第⑦話
夢小説設定
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電話を終えてアルが司令部の大総統室に戻って来た。
「失礼しま…っ
うわぁっ!!?」
「だ、大丈夫か?」
「怪我してない?」
「…はい」
「それにしても、随分と派手に転んだな」
「躓いたんです」
恥ずかしそうに頬を赤らめて立ち上がる。
「失礼します。
ロイ、サインをくれ。
おまえさんのサインがあれば遊具を設置できる」
「…あぁ」
ヒューズに呆れながらもロイは書類を受け取り、目を通す。
「特に問題はないようだな。
どのくらいで出来そうだ?」
サインと大総統の印を押して手渡す。
「そうだな、急がせれば1日もかからないだろうが…」
「あまり急がせて欠陥でも出て来たら大変だ。
ついでにほかの遊具の点検も頼む」
「分かった。
安全第一でなるべく早くやるよ」
「あぁ、頼んだ」
「任せておけって」
「ヒューズ」
「なんだ?」
出て行こうとしたヒューズにロイは声を掛ける。
チラッとロイがリザに目で合図を送る。
「アルフォンスくん、仕事は終わったから車を回して来てちょうだい」
「分かりました。
失礼します」
お辞儀しそうになり、アルは敬礼に変えて出て行く。
「…アルはまだ敬礼に慣れないのか?」
「たまにお辞儀しそうになるな」
「まぁ、可愛らしい間違いですけど」
「確かにな」
アルの行動に苦笑いを浮かべた。
「それで?」
「ん?」
「とぼけるな、リザちゃんに合図までしてアルを部屋から出してまで」
「…バレていたか」
「何年の付き合いだと思ってやがる。
まぁ、分かるのは俺くらいだけどな」
ヒューズの言葉にロイは肩を竦める。
「大総統、お望みなら私も外にいましょうか?」
「いや、構わない。
豆粒の世話を頼むだけだ」
「エドワードくんですか」
「何だかんだ言って心配なんだろう?」
「私が心配しているのはアルだけだ。
まだ兄弟喧嘩は続くだろうし、鋼のは知らん。
世話好きなヒューズ准将に頼もうかと思ってね」
口元を緩め、ヒューズを見つめた。
呆れたようにヒューズはロイを見た。
「…ったく。
おまえさんは素直じゃないな」
「私はいつだって素直だが?」
「どこがだ!ι」
「さて、冗談はともかく、頼むよ。
私はアルを宥めるから、鋼のはどうにかしてくれ」
「…最初からそう言えよ」
「一応は手配した宿にいるはずだから。
列車に乗せない限りは家に連れて行っても何をしても構わない」
「分かったよ。
じゃあ、また明日な!」
ヒューズが大総統室から出て行く。
「この兄弟喧嘩の仲直りは長くなりそうだな」
「アルフォンスくんが許さない限りは続きそうですね」
「鋼のも少しは大人になってもらわんと。
短気なのは相変わらずだったな」
「…そうですね。
今回はエドワードくんから歩み寄らないと仲直りは難しいかもしれません」
「どんな言い訳をしても鋼のに非があるからな」
会話をしながら大総統室から出る。
アルは雨の日以外はほとんど車の外でロイを待っている。
待っている間はロイに貸してもらっている錬金術の本を読んでいる。
「アル、待たせたな。
お~…凄いな」
「す、すみません!
