2人きりの聖なる夜
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頬に冷たいものが降り落ちて来た。
『あ‥‥』
「ホワイトクリスマスだな」
空から雪が降って来た。
セルシアは頷き、空を眺めていた。
『…っくしゅ!』
「綺麗だが、風邪ひかないように家の中で雪を眺めようか」
『はい』
肩を抱かれ、家に入ってゆく。
薔薇の花束を飾っていると、私服に着替えたロイに後ろから抱き締められる。
「髪が濡れたままでは風邪ひくぞ」
『あ、ごめんなさい。
花束を飾ってて…』
結っていたヘアゴムを外され、ロイに髪を拭かれる。
少し恥ずかしくて照れ臭くも、心地よかった。
『ありがとうございます。
今、温めますから座って待っていてください』
「…あぁ」
ロイが座ったのを確認すると、クリスマス料理がテーブルに次々と並んでゆく。
クリスマスを2人きりでこんな風に一緒に過ごせるだけでセルシアは幸せに思い、頬が緩んでしまう。
「どうした?」
『あ、いえ‥‥嬉しくて』
「…そうか」
そんなセルシアの様子を見てロイも微かに笑みを浮かべる。
セルシアの作ったクリスマスディナーで2人きりのクリスマス。
「では、頂こうか」
『…はい』
グラスで乾杯したが、セルシアはすぐに酔ってしまうので中身は酒ではなくノンアルコールの飲み物。
「レストランのディナーもいいが、やっぱりセルシアの料理はうまいな」
『ありがとうございます。
プロには及びませんが』
「そうか?
でも、ちゃんと入っているだろう?」
『???』
不思議そうにセルシアが首を傾げた。
「愛情込めて作ってくれたんだろう?」
『は、はい…』
勝ち誇ったようなロイの笑みにセルシアは真っ赤になって頷いた。
セルシアの反応に満足そうにロイは口元を緩める。
食事が済むとディナーのお礼だとロイが洗い物をしてくれた。
『ロイさん、すみません…』
「構わないよ。
言っただろう?
お礼だって」
ロイはセルシアの額にキスすると隣に座り、カップを手渡す。
『ありがとうございます。
美味しいです。
ん~…ロイさんの淹れるコーヒーは美味しいんですよね。
私が淹れたのとも違うし、不思議…』
「好きな人が淹れたのだから、かな」
『…そうかも』
「いかんな、君といると緩んでしまう」
『‥‥っ‥』
手を絡めるようにロイがセルシアの手を握った。
「やはり、君の料理は最高だったよ。
君はいつも私を喜ばせてくれるね」
『…ロイさん』
互いにテーブルにカップを置くと自然と目を閉じ、キスを交わす。
『んっ…んン…っ
は‥ッ‥』
段々と深まるキスに吐息が漏れる。
半ば強引に舌が侵入し、まだ慣れないキスにセルシアは戸惑いながらも受け入れる。
おずおずと舌を出し、自ら舌を絡める。
セルシアの様子にロイは口元を緩め、ゆっくりとその身体に触れた。
『あ‥‥』
ピクンと反応したが、嫌がる様子も拒否もしなかった。
「…嫌ならやめるが?」
『‥‥っ‥』
ソファに押し倒され、初めて見るロイの男らしい顔にセルシアは胸が高鳴った。
初めて見る顔は不思議と怖く感じなかったのはやはりロイだからだろうか。
ロイの首に腕を回して抱きついたまま、セルシアは何も言わずに首を振った。
「寝室に行こうか。
大丈夫、優しくするから」
コクンと頷き、恥ずかしそうに真っ赤に頬を染めてロイにしがみついた。
軽々とロイはセルシアをお姫様抱っこの状態で寝室に向かう。
この夜に何があったのは知る者は本人達だけ。
甘い雰囲気の幸せなクリスマス…。
