第⑦話
夢小説設定
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ヒューズは書類を業者に手渡し、あとのことは部下に任せて早々に仕事を切り上げた。
「よぉ、エド」
「ヒューズ中…、准将!!?」
「久しぶりだしさ、俺の家に来いよ。
ロイの許可は貰ったからよ」
「はぁ?」
「ほらほら、荷物を持って行くぞ」
「ちょ…ッ」
半ば強引にヒューズに引きずられるように宿の部屋から出ることになったエド。
「エドの好きなシチューを作ってくれるように頼んどいたから」
「よっしゃあ~!
じゃなくて!!」
「アップルパイもうまいが、シチューも絶品だぞ!」
(‥‥何でこうなるんだよι
まぁ、宿に1人でいても暇だからいいんだけど)
レストランで1人で食べるよりはヒューズの家にお世話になった方が楽しいと思い、お邪魔することにした。
「大佐じゃなかった。
大総統として、どうなの?」
「今のところは問題ないな。
些細なことに真剣になって、国民の為に働いてる。
けど‥‥自分をいつか犠牲にするんじゃないかと心配な面もあるな。
ロイは命を捨てる覚悟で大総統に就任したんじゃないかと俺は思ってる」
「…イシュヴァールの戦いを悔やんでいるから?」
「それも含めてだ。
これは友人としての勘みたいなもんだな」
「…その勘も外れることだってあるかもしれないよ」
「‥‥そうなることを願っているよ」
ロイの決意を何となくヒューズは感じ取っていた。
忙しいはずなのによほどの理由がない限り、ロイは毎日アルと料理をする。
ロイに教わり、アルも簡単な料理なら出来るようになっていた。
「痛ッ…」
「どうした?」
「指切ってしまいました」
「大丈夫か?
手当てしないと」
「たいしたことありません」
「いいから。
こっちにおいで」
「い…ッ」
「我慢しなさい。
バイ菌が入ると困るから洗わないと」
傷口を洗ってロイに手をひかれ、アルはソファに座らされる。
「つっ…染みる~」
「はい、終わり。
ここでおとなしくしてなさい」
「でも‥‥」
「クスッ…じゃあ、皿出してくれる?」
「はいっ!」
こういうのを見ると、親子に見えなくもない。
「ん~…マスタングさん、この皿でいいですか?」
「もう少し大きい皿がいいな」
「…こっち?」
「あぁ、その方がいいな。
この料理を皿に盛ってくれるか?」
「はーい」
アルは頼まれたことをテキパキとこなす。
完成した料理を並べ、席に着いた。
「美味しそう。
相変わらず、料理上手ですね」
「クスッ…ありがとう。
今日はアルの好きな料理にしてみたよ」
「ありがとうございます」
「育ち盛りなんだから沢山食べなさい」
「はいっ!」
にっこりとアルが笑う。
他愛ない話をしながらも食事する。
楽しくて自然と笑顔が溢れる。
食後には時間があれば、飲み物を片手に仕事の話でもしながら。
飲み物は基本的にロイがコーヒー、アルは紅茶だったりする。
食事の時はなるべく仕事の話はせずに、それは楽しく食事をしたいから。
子供扱いされているようだが、お風呂はアルが先に入らされる。
大総統より先に入るのはどうかと思うが、口でもロイには敵わないのだ。
「ふぅ‥‥」
湯船に浸かり、アルはため息をついた。
その脳裏に浮かぶのは今日の出来事とエドだった。
戸が開き、アルは顔を上げた。
「マスタングさん!!?」
「いや、一緒に入ろうかと」
「…今日も?」
「アルが寂しそうだったから」
「そんなことありませんっ///」
「ほら、髪洗ってあげるから」
「自分で洗えますから!」
半ば強引に振り回されているアル。
落ち込んでいる姿をロイは何もせずに見ていられなかったのだろう。
(は、恥ずかしい…///)
真っ赤になりながらもおとなしくしているアルだった。
何だかんだ言いながら一緒に寝て、一緒にお風呂に入り、これでは親子に間違えられても仕方ないのかもしれない。
ロイがこんな風に接する度に嬉しくもあり、また父親を思い出す瞬間でもある。
1歳の差は大きく、エドには家で父親と過ごした思い出があってもアルにはその記憶がない。
だからこそ、家でこんな風に過ごすと不思議な感覚になる。
そういう意味ではロイはアルの父親代わりなのかもしれない。
「よぉ、エド」
「ヒューズ中…、准将!!?」
「久しぶりだしさ、俺の家に来いよ。
ロイの許可は貰ったからよ」
「はぁ?」
「ほらほら、荷物を持って行くぞ」
「ちょ…ッ」
半ば強引にヒューズに引きずられるように宿の部屋から出ることになったエド。
「エドの好きなシチューを作ってくれるように頼んどいたから」
「よっしゃあ~!