気づきませんでした!!」
「構わないよ」
アルが座り混んで錬金術の本を読み、辺りには錬成陣の書いた紙が沢山散らばってる。
「これは錬金術の研究か?」
「まだ研究前の段階です」
「どんな研究成果を見せてくれるのか楽しみだよ」
「プレッシャーかけないでください」
「ははっ、それはすまない」
ロイは楽しそうに笑ってアルの頭をなでた。
アルが片付けて立ち上がり、車のドアを開けた。
「ありがとう」
「いえ‥‥」
「大総統、お疲れ様でした」
「…お疲れ」
「アルフォンスくん、安全運転でお願いね?」
「はい」
車に乗り込み、エンジンを掛けた。
車が見えなくなるまでリザは見送る。
「失礼しま…っ
うわぁっ!!?」
「だ、大丈夫か?」
「怪我してない?」
「…はい」
「それにしても、随分と派手に転んだな」
「躓いたんです」
恥ずかしそうに頬を赤らめて立ち上がる。
「失礼します。
ロイ、サインをくれ。
おまえさんのサインがあれば遊具を設置できる」
「…あぁ」
ヒューズに呆れながらもロイは書類を受け取り、目を通す。
「特に問題はないようだな。
どのくらいで出来そうだ?」
サインと大総統の印を押して手渡す。
「そうだな、急がせれば1日もかからないだろうが…」
「あまり急がせて欠陥でも出て来たら大変だ。
ついでにほかの遊具の点検も頼む」
「分かった。
安全第一でなるべく早くやるよ」
「あぁ、頼んだ」
「任せておけって」
「ヒューズ」
「なんだ?」
出て行こうとしたヒューズにロイは声を掛ける。
チラッとロイがリザに目で合図を送る。
「アルフォンスくん、仕事は終わったから車を回して来てちょうだい」
「分かりました。
失礼します」
お辞儀しそうになり、アルは敬礼に変えて出て行く。
「…アルはまだ敬礼に慣れないのか?」
「たまにお辞儀しそうになるな」
「まぁ、可愛らしい間違いですけど」
「確かにな」
アルの行動に苦笑いを浮かべた。
「それで?」
「ん?」
「とぼけるな、リザちゃんに合図までしてアルを部屋から出してまで」
「…バレていたか」
「何年の付き合いだと思ってやがる。
まぁ、分かるのは俺くらいだけどな」
ヒューズの言葉にロイは肩を竦める。
「大総統、お望みなら私も外にいましょうか?」
「いや、構わない。
豆粒の世話を頼むだけだ」
「エドワードくんですか」
「何だかんだ言って心配なんだろう?」
「私が心配しているのはアルだけだ。
まだ兄弟喧嘩は続くだろうし、鋼のは知らん。
世話好きなヒューズ准将に頼もうかと思ってね」
口元を緩め、ヒューズを見つめた。
呆れたようにヒューズはロイを見た。
「…ったく。
おまえさんは素直じゃないな」
「私はいつだって素直だが?」
「どこがだ!ι」
「さて、冗談はともかく、頼むよ。
私はアルを宥めるから、鋼のはどうにかしてくれ」
「…最初からそう言えよ」
「一応は手配した宿にいるはずだから。
列車に乗せない限りは家に連れて行っても何をしても構わない」
「分かったよ。
じゃあ、また明日な!」
ヒューズが大総統室から出て行く。
「この兄弟喧嘩の仲直りは長くなりそうだな」
「アルフォンスくんが許さない限りは続きそうですね」
「鋼のも少しは大人になってもらわんと。
短気なのは相変わらずだったな」
「…そうですね。
今回はエドワードくんから歩み寄らないと仲直りは難しいかもしれません」
「どんな言い訳をしても鋼のに非があるからな」
会話をしながら大総統室から出る。
アルは雨の日以外はほとんど車の外でロイを待っている。
待っている間はロイに貸してもらっている錬金術の本を読んでいる。
「アル、待たせたな。
お~…凄いな」
「す、すみません!
気づきませんでした!!」
「構わないよ」
アルが座り混んで錬金術の本を読み、辺りには錬成陣の書いた紙が沢山散らばってる。
「これは錬金術の研究か?」
「まだ研究前の段階です」
「どんな研究成果を見せてくれるのか楽しみだよ」
「プレッシャーかけないでください」
「ははっ、それはすまない」
ロイは楽しそうに笑ってアルの頭をなでた。
アルが片付けて立ち上がり、車のドアを開けた。
「ありがとう」
「いえ‥‥」
「大総統、お疲れ様でした」
「…お疲れ」
「アルフォンスくん、安全運転でお願いね?」
「はい」
車に乗り込み、エンジンを掛けた。
車が見えなくなるまでリザは見送る。