愛しい君と過ごすクリスマス‥‥。
メリークリスマス。
-END-
『あ‥‥』
「ホワイトクリスマスだな」
空から雪が降って来た。
セルシアは頷き、空を眺めていた。
『…っくしゅ!』
「綺麗だが、風邪ひかないように家の中で雪を眺めようか」
『はい』
肩を抱かれ、家に入ってゆく。
薔薇の花束を飾っていると、私服に着替えたロイに後ろから抱き締められる。
「髪が濡れたままでは風邪ひくぞ」
『あ、ごめんなさい。
花束を飾ってて…』
結っていたヘアゴムを外され、ロイに髪を拭かれる。
少し恥ずかしくて照れ臭くも、心地よかった。
『ありがとうございます。
今、温めますから座って待っていてください』
「…あぁ」
ロイが座ったのを確認すると、クリスマス料理がテーブルに次々と並んでゆく。
クリスマスを2人きりでこんな風に一緒に過ごせるだけでセルシアは幸せに思い、頬が緩んでしまう。
「どうした?」
『あ、いえ‥‥嬉しくて』
「…そうか」
そんなセルシアの様子を見てロイも微かに笑みを浮かべる。
セルシアの作ったクリスマスディナーで2人きりのクリスマス。
「では、頂こうか」
『…はい』
グラスで乾杯したが、セルシアはすぐに酔ってしまうので中身は酒ではなくノンアルコールの飲み物。
「レストランのディナーもいいが、やっぱりセルシアの料理はうまいな」
『ありがとうございます。
プロには及びませんが』
「そうか?
でも、ちゃんと入っているだろう?」
『???』
不思議そうにセルシアが首を傾げた。
「愛情込めて作ってくれたんだろう?」
『は、はい…』
勝ち誇ったようなロイの笑みにセルシアは真っ赤になって頷いた。
セルシアの反応に満足そうにロイは口元を緩める。
食事が済むとディナーのお礼だとロイが洗い物をしてくれた。
『ロイさん、すみません…』
「構わないよ。
言っただろう?
お礼だって」
ロイはセルシアの額にキスすると隣に座り、カップを手渡す。
『ありがとうございます。
美味しいです。
ん~…ロイさんの淹れるコーヒーは美味しいんですよね。
私が淹れたのとも違うし、不思議…』
「好きな人が淹れたのだから、かな」
『…そうかも』
「いかんな、君といると緩んでしまう」
『‥‥っ‥』
手を絡めるようにロイがセルシアの手を握った。
「やはり、君の料理は最高だったよ。
君はいつも私を喜ばせてくれるね」
『…ロイさん』
互いにテーブルにカップを置くと自然と目を閉じ、キスを交わす。
『んっ…んン…っ
は‥ッ‥』
段々と深まるキスに吐息が漏れる。
半ば強引に舌が侵入し、まだ慣れないキスにセルシアは戸惑いながらも受け入れる。
おずおずと舌を出し、自ら舌を絡める。
セルシアの様子にロイは口元を緩め、ゆっくりとその身体に触れた。
『あ‥‥』
ピクンと反応したが、嫌がる様子も拒否もしなかった。
「…嫌ならやめるが?」
『‥‥っ‥』
ソファに押し倒され、初めて見るロイの男らしい顔にセルシアは胸が高鳴った。
初めて見る顔は不思議と怖く感じなかったのはやはりロイだからだろうか。
ロイの首に腕を回して抱きついたまま、セルシアは何も言わずに首を振った。
「寝室に行こうか。
大丈夫、優しくするから」
コクンと頷き、恥ずかしそうに真っ赤に頬を染めてロイにしがみついた。
軽々とロイはセルシアをお姫様抱っこの状態で寝室に向かう。
この夜に何があったのは知る者は本人達だけ。
甘い雰囲気の幸せなクリスマス…。
愛しい君と過ごすクリスマス‥‥。
メリークリスマス。
-END-