じゃなくて!!」
「アップルパイもうまいが、シチューも絶品だぞ!」
(‥‥何でこうなるんだよι
まぁ、宿に1人でいても暇だからいいんだけど)
レストランで1人で食べるよりはヒューズの家にお世話になった方が楽しいと思い、お邪魔することにした。
「大佐じゃなかった。
大総統として、どうなの?」
「今のところは問題ないな。
些細なことに真剣になって、国民の為に働いてる。
けど‥‥自分をいつか犠牲にするんじゃないかと心配な面もあるな。
ロイは命を捨てる覚悟で大総統に就任したんじゃないかと俺は思ってる」
「…イシュヴァールの戦いを悔やんでいるから?」
「それも含めてだ。
これは友人としての勘みたいなもんだな」
「…その勘も外れることだってあるかもしれないよ」
「‥‥そうなることを願っているよ」
ロイの決意を何となくヒューズは感じ取っていた。
忙しいはずなのによほどの理由がない限り、ロイは毎日アルと料理をする。
ロイに教わり、アルも簡単な料理なら出来るようになっていた。
「痛ッ…」
「どうした?」
「指切ってしまいました」
「大丈夫か?
手当てしないと」
「たいしたことありません」
「いいから。
こっちにおいで」
「い…ッ」
「我慢しなさい。
バイ菌が入ると困るから洗わないと」
傷口を洗ってロイに手をひかれ、アルはソファに座らされる。
「つっ…染みる~」
「はい、終わり。
ここでおとなしくしてなさい」
「でも‥‥」
「クスッ…じゃあ、皿出してくれる?」
「はいっ!」
こういうのを見ると、親子に見えなくもない。
「ん~…マスタングさん、この皿でいいですか?」
「もう少し大きい皿がいいな」
「…こっち?」
「あぁ、その方がいいな。
この料理を皿に盛ってくれるか?」
「はーい」
アルは頼まれたことをテキパキとこなす。
完成した料理を並べ、席に着いた。
「美味しそう。
相変わらず、料理上手ですね」
「クスッ…ありがとう。
今日はアルの好きな料理にしてみたよ」
「ありがとうございます」
「育ち盛りなんだから沢山食べなさい」
「はいっ!」
にっこりとアルが笑う。
他愛ない話をしながらも食事する。
楽しくて自然と笑顔が溢れる。
食後には時間があれば、飲み物を片手に仕事の話でもしながら。
飲み物は基本的にロイがコーヒー、アルは紅茶だったりする。
食事の時はなるべく仕事の話はせずに、それは楽しく食事をしたいから。
子供扱いされているようだが、お風呂はアルが先に入らされる。
大総統より先に入るのはどうかと思うが、口でもロイには敵わないのだ。
「ふぅ‥‥」
湯船に浸かり、アルはため息をついた。
その脳裏に浮かぶのは今日の出来事とエドだった。
戸が開き、アルは顔を上げた。
「マスタングさん!!?」
「いや、一緒に入ろうかと」
「…今日も?」
「アルが寂しそうだったから」
「そんなことありませんっ///」
「ほら、髪洗ってあげるから」
「自分で洗えますから!」
半ば強引に振り回されているアル。
落ち込んでいる姿をロイは何もせずに見ていられなかったのだろう。
(は、恥ずかしい…///)
真っ赤になりながらもおとなしくしているアルだった。
何だかんだ言いながら一緒に寝て、一緒にお風呂に入り、これでは親子に間違えられても仕方ないのかもしれない。
ロイがこんな風に接する度に嬉しくもあり、また父親を思い出す瞬間でもある。
1歳の差は大きく、エドには家で父親と過ごした思い出があってもアルにはその記憶がない。
だからこそ、家でこんな風に過ごすと不思議な感覚になる。
そういう意味ではロイはアルの父親代わりなのかもしれない。