きてください』
「んん~…」
『すみません、起きれますか?
家に帰りましょう』
「仕事が…」
『私が代わりに終わらせて提出しました。
大佐が書き上げなくてはならない書類には手を出してません』
「大佐、##NAME2##中佐の好意を無駄にするんっスか?
ここは素直に帰った方がいいと思いますけど?」
「…分かった。
ハボック、肩を貸してくれ」
「了解」
ハボックに支えられ、仮眠室から出た。