キスと心音
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大佐の自宅に着き、ソファに降ろされた。
「『………。』」
大佐に手当てをされながら、沈黙が気まずいとセルシアは感じていた。
「まったく…
痛かったのだろう?
素直に言いなさい」
『ごめんなさい…
怒って、ます…よね?』
「これがどうやったら機嫌よく見える?」
『‥‥ですよね』
しゅんとセルシアは俯き、涙目になる。
くしゃっと大佐に頭をなでられる。
『‥‥えっ?』
「一番腹立たしいのは自分自身だ。
気づいてやれなかったのだからな」
『ロイさん…
そんな、私が‥‥』
「すまない。
気づいてやれなくて。
痛かっただろう?」
『ん…っ』
ふわりと抱き締められ、唇に優しくキスされる。
『んっ、んぅ…
ロイさ…っ』
深まるキスに息苦しくて胸板を叩く。
「…苦しい?
素直に言わなかったお仕置きだ」
大佐を見ると悪戯っ子のような笑顔を浮かべていて、もう怒ってはいないようだ。
甘く優しいキスを交わす。
『んっ…
ロイさん、食事…』
「あとでいい」
『お風呂…』
「それもあとだ」
何度も何度も交わすキス。
(あれ…?)
いつの間に大佐に抱き締められてベットで寝ていた。
(‥‥また寝ちゃった?
しかも、がっちり抱き締められてて抜けれない!!ι)
寝返り、大佐の寝顔を見る。
(…男性なのに綺麗な顔してる。
心配かけちゃった。
また今度、お礼しなくちゃ)
触れるだけのキスを唇にした。
「‥‥大胆だな」
『お、起きっ!!?』
「起きていたが?」
涼しげな顔でサラリと言い放つ大佐。
言葉にならず、セルシアは真っ赤な顔を隠すように大佐の胸板に埋めた。
「クスッ…役得だったかな。
おやすみ、セルシア」
『…おやすみなさい。
ね、寝れませんけど!!』
「寝れるようにしてあげようか?」
『…遠慮します』
可笑しそうに大佐はクスクスと笑い、セルシアの頭をなでる。
大佐の心音を聞きながらセルシアは目を閉じる。
「‥‥誰が寝れないって?
まったく、君はどんだけ私を振り回す気なんだι」
腕の中でスヤスヤと寝ているセルシアに苦笑いを浮かべた。
「まぁ、そんなとこも可愛らしいんだけどね」
大佐は穏やかな笑みを浮かべた。
お仕置きは苦しい程の甘いキス…。
大好きな人の心音はまるで子守唄‥‥。
-END-
2010.3.17
「『………。』」
大佐に手当てをされながら、沈黙が気まずいとセルシアは感じていた。
「まったく…
痛かったのだろう?
素直に言いなさい」
『ごめんなさい…
怒って、ます…よね?』
「これがどうやったら機嫌よく見える?」
『‥‥ですよね』
しゅんとセルシアは俯き、涙目になる。
くしゃっと大佐に頭をなでられる。
『‥‥えっ?』
「一番腹立たしいのは自分自身だ。
気づいてやれなかったのだからな」
『ロイさん…
そんな、私が‥‥』
「すまない。
気づいてやれなくて。
痛かっただろう?」
『ん…っ』
ふわりと抱き締められ、唇に優しくキスされる。
『んっ、んぅ…
ロイさ…っ』
深まるキスに息苦しくて胸板を叩く。
「…苦しい?
素直に言わなかったお仕置きだ」
大佐を見ると悪戯っ子のような笑顔を浮かべていて、もう怒ってはいないようだ。
甘く優しいキスを交わす。
『んっ…
ロイさん、食事…』
「あとでいい」
『お風呂…』
「それもあとだ」
何度も何度も交わすキス。
(あれ…?)
いつの間に大佐に抱き締められてベットで寝ていた。
(‥‥また寝ちゃった?
しかも、がっちり抱き締められてて抜けれない!!ι)
寝返り、大佐の寝顔を見る。
(…男性なのに綺麗な顔してる。
心配かけちゃった。
また今度、お礼しなくちゃ)
触れるだけのキスを唇にした。
「‥‥大胆だな」
『お、起きっ!!?』
「起きていたが?」
涼しげな顔でサラリと言い放つ大佐。
言葉にならず、セルシアは真っ赤な顔を隠すように大佐の胸板に埋めた。
「クスッ…役得だったかな。
おやすみ、セルシア」
『…おやすみなさい。
ね、寝れませんけど!!』
「寝れるようにしてあげようか?」
『…遠慮します』
可笑しそうに大佐はクスクスと笑い、セルシアの頭をなでる。
大佐の心音を聞きながらセルシアは目を閉じる。
「‥‥誰が寝れないって?
まったく、君はどんだけ私を振り回す気なんだι」
腕の中でスヤスヤと寝ているセルシアに苦笑いを浮かべた。
「まぁ、そんなとこも可愛らしいんだけどね」
大佐は穏やかな笑みを浮かべた。
お仕置きは苦しい程の甘いキス…。
大好きな人の心音はまるで子守唄‥‥。
-END-
2010.3.17